連関資料 :: <対話>のない社会

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  • 中根千枝・著『タテ社会の人間関係』の再考察[東京学芸大学・教育学部・日本社会学・評価A]
  • 私が中根の理論に興味をもち、『タテ社会の人間関係』を初めて読んだのは、実はかなり前のことである。日本の大学に在籍しているにもかかわらず、こんなことを言うのは問題があるかもしれないが、私自身は決して日本の学校教育、社会システムにすんなり馴染める人間ではなかった。この本に初めて出会った時、私は今まで自分自身が直面し、疑問に思ってきた事柄を、中根が全てすっきりと言い切っていることに驚き、感動すら覚えたのだった。  私は中学生の頃、「いじめ」をきっかけに不登校をした。勉強だけは好きだったので、何とか高校に入学したものの、そこにも馴染めずにまた不登校をした。私が馴染めなかったのは、一言で言えば、「場」への帰属意識を求める感覚を、どうしても理解できなかったからであった。もちろん、私もいろいろな人と仲良くやっていくことを望まないわけではない。それが人生にとって大事な要素であることも承知している。しかしながら、日本の学校教育において求められる「協調性」とは、私からすれば「協調性」からは程遠い、反対の概念にすら感じられたのである。それは、中根の言う「場による集団の孤立性」を感じ取っていたからに他ならない。  「同じ学校だから、同じクラスだからということが、いったいどれほどの価値を持つものか? 最後は結局は自分で自分の人生に責任を取らなくてはならない。人間はそうやって進歩していくものなのに、いつまでも一つの「場」にいることを強制されたのではたまらない」と、やることなすこと、意図しなくても浮いてしまう私からしてみれば、疑問に思うことばかりであった。私にとって重要な価値は、一人一人の違いを尊重すること、そしてその総和としてなされる世界全体(「場」によって閉鎖された空間ではなく)の認識であったからだ。
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  • 【玉川大学】社会科・公民科指導法Ⅱ「中学校社会科公民的分野の本時の学習指導案」
  • このレポートでは中学校社会科「公民的分野」の本時の学習指導案を作成する。 単元名:「現代社会をとらえる見方や考え方」 対象学年:第3学年 使用教科書:東京書籍「新しい社会」2011、平成24年度用 使用教材:教科書を使用  単元設定の理由:中学校学習指導要領社会科公民的分野の大項目「(1)私たちと現代社会」の中項目「イ 現代社会をとらえる見方や考え方」において、「人間は本来社会的存在であることに着目させ、社会生活における物事の決定の仕方、きまりの意義を考えることを通して、現代の社会的事象を読み解くときの概念的枠組みとして、対立と合意、効率と公正などがあることを理解させる。その際、個人の尊厳と両性の本質的平等、契約の重要性やそれを守ることの意義および個人の責任などに気付かせる。」とされている。 本単元では、校庭という限られたスペースを複数の部活が使用しており、そこには部同士の利害の「対立」があることを前提に、このような「対立」の中で、どのようにしたら皆の「合意」が得られるルールを作ることができるか、合意する際には「公正」さと「効率」をどのように重視したのかを考えさせるというものである。そして、校庭の使用希望日数で対立していた部がある一定の合意にいたることを確認させ、ルールのはたらきに気付かせる授業である。 …
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