連関資料 :: 心理学

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  • 教育心理第一設題
  • 『象徴機能の発生について説明せよ。また、教育との関連で大切な点を説明しなさい』 1, 象徴機能 象徴機能は生後一年半から二年後に発生し始めるとされている。この象徴機能の出現を示す初期の活動として延滞模倣やごっこ遊び等が考えられる。延滞模倣とは、前に経験したモデルの動作や発話をモデルがいなくなった時に模倣する現象である。これは、モデルのしたことが、しばらくの間、心の中にイメージとして保持されていることをあらわす。 初期の例として、小石を飴玉に見立てたり、空き箱を車に見立てて、「ビューン」などと車の出す音を声で真似て遊ぶといったことが考えられる。ここでの空き箱や子どもの発声は、車という指示対象を意味するもの、つまり象徴であり、指示対象と象徴は頭の中のイメージによって結び付けられている。3歳頃になると、子どもはふりやみたてを複雑に組み合わせて虚構の世界を作り上げるようになる。その代表的な例として『ままごと』が考えられる。これは、母親や父親の真似をして遊ぶという大きな模倣行為の中に、空っぽのお茶碗でご飯を食べる真似をする、段ボール箱の中に入ってお風呂に入っているようにするなどの、小さな模倣行為が多数含まれている。 このように象徴機能の出現によって、直接的な経験や自分の身体の感覚や運動を通した認識の仕方から、次第に一旦経験を心の中に取り込み、心の中で対象にいろいろな操作を加えて動かしてみる、というような感覚的な思考が可能になってくる。 すなわち象徴機能とは、具体的な知覚経験をもとに自分なりにイメージを構成し、それを利用して時・場所を変えて自分なりのやりかたで活動する機能である。つまり、意味するものと意味されるものとを区別して使うことが可能になるということであり、今そこに知覚している物を手がかりにして、そこにない物を思い浮かべ、それに反応することが可能になるということでもある。  この象徴機能を用いたごっこ遊びは、「役割遊び」として、対人関係の学習に役立つ。さまざまな役を分担し、そのつもりになりきって遊び興じる場合、その子の中に母親像、父親像などが育っていて、その各々の役割を実演できる能力が発達してきたことを示している。やがて役割を交替しても遊べるようになる。この役割交替は相手の立場に立てるようになることで、自己中心性よりの脱却を意味している。自己中心性とは、自分自身を他者の立場においたり、他者の視点に立ったりすることができないという、認知上の限界性を示す用語であり、常に自分の視点から見た様子でしか物事を認識することができず、他人がどう見えるのかということを考えられないことである。  ガーベイは、役割・動作プラン・ものおよび状況の設定の3つの要素に着目してごっこ遊びの構成を分析した。まず、役割対象や動作についての知識の利用である。幼児が最もよく知っているのは家族であり、様々な動物や架空の人物が登場しても、その動作プランは家庭生活における家族の役割に基づいていることが多い。また、子どもは一日の生活をいくつかの一定のつながりを持った、決まりきった活動の系列として捉えるようになる。遊びの中での動作プランは、こうしたスクリプトに様々なことばを組み入れることによって組み立てられる。さらに、虚構性の表明・調整する手段の上達が指摘できる。遊びを一つのテーマのもとに展開させていくためには、子供どうしが今どのような役割を演じ、どのようなプランのもとに状況を設定しているかを伝え合う必要がある。このように、ごっこ遊びの展開は子どもの認知発達によって支えられているのである。 2,
  • 佛教大学 レポート 教育心理学 象徴機能
  • 550 販売中 2008/04/14
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  • 教育心理第二設題
  • 「適応・不適応の心理的規制、またそれからひき起こされる特徴的行動について説明せよ。」  向社会的傾向の強い小学生は、適応がよく、自己統制が優れている。また抑鬱的な青年と行動障害のある青年は健康な青年よりも回避的処理反応を用い、一方、接近的処理反応が多く回避的処理反応が少ない青年は適応がよいことが知られている。  心理学では適応の概念は、環境、とくに社会的環境の要請に対する心理的反応による適合のよさとして用いられることが多い。つまり、適応とは、他の人との関係において、自分を取り巻く社会的環境と生活の要請に適合して、責任を果たし、ストレスを処理し、個人的要求に合致させることである。人生はたえず変化するものであるから、態度や行動を修正する能力は適応にとって欠くことのできない成分である。適応うまくいかず、個人が生活の要請に合致できず、過剰な精神的緊張を生じたり、情動的な症状をもったりすると、その人は心理的援助を必要とする。カウンセリングや心理療法の目的は、そのような人々がより適切に適応できるように助けることである。  子どもの不適応を理解するために、機能の発達から社会的認知にアプローチする立場と構造の発達から社会的認知にアプローチする立場がある。  まず、機能的発達によるアプローチから説明する。  最初の社会的適応に関する研究は社会的認知の立場をとっている。この社会的認知は子どもの社会的適応に重要な働きをすることが強調されている。また、社会的情報処理機構の検討は、子どもの社会的適応の理解を大いに深めるのに役立つことが示唆されている。子どもの社会的適応の機構を理解することは、児童・生徒の学級内行動の指導にとってよい手がかりを与えることになるであろう。  