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  • 学校教育職入門
  • 現代の「教師に求められる資質とはなにか」についてまとめたうえで、あなたはどのような教師になりたいのかについて述べてください。 はじめに 教育問題は、学級崩壊、いじめ問題から受験戦争、教育改革まで実に多くの問題が発生している。それらは学校のみならず家庭や地域社会、さらには国家的な問題になっているものも多い。激動する社会、急変する教育界の中で21世紀という新しい時代を生きる子どもたちを心豊かに育てるためには、優れた資質能力と実践的力量を有する教員が、今日強く求められている。また、様々な問題に対応しうる教師には、普遍的な資質に加え、より幅広い資質を持ち合わせておく必要がある。現代の教師に求められる資質能力とはなにか、具体的にはどのようなものかを考察していく。
  • 子ども 教師 教職 社会 学校 生徒指導 能力 教員 資質 生きる力
  • 550 販売中 2010/12/01
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  • 学校教育職入門
  • 『現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめなさい。』  教師とは広義には他人に知識や技術を教える人のことを指す。教師は学校教育に直接携わる者として、幼児・児童・生徒の人格形成に対して大きな影響力を持っている。また、教育者としての使命感や人間の成長・発展についての深い理解、幼児・児童・生徒に対する教育的愛情、教科等に関する専門的知識、広く豊かな教養、そしてこれらを基盤とした実践的指導力が必要とされる。ここで、教師とはどんな仕事なのかをその歴史をみていくこととする。 教師の歴史は人間の歴史とともに始まった。近代以前の古代ギリシアのソクラテスやプラトンはその象徴的な存在である。しかし、近代教育が誕生し職員としての教師、つまり教員が生み出され、その養成が始まった。 我が国で教員養成の本格的な動きが始まったのは1872年の「学制」の制定からであった。当時の教師像は、天皇制国家の忠良な臣民育成のための直接的な担い手として、知識を伝える者として、また、政治的に中立の立場で子どもに道徳的感化を与えることができる人格者でなければならないとされた。第2次世界大戦前は、教師は神聖な職務であるという「聖職者論」のもとに、ただひたすら教育という崇高なる使命に邁進すべきであり、献身的な職務態度を要求されたのである。 戦後、日本は軍国主義から民主化の道を辿り、教育は国民の権利として保障されることとなった。そして、教職観は「聖職者論」から「労働者論」へと大転換を遂げ、1952年、あるべき教師像として「教師の倫理綱領」を決定している。「教師はいうまでもなく労働者である。日本の教師は全労働者とともに、事態が困難を加えれば加えるほど、さらにその団結を固め、青少年を守り、勇気と知性をもって、この歴史的課題の前に立たねばならない」と、教師の政治的役割を重視した。 これに対して、「専門職論」という教育観は、教職の専門性や教職の専門家の重要な要件を前提条件としている。教師は、子どもや青年の教育を受ける権利を保障する上で重要な役割を持つため、その責任は重く、専門職でなければならない。教員は労働者であると同時に、厳しい職業倫理が求められるのである。 では、現在の教師に求められる資質とは何であるのか。1996年、中央教育審議会は「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」を発表し、その中でこれから求められる教員の資質・能力について次のように述べている。あらゆる教育の問題は教師の問題に帰着するといわれるように、子どもたちに直接接し、指導に当たる教員に優れた人材を確保することが重要である。教員に求められる資質・能力については、学校段階によって異なるが、教科指導や生徒指導、学級経営などの実践的指導力の育成を一層重視することが必要である。また、教員一人一人が子どもの心を理解し、その悩みを受け止めようとする態度を身に付けることがきわめて重要である。     そして、1997年に教育職員養成審議会が発表した「新たな時代に向けた教員養成の改善方策について」では、求められる資質能力を次のように述べられている。いつの時代も教員に求められる資質能力は、専門的職業である「教職」に対する愛着や誇り、一体感に支えられた知識や技能等の総体といった意味内容を有するものである。「素質」とは区別され後天的に形成可能なものと解される。冒頭でも述べたように、教育者としての使命感、人間の成長・発達についての深い理解、幼児・児童・生徒に対する教育的愛情、教科等に関する専門的知識、広く豊かな教養、そしてこれらを基盤とした実
  • レポート 教育学 学校教育職入門 小学校 学校教育 入門
