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  • 愛すべき「十二使徒」とその役割についての一考察[早稲田・文学部・評価A
  • イエスを語る時、必ずついてくるのが十二使徒たちの物語である。果たして彼らの存在は、どのような意味を持っていたのだろうか。  イエスが生まれてから約2000年の月日が流れ、近年、奇跡を次々と起こす伝説的なイエスではなく、「ナザレのイエス」「人間イエス」の研究が非常に盛んになってきている。少なからぬ研究者が、約2000年前のイエスの生活・言動について、様々な仮説――それは時に大胆でさえある――を立て、論じている。  けれども、私に言わせればそれは、どうも「ヤボなこと」である。「十二使徒の検証を通じて、『人間イエス』を考察する」というこの授業の目的を考えれば、こんなことを言っていてはいけないのかもしれないが、私はやはりイエスには「エラい人」でいて欲しいし、そのままで十分ではないかと思えるのだ。なぜならば、「人間イエス」のその先に見えてくるはずのものは、わざわざそれを暴かなくとも、十二使徒たちが十分にその役割を担ってくれていると考えるからだ。キリスト教は、そして聖書は、あらかじめそこまでお膳立てをしてくれていると私は思う。
  • レポート 哲学 キリスト教 聖書 イエス 十二使徒 福音書 宗教
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