資料:341件
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読書と豊かな人間性
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「読書の意義、読書の発達段階に応じた読書の指導について、具体的な事例をあげて(学年・対象・方法は任意に設定)説明しなさい。」
近年、子どもたちを取り巻く環境は、目まぐるしく変化している。映像文化と電子メディアの急激な発展や生活環境の大きな変化により、子どもたちの生活様式にも大きな影響を与え、子どもが読書に親しむ機会が減少している。このように情報化社会の中で育った子どもたちの中には、「本に興味がない」「本に関心がない」という状況も生じてきている。
このような中で、学校教育では、読書活動を「生きる力」の育成を重要な要素と捉え、各教科・特別活動・総合的な学習の時間において、多様な読書活動を展開している。 特に国語科では、学習指導要領において「楽しんで読書しようとする態度を育てる」ことや「読書を生活に役立て、自己を向上させようとする態度を育てる」 ことなどが目標とされている。
ではなぜ、映像メディアが発達する現代において、「読書」なのであろうか。
読書とは、一冊の書物(活字メディア)を原則として全部、部分的に読んで読者が意識的にまたは潜在的に求めている内容を獲得することをいう。では、活字メディアが子ども達に何をもたらすのか考えたい。
まず、「ことばの力を育てる」ことである。ことばは読書の基礎であり、読書によって子どものことばの力はさらに広がり伸びていく。ことばの能力は読解力という形で現れることもあるが、それにとどまらず人間としての基本であるコミュニケーションの能力へつながっている。これらは、さらに思考力、想像力へとつながるものとなる。
第二に、「知識情報を系統的に獲得し、思考力を身につけること」ことである。
映像によって即時的に流されるものを、相手の速度で一方的に受け取るのではなく、自分の理解できるペースで内容を読み、時には自分の理解できるペースで内容を読み、時には自分のものとなるまでとどまって、確かめ、考えることができる。体系的に自分なりの理解が可能になる。また、疑問を解決するだけでなく、新たな問題意識を持つことができる。
第三に、「想像力を育む」ことである。本の中に描かれた場面や事柄に対して、物語の主人公の立場に同化しつつ読むことにより、さまざまなイメージを思い浮かべることができる。また、一つの側面だけではなく、ゆっくりと、別の立場に身を置いてそれぞれの可能性を思い巡らせて楽しむことで、単なる空想だけでなく、高度な感性とともに想像する力が与えられ、育まれる。
このように、活字メディアには映像メディアにはない特徴があり、これらは、「読書の特質」と深く関わりがあると考える。つまり読書は、単なる読解や受身の理解を超え、他のメディアでも獲得できる情報とは異なるものを持っていると考える。本から、書かれた文字を通して、言葉を理解し、自らの価値観をもって判断し、自己啓発をして、さらに豊かな生き方を模索していく方法を学びとることである。
では、実際に読書が子どもの心の成長に及ぼす影響について、読書感想文から考察してみる。以下に示すのは、『赤ちゃんのはなし』マリー・ホール・エッツ(文・絵)、坪井 郁美(訳)〔福音館書店〕を読んだ小学校3年生の児童が書いた読書感想文である。
『三月、親せきに○君という男の子が産まれました。弟か妹がほしかった私は、夏休みに何回も○君の家に遊びに行きました。そんな時に、表紙の絵が○君そっくりの本を見つけたのです。「わーかわいい!」私はワクワクしながら、その場ですぐ本を開きました。「えっ!」いきなり最初のページから、私はびっくりしました。
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環境
子ども
情報
メディア
生きる力
家族
表紙
人間
感想
指導
550 販売中 2007/11/16
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人間理解の必要性と、面接場面で人間理解を行う際の留意点について
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(1)ストレスを背負う現代社会問題について
日本経済は今や、右肩上がりの高度経済成長は終わり、低成長どころかマイナス成長の時代を迎えたといわれている。自分たちの生活を守るための最低限の収入を得ようと四苦八苦している状態である。
加えて、近代化・産業化・都市化の進展により、地域社会の血縁的・地縁的な絆は次第に薄れつつある。この様な地域社会の“希薄化”が進む中で、核家族化はますます進む傾向にある。その結果、家庭生活の助け合いがほとんど無くなり、様々な面で生活への不安は増大する一方となっている。しかも、核家族化により、少子化、老人の独り暮らし、あるいは老夫婦だけの生活といったケースが多くなってきている。