  • 550 販売中 2007/01/24
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  • 教育基本法改正
  • 導入 本レポートでは、教育基本法(以下、教基法)改正にあたって「愛国心」という言葉が盛り込まれたことに焦点をあて、教育基本法改正をめぐる論点や議論の背景を改めて確認し、教育基本法改正後どうあるべきかを検討する。 本論 2-1 教育基本法改正をめぐる主要な論点 改正賛成派にはまず、社会の変化に伴い生じた新しい教育課題に対応するために改正が必要だとする立場がある。また、原理的に、制定後半世紀以上経った今、現行法を抜本的に見直す必要を訴える立場がある。これらとは別に現行法の法文の表現の不備があるとし、改正を求める論も存在する。そして、近年、教育荒廃が激化したのは、かつての教育勅語にあったような、国民が遵守すべき徳目(規範意識、伝統や文化の尊重、郷土や国を愛する心など)が現行法に規定されていないからだとし、こうした徳目を盛り込む必要があるとする立場がある。 改正反対派は、主に2つに分類できる。一つは、現行法が理想的な内容であり、諸問題は現行法の精神が生かされてこなかった結果生じたとするものである。もう一つは、見直しが緊急に不可欠であるという根拠が乏しいため、当面改正は不要とする立場である。 2
  • レポート 教育学 教育基本法改正 愛国心 安倍晋三 教育再生
  • 550 販売中 2007/02/11
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  • ルソーの教育思想について述べよ
  • 「ルソーの教育思想について述べよ。」  ヨーロッパの教育思想、とりわけフランスを見てみると、フランスの教育思想は16世紀に発生した。当時の教育思想は中世的スコラ哲学的性格で、精神を覚醒させるものではなく、たんなる知的習慣を形成したに過ぎなかった。文芸復興期には、スコラ哲学に対する反動が起こってきて、ラブレーとモンテーニュは、「学校と人間にもっと多くの自由と空気と生活を!」を共通の原理とし、スコラ哲学を批判した。このラブレーとモンテーニュの教育宣言以来、フランスの教育学思想は自由主義教育の旗印の下に結集したが、スコラ哲学は依然として健在であった。スコラ哲学の精神は、ムチによる体罰をともなう訓練の
  • レポート ルソー 教育思想 佛教大学 フランスの教育思想 教育学
  • 550 販売中 2007/02/14
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  • 学校教育課程論
  • 『教育課程とは何かについて、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめなさい。』 わが国は、これまで大きく3回の教育改革を行ってきた。1回目の教育改革は、明治の学制発布に伴う教育改革であり、国民に教育を受ける機会を保障することが大きな柱となった。2度目の改革は、戦後の義務教育及び民主教育の発足に伴う改革であった。これにより、子どもたちの進学率が大幅に上昇し、教育が大衆化された「大衆教育社会」が到来し、同時にいわゆる受験競争が過熱することとなったのである。そして3度目である今日に最も近い教育改革が、中央教育審議会や臨時教育審議会を中心として提唱された現行の教育改革である。学歴のインフレ化に伴って、学校の中で起こったいじめ、不登校、学級崩壊などいわゆる教育の荒廃の原因が、受験競争によって過熱化した学歴社会であると、学歴社会そのものを「悪の枢軸」としてつるし上げ、新しい学力観に基づく「ゆとり教育」への転換が始まったのである。このように「教育課程」は時代に合わせてその姿かたちを変えてきた。  教育課程を論ずるうえで、教育課程学習指導要領は必要不可欠である。ここで教育課程学習指導要領の変遷と教育内容の変化を見てみる。 教育基本法及び学校教育法の公布と平行して、昭和22年3月に最初の学習指導要領が制定された。だが、ここでの学習指導要領はあくまで「試案」であり、現場の裁量にゆだねられていたが、一定の基準は設けられていた。そして、教科教育中心の個人のための教育に転換し、修身の廃止も決定された。小学校では9科目を設け、修身・歴史・地理の代わりとして社会科、家庭科、自由研究が新設された。家庭科に関しては、戦前の家事科の流れを汲むが、男女共学の理念の下で女子だけでなく男子にも課せられるようになった。 しかし、昭和22年に作成された学習指導要領は、きわめて短期間で作成されたものであったため、昭和26年に学習指導要領の全面改討を行った。その結果、小学校では以前の9教科に代わって4つの領域という大まかな枠組みへと再編された。しかしながら、これらの経験学習的なカリキュラムは、児童生徒の基礎学力低下や青少年の非行などの問題の原因と見なされるようになった。        