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道徳教育の研究
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「『生きる力』の育成と道徳教育について述べよ」
今日、社会は国際交流が一層進み、国際的な相互依存関係がより緊密になっていく一方、さまざまな面で国際摩擦や競争も生じている。
一方、新たなエネルギー開発の問題や環境問題、国際社会の競争や対立などの問題も浮上している。
このような人類の発達をもたらす課題や生存基盤を脅かす問題などは、一国では解決できない問題であり国という枠を超えて、国際協力による活動を進めることによって解決しなければならない。
経済大国である我が国は、国際的な諸問題の解決に向けて、今後ますます貢献していく必要がある。
国内では少子化・高齢化の問題が深刻化している。少子化は、現時点では子どもの社会性を育成するマイナス要因の一つとして教育問題の段階に留まっているが、さ地域社会や国家が自立し続けられるか否かという大きな問題になる恐れがある。また、高齢化の進行は政府の予測より早まっている。老齢化が進むと介護者への負担がさらに大きくなり、介護施設やホームヘルパーなどの人材が不足し、介護費用が増大し、年金問題等大きな課題が新たに生じてくる。
このような変化が激しい時代、行先不透明な時代には、従来のように学校時代に習得した知識や技術を大事に保持していればそれですむというわけにはいかなくなった。常に新たな知識や技術を取り入れることが今求められている。
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道徳教育
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道徳教育の研究
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『現代の道徳教育の課題について述べよ。』
人間にとって道徳とは、人間の生き方を示すものであり、人類に対して真理を示すものである。そして古人の考え・経験から学び、そこからさらなる発展をしていく必要がある。
まして、現代の情報社会と呼ばれる世の中で、様々な情報が飛び交う中、正しく・自分に必要なものを吸収するには、高水準の教育が必要である。元来人間は、従来の考え方を維持すること、思想を保守することに安心感を覚えるので、自己を見つめ、自己を検証するようにさせることも重要な課題である。
したがって、教育基本法第1条の「教育は、人格の形成の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値を尊び、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならない」とあることや、第2条の「教育の目的は、あらゆる機会に、あらゆる場所において実現されなければならない」とあることからもわかるように、人格形成のため、個々の適正も鑑みながら、いかなる時も道徳教育の場だとして臨まなければならない。
カントの言うように、「人間の感性を否定し、理性を求
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道徳教育の研究
佛教大学
レポート
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道徳教育の研究
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「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ。
現代の「道徳教育」は我が国日本では江戸時代の儒教道徳が始まりであると考えられている。「藩校」や「寺子屋」などで封建社会の基盤となる「義・忠・孝・恩」などが教えられていた。この時代は、人の道は儒学によって習得し、物質的・技術的問題は洋学によって習得しようという「東洋道徳・西洋芸術」の考え方が中心であり、江戸時代に成立したこの考え方は明治時代以降にも継承されていったのである。
明治5年の「学制」では「修身科」という名称で道徳が一つの教科として開設された。しかし、ここでの教育は日常の礼儀や作法に限られ、修身科の目標も漠然としたもので不明瞭な点も多かった。
この学制の各教科の中での修身科は比較的軽率な扱いであった。強化され始めたのは明治12年の「教学大旨」が示された時である。大正新教育運動の時期には、明治期の徳目主義的な修身科に対する批判が起こり、新しい道徳教育の実践が出現した。例えるなら、子どもの日常生活を題材にし、自由に話し合いの時間を設ける、学級会や班活動の方法を工夫するなどである。沢柳政太郎が設立した成城小学校での「生活修身」はその代表例
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道徳教育の研究
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「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ。
「生きる力」の重要性とその育成は、1996年7月に出された第15期中央教育審議会第一次答申「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」で提唱され、今日の教育目的となっている。この答申は、時代を超えて変わらない価値のあるものを大切にするとともに、社会の変化に的確かつ迅速に対応する教育を実現するために、「生きる力」の育成という新しい教育の目的を提示した。
