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  • 書評:佐藤次高『マムルーク』東京大学出版会、1991年[早稲田・文学部・イスラム史・評価A
  • 「マムルーク」とは、9世紀から19世紀までの長期にわたり、イスラム世界の全域で活躍した、トルコ人を中心とする白人奴隷兵のことである。彼らは次第に軍団化し、13世紀にはスルタンの座を手に入れて、マムルーク朝を成立させた。異民族出身の彼らが、なぜここまでの活躍をしたのか。本書ではこの点を明らかにすべく、イスラムでの奴隷の扱い、奴隷と奴隷軍人の果たした社会的役割が、時代を追って述べられている。  イスラム社会の奴隷制は、人格を全く否定されるアメリカ社会の奴隷制とは大きく異なる。虐待は固く禁じられ、主人は積極的に奴隷を解放し、解放奴隷は自由人とほぼ同等だった。これはイスラム法が、奴隷に関する親切な扱い・解放を重要な善行の一つとしていたからである。しかし不思議なのは、そうした自由さがありながら、奴隷に武器を持たせ、馬に乗せて、なぜ逃亡したり、反乱を起こしたりしなかったのかということだろう。著者は、次のような理由を挙げている。
  • レポート 史学 マムルーク イスラム教 奴隷制 書評 トルコ 宗教
  • 1,100 販売中 2006/03/10
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