子どものときに仲間からあまり受け入れられなかったこと、つまり社会的適応の悪さと後の生活における困難との関係が、いくつかの研究により検討された。クリックとドッジは、子どもの社会的適応に関する社会的情報処理モデルを提供した。彼らによると、子どもたちは生物学的に規定された特徴と過去経験の記憶をもって家庭、学校、地域社会などを含む社会場面に登場し、社会的環境からさまざまな手がかりを受ける。行動による反応はそれらの手がかりを処理する機能であって、クリックとドッジのモデルは6つのステップを含んでいる。  このモデルを要約すると、子どもはある社会的状況を解読すると、状況に適した目標を設定し、適切な行動を選択するということになる。社会的場面に適切な反応を選択した子どもは適応のよい行動を するが、社会的状況に不適切な目標を設定し、不適切な反応を選んだ子どもは不適切な行動を示すであろう。学級の中で仲間から拒否される子どものうち、ある者はすぐ喧嘩を始める子であるとともに、攻撃の犠牲になりやすい子どもである。また、攻撃的な子どもは他の子どもよりも社会的場面に対する反応数が少なく、グループに加わったり、物を獲得したり、友達関係を始めたりする社会的場面で、仲間から受け入れられ人気のある子どもよりも攻撃的で向社会的でない反応を示しやすい。社会的に不適応な子どもは不適応な行動を好ましいものと見なすために不適応な社会的行動をするらしい。仲間から拒否され、攻撃的な子どもは、よく適応している子どもよりも攻撃的反応を好ましいものと評価し、向社会的反応を否定的に評価することが知られている。このような事実から、クリックとドッジは、不適応な子どもには、適切な社会的反応を覚えさせ、社会的反応の形成に含まれる認知過程を改善させ、すでにもっている反応の仕方を
  • 佛教大学 レポート 教育 教育心理学
  • 550 販売中 2008/05/01
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  • 教育心理第1設題
  • 象徴機能の発生について説明せよ(説明には子供の 行動についての具体的研究例を提示する)。 また、教育との関連で大切な点を説明しなさい。   「象徴機能」について 記号的意味作用において、あるものを、それとは異なるもので代表させる働きを「象徴機能」、もしくは「代表化機能」という。前者は指示対象、後者は象徴、または象徴体と呼ばれる。両者が異なるものでありながら指示関係をもつのは、「象徴体」と「指示対象」のそれぞれについての表象が心内において形成され、結びつけられるからである。従って信号や標識(指標)による記号的意味作用は乳児初期から成立するが、「象徴機能」の発現、表象の形成と同じ、生後1年半頃を待たねばならない。
  • 教育心理学 象徴機能の発生
  • 660 販売中 2008/06/06
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  • 行動遅延傾向について 臨床心理
  • 行動遅延傾向というのは英語の procrastination プロクラスティネーション(略してPCN)の訳語です。やらなければならない課題や仕事を、ぎりぎりになるまでやらないで放っておいたり、そのために完成できなかったりすることを言います。おそらく、このような現象そのものは誰にも思い当たることがある、きわめてありふれたことだと思います。しかしその原因を分析することは,あまりに多くの要因が関わっており難解です。 つまり,現象として容易に記述できても,その問題全体を心理学的に扱うには困難があるという
  • 心理学 心理 分析 問題 行動 課題 学習 ストレス 自分 方法 行動遅延傾向 先延ばし 臨床心理学
  • 550 販売中 2010/04/19
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  • 発達心理Ⅱ 親子関係とは
  • 親子関係についてまとめてみた。 理想的な親と子の関係は、それぞれの人格をもった、対等の関係と考える。いわゆる、人間関係の最初のパターンであるとみている。人生の初期の親子関係に考えなければならない点として、インプリンティング、スキンシップ、タッチング、応答的・初期経験、愛されていること、民主的、基本的信頼と基本的不信のようなものがあるとされている。  スイスの動物学者で動物園の園長であったポルトマンは、人間の新生児は「生理的早産」という。他の哺乳類と比較すると1年くらい早産なのであるためだ。他の哺乳類は生まれてすぐに自力で立ち上がって乳を飲むが、人間の新生児は全面的な親の保護と援助がないと育つことが出来ない。これはまさに「依存」である。  人生の最初に出会うのは親である。この時期は、子どもにとっては他人と自分の親を区別することができず、親だけしか見えないという時期である。そのため、子どもからすると親の存在は絶対的なものであり、そこには信頼感が芽生える。第1反抗期の3歳くらいまで、この状況が続く。  この時代の親の考えを次の世代にも伝える働きには「しつけ」がある。マーチンホフマンは、この
  • 子ども 社会 心理 家族 家庭 人間 青年 人間関係 人格 しつけ
  • 550 販売中 2008/06/17
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  • 発達心理Ⅱ 青年期について
