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  • 旧約聖書「アモス書」に関する一考察[早稲田・文学部・評価A
  • 1.「アモス書」成立の背景  サウルによって始められたイスラエル王国は、ダビデによって完成し、その子ソロモンに受け継がれた。しかし、その子のレハベアムという王が政治的に優柔不断だったため、北のイスラエルと南のユダに分裂してしまった。  アモスの活躍した時代は、そんなイスラエルのヤラベアム2世(前786〜746)とユダのウジヤ(前783〜742)の世であり、それは南北ともにもっとも盛大な時であった。しかし、このように国が富み、栄え、力強くなるということは、かえって国民の宗教的な無関心を呼び起こし、倫理的な退廃を招きやすかった。  アモスはテコアという町の牧羊者で、いちじく桑を育てていた(アモス書7:14)。つまり、彼は一般庶民の中から神の召命によって預言者となったのである。アモスはこうした経緯に、自らの基盤を強く意識していたようである。彼はこう述べている。「わたしは預言者ではない。預言者の弟子でもない」(アモス書7:14)と。つまり、彼にとって預言者とは、ある社会的な地位や身分を持つものではなかったのだ。  テコアは、死海の西約12マイル、海抜マイナス約400フィートのところにある、要塞を持った荒野あるいは砂漠の町であった。周囲には小さな牧草地や、わずかばかりの農作物ができる平地があるだけで、明らかに食物の補給は十分でなかった。すなわち、テコアは住むのには困難なところであり、自然はそこに住む人々にとって寛容ではなかった。アモスの中に見られるたくましい性格は、こうした環境から生まれたと言える。また、あくまで想像に過ぎないが、牧羊者という職業は、反省と思索の時を得るのにも、かなり適していたのではないだろうか。
  • レポート 哲学 旧約聖書 アモス書 キリスト教 選民思想 預言者 宗教
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  • まず、ソーシャルワークの理念と価値との関係から述べていく。理念とは、人々の決断や解釈の目的とされるものである。新明解国語辞典には、理念とは、何を最高のものとするかについての、その人の根本的な考え方である。ソーシャルワーカー(以下SW)は、ソーシャルワークの理念に向かって、ソーシャルワーク実践を行う。一方、価値とは、何を優先するのか、どの方法を用いるか等の判断に影響を与える。つまり、ソーシャルワークの理念には、ソーシャルワークの価値が反映されている。  ここで改めて、価値について詳述していく。 「価値」とは、複数の意味を持つ言葉である。価値は、①「良い」と言われる性質、②好き嫌いの対象となる性質、③団体や集団の構成員が共有する良い性質、④誰もが良いとする普遍的な性質である。
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