「生きる力」とは何か。①自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する能力。②自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性。③たくましく生きるための健康や体力。以上の3つの能力から成る「全人的な力」であり、「人間としての実践的な力」である。それは、紙の上だけの知識でなく、生きていくための「知恵」とも言うべきものであり、我々の文化や社会についての知識を基礎にしつつ、社会生活において実際に生かされるものでなければならない。
2002年に実施された新しい学習指導要領では、完全学校週5日制の下で、各学校が「ゆとり
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道徳教育の研究
佛教大学
通信
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道徳教育の研究
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現代の道徳教育の課題について述べよ。
今日の日本社会はさまざまな倫理的問題が横行し、昨年の漢字一文字に選ばれた「偽」という字に象徴されるように、企業や関係機関による不祥事が相次ぎ、企業人としてのあり方、特に現代人の道徳の資質が問われている。そんな世情の中で成長しこれからの社会を担っていく子どもたちに、どのような道徳教育を施していくかは重要な教育課題である。
道徳とは徳への道と書くように、人間らしい理想のあり方に向かって伸びている規範である。人が社会で生きていくために生涯を通して身につけていくべき規範である。社会規範にはこれと良く似たものとして法があるが、法律に見られるように法が社会の中にはっきりとした形で存在しているのに対して、道徳は明文化されて示されるものではなく個人の意識の中にあるものである。一人一人の内面の良心が強く求められるものが道徳である。そして道徳教育とは、道徳性の発達を促す教育のことである。対人関係や社会生活において、善悪・正邪の判断を下したり行為したりする際に働く道徳的性格を豊かに育てていくことと言える。道徳教育には2つの基本的な課題を持ち合わせている。第1に、社
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道徳教育の課題について
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道徳教育の課題について
現代の道徳内容を考える上で学習指導要領の第6時改訂(小学校は平成10年)の内容を確認する。
小学校学習指導要領解説の道徳編ではこれからの学校と道徳教育について、学校は、子どもの豊かな人格を形成していく場であり、それは21世紀の学校においても変わることはないと述べた上で、これからの教育においては「生きる力」の育成が不可欠と述べている。「生きる力」とは、変化の激しい社会において、いかなる場面でも他人と協調しつつ自律的に社会生活を送れるようになるために必要な、人間としての実践的な力であり、豊かな人間性を重要な要素としているものであるが、これについては次に具体的な学習指導要領を見ていく中で触れることとする。
そして、道徳教育は道徳の時間以外にも全ての教科や学校での生活時間において指導すべきものである。その意味で、指導要領の道徳以外の部分についても見ておく必要があるが、指導要領の改定の基本方針において、道徳に関する記述が見られる。「道徳教育については、道徳の時間が十分確保されていないこと、道徳の時間に興味・関心を持っている児童の割合は学年が上がるに従って低下していることなど。」という点が問題点としてあがっている。これらの問題点に対して、授業実践の中でどのように行うかについても述べられているが、道徳に関していえば、「道徳教育や特別活動等におけるボランティア活動や自然体験活動などの体験的な活動の充実、道徳教育における低学年の善悪の判断や社会生活上のルールなど重点的な指導の工夫」といったことが、豊かな人間性や社会性、国際社会に生きる日本人としての自覚を育成することという項目の中であげられている。
さらに小・中学校学習指導要領「第1章総則」においても道徳についてどのように触れられているか確認しておく。「道徳教育は,教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき,人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を家庭,学校,その他社会における具体的な生活の中に生かし,豊かな心をもち,個性豊かな文化の創造と民主的な社会及び国家の発展に努め,進んで平和的な国際社会に貢献し未来を拓く主体性のある日本人を育成するため,その基盤としての道徳性を養うことを目標とする。」とある。
この中でも「生命に対する畏敬の念」という表現は1989年の学習指導要領の改訂によって付け加えられたことから、「いのち」に関する道徳教育を重視していることが見て取れる。もともとあげられていた人間尊重の精神とは、日本国憲法に述べられている「基本的人権の尊重」や、教育基本法に述べられている「人格の完成」などを指し示す内容であり、解釈として生命の尊重をも含むものである。しかし、含んでいるであろう内容をあえて別の表現として「生命に対する畏敬の念」と追加したことは、道徳のないように関して重要な課題であるとの認識をしていると判断できる。近年数多く発生している子どもに関する事件を見ると生きているものに対する思いやり、いたわりの心の欠如から起こっている場合が多く、生命に対する教育の重要性が問われている。その点において「生命に対する畏敬の念」とは、人間存在にそのものあるいは生命そのものの意味を深く問うときに求められる精神であり、生命のかけがえのなさに気づき、生命あるものを慈しみ、恐れ、敬い、尊ぶことを意味する。このことにより人間は、自他の生命の尊さや生きることのすばらしさの自覚を深めることができる。以上の解釈から道徳教育においては生命に対する畏敬の念という「いのち」に関する教育を重要な課題として