  • 発達のそれぞれの段階において、到達・達成したり乗り越えるべき課題のことを発達課題という。ハヴィガーストによれば、この発達課題を乗り越えるプロセスこそが発達であると述べており、適切に解決できればその後の発達はうまく進むが、解決できなければ後の段階で多くの発達上の困難に出会うとされる。  エリクソンは彼の人格発達理論の中で、青年期に達成するべき発達課題をアイデンティティの確立とした。「自分とは何者か」「自分の人生の目的は何か」といった、自己を社会の中に位置づける問いかけに対して、肯定的かつ確信的に答えられるようになることがアイデンティティ確立の重要な要素となる。この逆が、自己が混乱し自己の社会的位置づけを見失った状態のアイデンティティ拡散である。青年期の発達課題はアイデンティティの確立がアイデンティティ拡散を相対的に上回ることによって達成される。つまり、アイデンティティの確立のみだけでなく、同時にアイデンティティ拡散の克服も重要となる。また、ハヴィガーストは青年期の発達課題として、進路・職業の選択を挙げているが、これはアイデンティティ確立の中に含まれていると考えられる。現代はモラトリアム期
  • 社会 発達 課題 アイデンティティ 青年期 エリクソン 自分 発達課題 自己 理解
  • 550 販売中 2008/06/17
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  • 学習心理 夏期スクレポート
  • 指定テキスト『間違いだらけの学習論』を読んで、私の学習法には間違いがあった。それは、私の学習に対する考え方が、「何かを学習する時には、学習対象の量が少なければ少ないほどやさしい」や「繰り返し経験すればするほど、よくできるようになる」と考えていたことである。ここでは、上記の考え方で、どのような間違いをしていたのか、そして、今回このテキストを通してどんなことに気付いたのかを述べていく。 第一の間違いはただの暗記のみの学習法である。つまり、試験に向けてのみの学習である。この学習法は、何の面白さもない。担当教科の先生から試験範囲の発表があり、例えば社会なら年号と言葉の語呂合わせ、そしてその言葉の意味をひたすら書いたり、口に出して読んだりしながら暗記する。例えば理科なら元素記号の配列や炎色反応、植物の部位の名前などをひたすら暗記する。だが、試験の結果が良いと満足感があり、周囲からも認めてもらえる。だから、試験で良い点数を取るために、できるだけ効率の良い学習法を選び、考えた結果、学習対象の量をできるだけ少なくし、且つ試験で良い点が取れるように勉強していた。だが、この学習法にはつながりが全く無く、そ
  • 私の学習の考え方の間違いについて
  • 550 販売中 2008/08/22
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  • 教育心理・第1設題
  • 象徴機能の発生について説明せよ(説明にはこどもの行動についての具体的研究例も提示する)。また、教育と関連で大切な点を説明しなさい。   象徴機能とは、今、知覚しているもので、そこに無い物を呼び起こす働きをする機能である。 つまり、「意味するもの」と「意味されるもの」とを区別して使うことが可能になるということ、言い換えれば、今、そこに知覚している物を手掛かりにして、無い物を思い浮かべ、それに反応することが可能になるということでもある。 またそれは、意味付けをした模倣、例を挙げるならば「ことば」等で表現するということでもあり、前提として、模倣・再現する力の育ち、所謂「表象能力」も必要であることは言うまでもない。 言語は「能記=表現」と「所記=意味」で説明される。例えば、「シャープペンシル」という発声音を聞いたり「いちご」という文字を見たりすると、目の前に「シャープペンシル」や「いちご」が無くても頭の中にそれらを思い浮かべることが出来る。つまり、「表象」である。「シャープペンシル」という発声音と「いちご」という文字が能記で、押すと芯が出てきて書き物が出来る、丸くて赤くてかじると甘酸っぱいフル
  • 日本 英語 子ども コミュニケーション 発達 言語 幼児 人間 言葉 代理
  • 550 販売中 2009/02/03
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  • 教育心理 第1設題
  • 『象徴機能の発生について説明せよ(説明には子どもの行動についての具体的研究例も提示する)また、教育との関連で大切な点を説明しなさい』  人間はある個体(生物、物体双方)や頭の中で想像した事物などを言葉や文字などに変換して表現する能力を有している。その能力により人間は他の人とコミュニケーションや共通理解を図ったり、記憶(記録)により情報を保存することなどが可能となっているのである。では人間はそのような能力をどのように獲得しているのであろうか。  人間の有している能力の一つに「象徴機能」と呼ばれるものがある。「象徴機能」とは思考やイメージを介してシンボルと指示対象との関係を間接的に表す働き1)のことを指す。すなわち、「象徴機能」とは指示対象(生物、物体双方)をシンボル(記号や動作など)によって「意味づけ」を行って間接的に表現する能力のことである。この能力によって人間は最終的に言語(言語はシンポルの最も洗練されたもの2))により事物を間接的に表現し、他の人とコミュニケーションや共通理解を図ることが可能となるのである。次に「象徴機能」の発生について時系列的に考察していくことにする。  「象徴機
  • 教育心理学 第1設題 佛教大学 象徴機能 教科書未使用 B評価 参考文献記載 通信課程
  • 550 販売中 2009/02/22
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