また、受験競争の過熱は高校生以下の学校教育にも学力偏重の風潮を引き起こし、暗記至上主義、偏差値重視の教育が広まった。そのような中で子ども達は精神的な閉鎖状態に陥り、ストレスを溜めていく。それが結果として校内暴力事件やいじめを多発させ、学校外でも子どもによる傷害事件や致死事件、そして自殺を多発させるに至っている現状である。
職場でも同様に、窓際族、リストラ、過労死の問題は深まる一方である。原因は、不景気なのも当然あるが、属性的・身体的要因(性差・年齢・学歴背景・体力など)や、心理社会的要因(知的能力・技術的能力・欲求水準・価値観・行動特性・ストレス対処能力・生活出来事など)が関係してくる。
また、その適応には、職場外の環境要因も関係する。すなわち、家庭環境としての家族・親族関係、生活環境、家族のライフステージ、財力など、また、地域環境としての通勤条件、社会的活動、近隣関係、友人関係などである。
こうした結果、中枢神経・自律神経系や内分泌系の異常、免疫力の低下、糖分やアルコールやタバコなどへの依存がもたらされる。
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レポート
心理学
人間理解の必要性
面接場面
人間理解
5,500 販売中 2005/11/11
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人間の発達と学習(1分冊)
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はじめに、子どもが生まれながらにして持つ能動性について考えていく。
赤ちゃんが授乳の際に、母親の揺さぶるという養育行動により行動パターンが一定化し、自立的な反復行動を確立していくということから、乳児は母親からの一方的な働きかけにより育つ受身の存在ではないことがわかる。乳児は、生まれながらにして身の回りの環境に働きかけて人間関係を作り出そうとしている。人間関係とは生まれながらに相互作用であり、乳児は人とかかわりあう能力を持って生まれている。このことから、子どもは自ら働きかけて関係を作り出そうとする能動的な存在であるといえる。
子どもは自己主張をする権利をもった能動的な存在である。子どもの自己主張は主体的自我の芽生えとして位置づけることができる。
えてして自己主張とは、大人から見るとわがままと決め付けられやすく、受け入れられないことが多い。そのため、学校教育では、子どもたちがわがままになっているので、我慢を育てようという方向にあるが、ここでは自己主張を自己抑制が対立しているものとしてとらえられている。子どもは、自己主張を実現しようとする活動の中で自己抑制力を育てていく。自己主張を認
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子ども
社会
発達
自己
人間
人間関係
指導
行動
理解
自我
550 販売中 2008/03/18
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人間にとっての言語と言語認知
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言語についてブルームフィールドの著作を読んでいく中で、人間にとっての言語とはなんだろうかという問いとともに、人間は言語をどのように理解していくのかという過程について興味がわいてきた。本レポートでは、人間にとっての言語と人間の言語認知について学んだことについて書く。
人間特有であるとされる言語だが、その特有性はどこにあるのだろうか。Hockett(1960)とAnderson(1985)はその基準として、意味性、恣意性、離散性、転位性、生産性、反復付加性と再帰性、を挙げている。
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レポート
語学
言語認知
言語
ブルームフィールド
AI
スキーマ
言語理解
言語学
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哲学からみる実体や人間の本質
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十七世紀の大哲学者の一人であるトマス・ホッブズが生きた時代は、清教徒革命・クロムウェルの独裁やその後の王政復古といった変動の時代であった。そしてホッブズは様々な社会の出来事に影響を受け、自分のためにも国民のためにも平和と安全を願いから思想が生まれたのだろう。ホッブズの考えはこのような動乱の結果生ずる自然状態(無政府・無秩序)を抑えて、国民の平和と安全の保持をしようとするものだった。人間は自然状態だとみな平等であるので、自分の平和を守ろうとしたり、欲するものを得るために人と衝突したりすると、抑える主権者や法もないので何でも出来てしまう。極端に言ってしまえば、殺し合いも可能なのである。もし今の社会が自然状態だったらと考えると、とても恐ろしい。これらを抑えるためにホッブズは社会契約論を提案し、これらは後にロックやルソーも内容は多少違うが説いた。
