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<2013>(明星大学)【初等社会科教育法】[PB2120]1単位目
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明星大学通信教育における2013年度の合格レポートです。少しでも皆さんのお役に立てたら光栄です。
○講評
新学習指導要領は、基礎・基本的な知識・技能の「習得」とその「活用」を各教科において、「探究的な学習」を総合的な学習の時間に行うことを原則とした。しかし、従来の「習得」型学習形態を主とした、児童が受身になり安い教育方法で、「考える力」は養えるであろうか。公民的な資質の基礎を養う初等社会科の教育法を問うとき、「探究的な学習」を取り入れることにより、基礎・基本的な知識・技能が不足していることを児童自身が認識し、活きて働く「知識・技能」を獲得できるような仕組みを導入する必要がある。
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児童期、青年期において社会的認知の拡がり、自己意識などがどのように変化するか
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教育は発達しつつある児童や青年を対象とするものであり、彼らの発達を助長するところに中心的機能がある。発達とは連続した過程であるが、常に一定の速度で進むものではなく、それぞれの時期や心身の各領域によって進む速度が異なる。発達段階には様々な区分があるが、主に小学生時期を指す児童期と中学〜大学までを指す青年期における具体的様相を述べる。
児童期は、親からの分離の動きが見られる幼児期と心理的な自立を果たそうと揺れ動く青年期との間にあって、身体発達も比較的緩やかで情緒的にも安定した時期である。しかし子どもにとっては、新たに始まる学校生活経験が発達の様々な側面に影響を与える時期でもある。
就学とともに学校という新しい生活空間を得たことによって、子どもの対人関係は大きく変化する。学校における新しい体験からの不安を解消しようとして、子どもはまず、学級集団のリーダーである教師に同調することで関係を結び、それに依存しようとする。
小学校中学年になると、子ども同士の活発な活動が見られるようになり、集団内での地位や役割の分化が生じてくる。母親や教師への同調は下降していくのに対し、仲間への同調が急激に上昇する。この時期はギャング・エイジと呼ばれ、子どもは5-8名くらいの同性だけのメンバーからなる集団を作り活動する。集団の仲間は同じ服装や持ち物で一体感を強めたり、自分たちだけに通用するルールや隠語を作りそれを守ることによって結びつきを確認しようとする。また親や教師に干渉されない秘密や集合場所を持ち、冒険的・挑戦的活動を模索する。こうした排他的な子ども集団は、自分たちの価値基準で自分たちの要求を満たそうと活動するのであって、集団によるおとなからの自立の試みともいえる。
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