そのため、昭和33年に教育課程審議会は、「道徳教育」・「基礎学力」・「科学技術教育」に重点おくように方針を示し、学習指導要領の法的拘束力が強化され、特別時間「道徳」の設置を決定した。そして、道徳の独立が社会科は授業時間数を減少させ、内容上でも中学校・高等学校において4科目に文化され、系統学習的カリキュラムとなった。 しかし、1960年代経済界から経済成長を担う人材育成を教育に求める声が高まり、能力主義の徹底化が主張されたことで、教育目的の重要な柱である人間性育成が等閑視された。そのため学習指導要領において「調和と統一」が焦眉のテーマとして取り上げられ、教科以外の道徳や教科活動が重視された。  昭和52年には、以前までの能力差に応じて生徒に対し、別々に授業を行うという能力主義が導入され、結果的に教室内での競争を助長してしまうという反省点から、「ゆとりのある学校生活」という路線が導入された。体育や特別活動は、「知・徳・体の調和」「豊かな人間性の重視」の理由により授業時数はそそまま残され、各教科に関しては、授業時数・教育内容も減少し、ゆとり路線が実行された。 平成元年には小学校では、第1学年と第2学年における社会と理科を廃止し新たに生活科が創設された。 平成10年に完全学校週5日制が実施され、小学校・中学校はさらに年
  • レポート 教育学 教育課程 学習指導要領 新学習指導要領
  • 550 販売中 2007/03/10
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  • 算数科教育の歴史
  • 『算数科教育の歴史(黒表紙教科書、緑表紙教科書、水色表紙教科書、単元学習、現代化、ゆとり)について述べ、それらの教育内容を自分の視点で考察せよ(4枚程度)。上記を踏まえ、2002年度完全実施の学習指導要領(算数科)の特徴について述べ、その教育内容を自分の視点で考察せよ(4枚程度)。』  社会の変容に伴って、現在、算数教育のあり方が問われている。私たちは、そうした現在に見合った新たな算数教育を創り上げていかなくてはならい。その際、重要なことは、現在の社会状況を的確に判断することと、日本におけるこれまでの算数教育の変移を詳細に見直すことであろう。ここで、明治時代初期から現代に至る算数教育に登場した教科書の変移について考えたい。  まず明治時代初期の算数教育からさかのぼる。明治時代初期は欧米の様々な教科書が翻訳・紹介され、多様な教科書を用いて、比較的自由な算数教育が展開されていた。日本の教師や研究者らが、自らの手で創りあげていこうとする気運はそれほどなかった。  明治時代中期になり欧米諸国の後を追って富国強兵政策のもと、学制改革(1886)、大日本帝国憲法発令(1889)、教育勅語発令(1890)と、日本の教育制度は着々と国家による統制の態を整えていくことになる。1905年には、藤沢利喜太郎らによって第一期国定教科書『尋常小学算術書(黒表紙教科書)』が編纂される。藤沢はこの中で、数え主義による数計算中心の算数教育を実現することになる。これらは、国家としての教育制度を確立する上で強力な推進力を担うものであったが、当時の子どもの認識の発達を考慮したものではなかった。  大正時代になり、教育を大人の立場からではなく、子どもの側から創りあげていこうという姿勢を生み出すこととなった。そして、それに見合った教科書の作成が行われようとするが、改訂は中途半端なものであった。  昭和時代前期になり、第四期『国定教科書(緑表紙教科書)』が発行されるようになった。この教科書により、数学、生活、そして子どもの認識という3者を踏まえて内容を設定するという、非常にバランスを持った発想で系統性を構築していった。それは、これまでの数え主義を中心した教育を記してきた黒表紙教科書からの脱皮を意図したものであった。  次に、第二次世界大戦の中に第五期『国定教科書(水色表紙教科書)』が登場する。その内容とは、前回の『緑表紙教科書』の内容とそれほど大きな差は見られないが当時の新しい数学を導入したり、理科との結びつきを強め実測・実験を重視するなど、内容面においていくつかの発展が見られた。そして、戦火の中ということもあって、ファシズムの影響を少なからず受けたものでもあった。  続いて敗戦後の時期を見ていくと、1949年教科書の国定制度が廃止され検定制度が行われることとなった。その制度による教科書の中は、大きくは「課」に分かれており各課は算数科の内容項目を示している。その課の中の項目が「単元」となっていて、単元名は全てが生活場面の内容を示している。よって、この時期の教科書の内容とは、場面設定を明確にして、その中で生じてきた問題を解いていくという形で構成されており生活場面の問題を解決する「道具」として、算数を学習していた。  敗戦後という時期であり、新教育がアメリカからの影響を多分にもったものであること、日本に子どもを対象として作られたものではないが故に、教育現場で数多くの矛盾が生じてくるなどの問題もあった。そして、科学技術社会からの要請による数学教育の急速な変貌へとつながっていったのだ。  「数学教
