連関資料 :: 障害児心理

資料:84件

  • 障害心理 第2設題
  • 「多動性障害、学習障害について、定義、分類、原因、特徴を述べよ。」 多動性障害とは,年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力,又は衝動性,多動性を特徴とする行動の障害で,社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。また,7歳以前に現れ,その状態が継続し,中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。 多動性障害の分類については、一般的にDSM-IVを使用して、不注意・多動性・衝動性の3つに大きく分類しているが、ダニエル・エイメン著『わかっているのにできない脳』では、症状によりADHDを、「典型的ADD」、「不注意型」、「過集中型」、「側頭葉型」、「火の輪型」の6つのタイプに分けており、典型的ADDは、動きが激しく、落ち着きがなく、おしゃべりである典型的なADHDのタイプであり、不注意型は、多動がないためおとなしく、一見ぼんやりして無気力そうに見えるタイプであり、過集中型は、注意の対象を切りかえるのが難しく、考え方や行動が決まったパターンにとらわれがちになるタイプ。がんこで、自分の思うとおりに事が進まないと気がすまなかったりすることが多く、側頭葉型は、かんしゃくを起こしやすく、気分が変わりやすいタイプで、深刻な行動上の問題をともなうことも多い。頭部外傷によりADHDになることも多く、辺縁系型は、マイナス思考で不機嫌であり、うつ病に似た症状を示すタイプであり、火の輪型は、気分が変わりやすく、過集中傾向もあるなど全タイプのADDを1つに合わせたようなタイプで、最も激しいタイプである。 多動性障害の原因については、研究が進んでいるものの未だ結論は得ていないが、遺伝的要因、周産期的障害、環境的要因、身体的要因などが複雑に関連していると言われている。遺伝的要因としては、親族などに同じ症状があった場合、ドーパミン受容体などの遺伝子が関与している可能性があると言われている。周産期的要因としては、妊娠中及び周産期の問題が密接に関連していて、母親の妊娠中の健康状態が悪く、20歳以下での出産が多く、妊娠中毒症がしばしば認められ、また胎児期の種々の障害、出産時頭部外傷、他の出産時障害が対照群より2倍以上多いと言われている。環境的要因としては、古くから鉛中毒との関連が指摘されており、また食品添加物・漂白された砂糖が関連しているという研究者もいる。 身体的要因としては、脳の画像診断から前頭葉前皮質や小脳の一部、大脳基底核の内、少なくともニューロン群が関係していると考えられており、右前頭葉前皮質と尾状核と淡蒼球が小さいというデータもあり、また脳内のグルコース代謝の低下が認められ、前頭葉の機能低下が認められている。それに加え、甲状腺ホルモンや関連する遺伝子の異常がみられる例もある。また、児童虐待・無視、養育先を転々とすることなど既住があることもある。 多動性障害の特徴としては、乳幼児期から症状が見られ、著しい不注意があり、与えられた課題を持続して行うことが出来ないというような自分自身で調節できない多動と、このような行動特徴が学校や家庭など様々な状況下でいつまでも持続していることである。 子供の発達段階と活動の中心となる状況によっては、症状の現れ方が異なっており、乳幼児期でも既に、過剰な運動が見られ、対人関係においても偏りがみられ、学童期になると、クラス内での問題行動など、典型的な症状が見られ、思春期になると多動傾向がおさまることが多いが、子供によっては学業不振にとどまらず、反社会的行動もみられる場合があり、成人期になるとケースによっては仕事上の問題、不安障害、鬱な
  • 障害児心理 第2設題 佛教大学 通信教育
  • 550 販売中 2008/07/06
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  • 障害心理 第1設題