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道徳
教育
教育学
小学校
指導要領
生きる力
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道徳教育の歩みについて
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道徳教育の歴史は大きく二つに分ける事が出来る。一つは明治から始まり第二次世界大戦が終結するまでの国家主義的道徳教育の時代。もう一つは戦後から今に至るまでの民主主義的道徳教育の時代である。では順をおって道徳教育の歴史を紐といてみよう。
1872年の学生発布により、日本発の近代的学校制度が成立した。学生発布により道徳教育は江戸時代の儒教倫理による道徳教育観ではなく、西洋の実学知を重視した福沢諭吉の啓蒙主義理念が根底にあるものにとって変わった。それは一身の独立により一国の独立が達成されるという個人主義的道徳であった。1880年には前年に発布した教育令の改正に伴い道徳教育は政府の施策として重視され、その内容は再び儒教道徳が強いものに変わった。
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GHQ
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道徳教育の研究
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現代の道徳教育の課題について述べよ
道徳教育とは、自然な心ある行動や人間の人格形成を促す教育であり、その教育のねらいは、道徳的判断力や道徳的心情、道徳的実践意欲と態度を培うことを通して道徳的実践力を育成することである。そして道徳教育は「道徳の時間」だけでなく、学校教育活動全体の中で行われるようにされなければいけないと学習指導要領のなかで位置づけられ、その存在は重要なものとされている。それでは現代の道徳教育の課題にはどのようなものがあるのだろうか。
平成10年に改訂された小学校学習指導要領解説(総則編)(平成11年、文部科学省)の第1章総説、(2)改訂の基本方針では、日本における児童の算数科や理科の学力が国際的水準では高いが、多角的なものの見方や考え方が不十分であり、また文章表現力や論理的な思考力がやや弱いことが問題点として懸念されている。そして道徳教育については、「道徳の時間が十分確保されていないこと、道徳の時間に興味・関心を持っている児童の割合は学年が上がるに従って低下している」ことが問題視されている。昨今のニュースを見ていても、少年犯罪の低年齢化やキレやすい若者が増えたなど、自我を最優先とし、子どものなかの道徳性が養われていない、また自分以外の人間をないがしろにしている傾向が見受けられ、深刻な問題とされているのではないだろうか。
それを授業実践の中でどのように行うとよいのだろうか。
豊かな人間性や社会性、国際社会に生きる日本人としての自覚を育成すること。そして道徳教育や特別活動などにおけるボランティア活動や自然体験活動などの体験的な活動の充実、道徳教育における低学年の善悪の判断や社会生活上のルールなど重点的な指導の工夫、障害を持つ児童や高齢者との交流の推進、中学年からの保健学習の導入など心身の健康に関する教育の充実、また社会科における人物・文化遺産中心に歴史学習の徹底などの改善を図っている。
このことは学校教育全体だけでなく、地域社会も含めてその特色に合った道徳教育を促し、また障害を持つ児童や高齢者、すなわち人と人とのコミュニケーションを元にして道徳性を養うねらいと伺える。
自ら学び、自ら考える力を育成すること
これからの学校教育においては、多くの知識を教え込む教育、詰め込み教育から教育の基調を転換し、児童に自ら学び自ら考える力を育成することを重視した教育を行うことが必要である。
このことについては、教育全体の改革についても触れている。昔と比べて児童たちの遊びの形態や仲間の形態もずいぶん変わり、あまり家庭生活で様々な体験をしないようになってきた。その分を学校生活で補わなければならないので、自然と学校では体験活動を大いに取り入れ、また活動の中でよき人間関係を形成する難しさや大事さを学び、仲間意識を芽生えさせなければならないのである。
ゆとりのある教育活動を展開する中で、基礎・基本の確実な定着を図り、個性を生かす教育を充実させるとともに、児童の興味・関心に応じた学習に取り組むことができるようにする必要がある。
このことからは、児童の個性を尊重し、個性をその児童のよきところであると認め、またその個性を伸ばしてやるような指導をしなければいけないということが示唆されている。また児童の興味・関心に応じることによって児童のやる気を引き出させることが大切である。
各学校が創意工夫を生かし特色ある教育、特色ある学校づくりを勧めること。「総合的な学習の時間」を創設し、各学校が創意工夫を生かした教育活動を展開できるようにする。
「総合的な学習の時間」には、国
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