ルネ・デカルトは考えることによって、自分自身の存在が証明されるとした。また物体と精神は別のものという二元論を哲学にもたらした。身体と心は別のものとするが、密接に結ばれている。私たちは考えたうえで行動する。あまり考えないで行動することがあっても、それは心の無意識の中で思っていることや本能なのである。また心で何も感じなくなってしまっても生きているとは言えないだろう。心があるからこそ、身体もこの世界に存在していると言えるのである。以前自分の存在理由など考えたことはあるが、人は必ず本能があるし、何かを考え、何かを感じる。デカルトによれば存在が証明出来ない人間なんていないのである。
べネディクトゥス・デ・スピノザはデカルトの影響を受けているが、異なる点がある。デカルトは精神と神と物の三つの実体があるとしたが、スピノザは実体はただ一つ、神しかないとした。
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レポート
トマス・ホッブズ
ルネ・デカルト
実体や人間の本質
550 販売中 2006/01/12
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人間関係の心理学レポート
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対人関係の理解について進化論的視点が必要である理由について考えるには、まず対人関係にはどのような関係があるか考えなければならないと思う。対人関係には配偶者関係、親子関係、友人関係、さらに親族関係などがある。これらのそれぞれの対人関係を理解する上で、別々の進化論的視点が存在する。その進化論的視点が必要である理由を検討体と思う。
まずは、対人関係において重要だと思われる配偶者関係を理解するために必要な進化論的視点を検討する。配偶者関係というのは子どもを共に作り投資する関係である。親が子に投資する理由は、自分の遺伝子を確実に残すためである。女性は体内での妊娠や擁護を通して、自分の体をもって貢献する。そして男性は主として自分遺伝子とお金や保護といった間接的な資源によって貢献する。これらのことから配偶者の選択基準は、男性はパートナーに若さと魅力を求め、経済的、情緒的資源を女性に約束する。一方、女性は資源を求め、魅力を申し出る傾向が高いのである。すなわち、良い夫とは、経済的・社会的に高い地位をもっており、いい妻とは繁殖能力とよく労働(家事・育児)をするということである。年の差は一般に夫のほうが妻よりも年上である。これは双方にメリットのあることである。女性にとってのメリットは、年上の男はもめごとが起こったときに地位的に守れる権力を持っており、さらに経済的な点で年上の男は自分と子どもを飢えさせないという可能性が高いのである。男性にとってもメリットは若い方がたくさん子どもを生むことができるという点である。つまり若い方が繁殖能力が高く、子どもを育てるなどの労働力も多く持っているということである。配偶者関係においてこのような進化論的視点は、自分が結婚相手を探す時、また結婚相手として選んでもらう時に女性として(男性として)自分は何を求めているのか、また男性(女性)が何を求めているかが分かるといった対人関係にとって必要であると考えられる。
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レポート
人間関係
心理学
進化論
550 販売中 2005/06/24
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情報化社会と人間関係
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情報化社会と人間関係
現代の社会は情報化社会だと言われている。アトムからビットへというフレーズが示すように、あらゆるものが電子化されつつある。情報革命によって情報化社会が急速に世界に浸透しつつあるのである。
そもそも、情報とはそれ独自には存在しえず、何らかの媒体を必要とする。はるか昔、まだ言語すら発明される以前は、人々は情報を何らかの形で伝達していた。たとえば、ボディランゲージなどである。そして言語が発明されると、人々は情報を言語によって伝えるようになった。文字が発明されると、人々は文字によって情報を伝達するようになった。そして現在、コンピュータの発明と発達により、情報は電子化され、電子によっ
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情報
社会
電子
言語
人間
人間関係
情報化
現代
情報化社会
変化
550 販売中 2009/01/28
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