  • 「知的障害、自閉性障害について、定義、分類、原因、特徴を述べよ。」 知的障害の定義で、一般によく用いられているのはアメリカ精神遅滞学会による「精神遅滞とは、知的な能力に顕著な制限があり、かつ、概念的スキル・実際の適応スキルに顕著な制限がある障害であり、18歳までに発現するもの」というものである。 この定義から考えると、知的障害とは知的な能力に障害があるということだけではなく、同時に社会適応上大きな制限があることを意味していると言える。  また、18歳までというのは、心身の機能が発達する期間中に障害が発現したことを意味していて、それ以後に、上記のような知的機能の障害が発現した場合には、精神遅滞とは言わずに、痴呆あるいは中途知的障害と呼ばれている。 従って、知的障害や精神遅滞は、発生期の障害に始まり、その後、発達全体に大きな影響を与えるものであり、一方、痴呆や中途知的障害は、知的な能力が通常の平均的な形で発達した後で障害が起き、知的な機能が低下する状態を意味していると考えられる。  知的障害児の分類については、大まかな目安として、最重度、重度、中度、軽度の4段階に分けられる。 ・【軽度】抽象的な思考を要する知的活動は困難であるが、適切な教育によって自立的社会生活が可能になることが多い(IQ〔知能指数〕50から69程度で、成人での精神年齢は9から12歳) ・【中度】適切な教育によって言語による意思交換をある程度できるようになり、多少の介助を受けて、身辺生活を処理したり、社会生活に参加することができるようになる。(IQを参考とすれば35から49程度で、成人での精神年齢は6から9歳) ・【重度】学齢期を過ぎても言語をほとんどもつことができず、身辺整理の処理にもかなりの介助を必要とする。(IQを参考とすれば20から34程度で、成人での精神年齢は3から6歳) ・【最重度】(IQを参考とすれば20未満で、成人での精神年齢は3歳未満) というように分類されている。  知的障害児の原因については、まだ十分に明らかになっているわけではなく、知的障害のある30から40%の人については、検査を行ったとしても、その原因を明確にすることはできない。 しかしながら、知的障害をともなう身体的疾患や異常、および危険因子について明らかになっているおり、それが発生期・胎生期・周産期・出生期の4つに分かれている。 ①発生期では、遺伝的疾患・染色体異常がある。 遺伝子により病気を発現する遺伝的疾患の中には知的障害を伴うものもあるが、遺伝子の仕組みは単純ではなく、十分理解されていない。また、染色体異常は、どうして突然変異で起こるのかは、解明されていない。 ②胎生期では、妊娠中の感染症や母胎の中毒なども胎児の脳に影響を及ぼし、知的障害をもたらすことがある。 ③周産期では、出産前後の出来事も知的障害に繋がることがある。 ④出生期では、生まれた後の原因で、知的障害を誘発することがある。 というように考えられている。 知的障害の特徴については、知的な能力は「知能」の働きによると考えられており、「目的的に行動し、合理的に思考し、能率的に環境を処理する個人の総合的・全体的能力」とされている。  これからのことから知的な能力と言っても、それは人間行動の様々な形で現れ、様々な形で社会生活上の制約をもたらすことがわかる。  アメリカ精神遅滞学会では、知的障害によってもたらされる社会適応能力の制限を①概念的スキル②社会的スキル③実際的スキルの3つのスキルであると考えている。  また、知的障害のある人の障害特性は
  • 障害児心理 第1設題 佛教大学 通信教育
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  • 障害・者の心理 「心身障害・者に共通する心理的問題は何か述べよ。」 課題レポートA判定
  • はじめに、障害児・者の心理的問題は、障害のあるなしに関わらず子供または大人として誰にでも共通する心理的問題と、障害があることよって生じる独自の心理的問題がある。 独自の心理的問題は、さらに、どのような障害児・者にも共通する心理的問題と、その障害に特有の心理的問題とがある。ここでは、独自の心理的問題のうち、どのような障害児・者にも共通する心理的問題について述べていく。 1.欲求不満  障害というのは、その人全体のうち一部分でしかない。障害をもっている以前に、子どもには子どもとしての、大人には大人としての一般的な心理がある。人が誰しも持っている心理的要求を心理学では基本的要求と呼ぶ。  基本的要求には、生理的要求と人格的要求があるとされている。
  • 環境 福祉 障害 心理 子ども 問題 社会 発達 学習 障害児
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