連関資料 :: 実験

資料:323件

  • 心理学実験レポート ストループ効果
  • 目的 一般的に、心理的な葛藤(conflict)とは、同時に満足させることが困難な要求や衝動が、同じくらいの強さで個人内部に存在し、行動を決定することが出来ない状態のことである。Lewin.K(1935)によれば、この葛藤には3つの基本形が存在する。第一に、同じくらい魅力的な対象が2つ以上あり、同時に全てを得たいがそれが不可能な場合に生じる接近-接近型(approach-approach型)、逆に自分にとって望ましくない対象が2つあり、いずれも選択したくない場合に生じる回避-回避型(avoidance-avoidance型)、そしてある活動を行うことが肯定的な側面と否定的な側面を併せ持つ場合に生じる接近-回避型(approach-avoidance型)である。この3つの基本形が単独または組み合わさることにより、葛藤状態が生じている。 では、このような葛藤が、認知的水準において起こる場合ではどうであるだろうか。人間は、外界の刺激に反応する場合に、反射などのように常に意識的にその反応を操作することはできない。さらには色、形、大きさ、方向などといった刺激の持つ属性を選択的に取り出して、それぞれ独立に注意を払うことはできない。  今回の実験では視覚の認知的水準における矛盾葛藤(認知的葛藤、cognitive conflict)を、ストループテスト(Stroop Test,正式にはcolor word conflict testと呼ばれている)を用いて確かめた。この課題は、単語がどのように処理されるかを明らかにするために、インク色と語の意味とが不一致なカラーワードに対して、そのインクの色を命名(色命名,color naming)するように課される。すると命名に要する反応時間が増大し、反応が困難になるという認知的葛藤現象、つまりストループ効果が生じる。この現象は、言葉の意味がインク色の認知を阻害していると考えられる。簡単にいうと、文字意味と文字色のように同時に目にする二つの情報が干渉しあう現象のことである。これは、1935年にストループ(Stroop,J.R.)がカラーワード効果についての論文を発表したことが始まるといわれている。例えば、色名を答える質問を行った場合、赤インクで書かれた「あか」の色名を答える場合より、青インクで書かれた「あか」の色名(『あお』)を答えるほうが時間を要することをいう。また、文字の意味を答える質問を行った場合、赤インクで書かれた「あか」の意味を答える場合より、青インクで書かれた「あか」の意味(『あか』)を答える場合の方が時間を要する。このように、文字を読ませたときに、実際の色が干渉することを逆ストループ効果と呼ぶ。この課題は,単に文字を読む,色を言い当てるだけではなく,色の判断と文字を読むという二つの異なる情報が同時に脳に入ったときの「葛藤」により色を答える反応が遅くなる現象があることを教えてくれる。さらに、近年の研究では、文字を読むことは色を命名することより簡単であることが明らかになっている。
  • 心理学 ストループ効果 逆ストループ効果 認知的葛藤 自動化 相対的速度 日本女子大学 実験レポート
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  • 心理学実験レポート 鏡映描写
  • 1)目的 1.知覚運動学習と両側性転移について学ぶ。 2.新たな知覚(目)と運動(手)の協応関係を強制的に作り上げ、新しい技能の習得について観察する。 2)方法 1.装置 鏡映描写装置、星型が印刷された用紙(1人15枚)、ストップウォッチ、鉛筆。 これを用い、実験者・被験者はA条件グループとB条件グループの2つのグループに分かれて測定した。また、それぞれのグループで2人1組をつくり、1の条件と2の条件についての実験を行った。 2.条件 (A)集中練習 A1:利き手14試行(試行間隔0秒)休み3分間 利き手1試行    分散練習 A2:利き手14試行(試行感覚60秒)休み3分間 利き手1試行 (B)両側性転移        B1:利き手2試行 逆手10試行  利き手3試行        B2:逆手2試行  利き手10試行 逆手3試行 3.準備 ①各ペアで装置の準備を行った。 ②行うのは実験条件のAかBかを互いに確認し、2人のどちらが1をし、2をするのかを決めた。 ③ジャンケンをし、1・2のどちらを先に実験するかを決めた。 ④星型の印刷された用紙(15枚)のNo.欄に条件AかB、1か2、そして1~15の試行回数を書き入れた(例:A-1-3)。 ⑤名前欄に自分の名前を書き、検査年月日を記入した。 4.手続き ①実験者は被験者の名前が記入してある星型が印刷された紙15枚を受け取り、第1試行の紙を紙押さえに挟んだ。 ②実験者は、被験者に遮蔽板の上から鏡画像のみが見えるように着席させた。 ③実験者は、被験者に鉛筆を持たせ、たどる方向を確認させた。(第1試行のみ) ④実験者は、被験者に目を閉じるように指示し、被験者の持つ鉛筆の先をスタート地点においた。 ⑤実験者は、「目をあけて、用意、はじめ」の合図と同時に時間測定を開始した。 ⑥被験者に鏡画像を見ながら星型の枠から鉛筆が逸脱しないようにさせ、出来るだけ早く一周させた。 ⑦一周し、スタート地点に戻ると同時に、実験者は時間測定をやめ、星型の印刷してある用紙を受け取り、下のほうに所要時間を書きとめた。このとき、所要時間は被験者に見せないようにした。 ⑧時間を記入したら、次の試行の用紙を紙押さえに挟み、目をつぶらせた被験者の鉛筆をスタート地点に置いた。ふつうは直ちに被験者に目を開けさせてスタートするが、試行間隔が60秒の場合はそのまま60秒待ってからスタートさせた。 (A条件の場合は14試行したあと、3分間の休みをとり、B条件の場合は3試行目から鉛筆を反対の手に持ち替え、13試行目で元に戻すこととした) ⑨15試行が済んだら、実験者と被験者を交替し、①からの手続きを繰り返した。 3)結果 別紙に図と表を添付した。 4)考察 [A条件] 1.学習の効果は、所要時間と逸脱数のどちらによく現れたか。 1-1.A1条件  所要時間 最大77秒(第1試行の平均値)→最低17秒(第15試行の平均値)  逸脱数  最大8回(第1試行の平均値)→最低1回(第14試行の平均値)  表1-1からわかるように、所要時間では60秒の短縮がみられた(最大値から約77.9%の減少)。逸脱数では7回の減少がみられた(最大値から約87.5%の減少)。このことから、A1条件では逸脱数に学習の効果があると考えられる。 1-2.A2条件  所要時間 最大120秒(第1試行の平均値)→最低23秒(第15試行の平均値)  逸脱数  最大9回(第1試行の平均値)→最低1回(第8,11,13,15試行の平均値) 表1-2から分かるように、所要時間では97秒の短縮
  • 鏡映描写 知覚運動 両側性転移 日本女子大学 実験レポート
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