  • レポート 教育学 算数科教育 学習指導要領 歴史
  • 550 販売中 2007/04/18
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  • ペスタロッチーの直観教育についての考察
  • ペスタロッチーは、世界中の現代教育に於いて、最も名の知られている教育者の一人である。   教育とは、その時代の社会状況やモラルが何を求めているかによって少なからずの異なりを見せるものである。多くの教育者はこの例外に身を置く事なく、目前の社会の近未来を見据え、教育論を唱えた。勿論ペスタロッチーとて同じである。では、「何故ペスタロッチーの教育観は現代にまで多大なる影響を与えているのであろうか?」その答えを考察していきたい。  1775年、ペスタロッチーはノイホーフに於いて貧民層の子供たちを集めて学校を開いた。ここでは、子供達に経済的に自立できるだけの職業的技能を身に付けさせる事を目的に、農
  • レポート 教育学 直観教育 ぺスタロッチ ロック 教育原論
  • 550 販売中 2007/05/24
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  • 感情教育のプログラム作成
  • 「感情教育のプログラム作成」 テキスト第6章第3節の「授業中におしゃべりをするたか子さん」の事例をもとに、あなたがこのクラス担任の立場で、「キレにくい子」を育てる啓発教育プログラムを作成せよ。というのがレポートのテーマである。 まずクラスの状況把握をしなければならない。そのためには、なにが問題であるか明確にしなければならない。まず、先生の対応の問題について考察する。何故おしゃべりが出るのか?たか子さんに対する対応を他の児童に対する対応に統一性があったのか?などが挙げられる。つぎに、周囲の女子あるいは周囲の男子の問題ついて考察する。日頃から男女対抗しがちなのか?たか子さんの女子児童に対する影響。男子児童のたか子さんに対する感情。などが挙げられる。さらに、一番重要なのが、たか子さんの問題の明確化である。何故授業中に他児童とおしゃべりをするのか?自分がおしゃべりをすることに対する他児童への影響を理解しているのか?などが挙げられる。 上記に示した問題についてはそれぞれ面談を行い明確化する必要があると考えられる。問題の明確化には、自己理解・他者理解・相互理解の3つの観点から考察しなければならい。
  • レポート 教育学 児童理解 教育相談 玉川大学 第2分冊
  • 550 販売中 2007/06/07
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  • 算数科教育の歴史について
  • 「算数科教育の歴史(黒表紙教科書、緑表紙教科書、水色表紙教科書、単元学習、現代化、ゆとり)について述べ、それらの教育内容を自分の視点で考察せよ(4枚程度)。上記を踏まえ、2002年度完全実施の学習指導要領(算数科)の特徴について述べ、その教育内容を自分の視点で考察せよ(4枚程度)。」 1はじめに  時代の変遷と共に、変化を遂げていく教育方法の特徴やねらいを汲み取り、今現在の時代背景を考慮した上で、求められるべき算数の知識・教育方法について考察する。 2算数教育の変遷  明治38年、日本で最初の国定算術教科書は、「黒表紙教科書」と呼ばれ教育のねらいは日常計算の習熟・生活上必須な知識・思考の精密化であった。その中でも日常計算の習熟が一番の主軸であり、一方的に計算方法の例題を示し、練習問題を課すことで計算の熟練をはかる方法をとった。生活上必須な知識の題材は、租税・利息・株式・度量衝など生徒の日常生活とはかけ離れていたが、学校を卒業して役立つような職業教育的算数教育だった。思考の精密化では暗算を通して思考力を養成することが目的だった。この教科書は3回修正されたが根本的な変化は無く、鍛錬によって知識を身に付ける数学教育が行われたと言える。結局、全体が抽象的で生徒の心理に対する配慮が払われていないという批判が多かった。事実、計算編重で生活に触れた事実問題が少な過ぎたのだろう。 昭和10年に改訂された教科書は、「緑表紙教科書」と呼ばれ掲げた目標は、数理思想を開発し日常生活を数理的に正しくするとした。主な特徴を3点挙げる。①児童中心主義への配慮―多くの挿し絵が入っている。一年生の教科書は絵のみで構成された。生徒の興味・関心に訴える配慮が汲み取れる。②学習過程の転換―従来の過程は数から始まったがこの過程は、具体的生活問題から始まり数理的問題に繋げ、練習を積んだ後、さらに具体的生活問題の解決に取り組む流れが考慮された。③作業を通しての学習―数を頭の中と紙の上で扱うのではなく、体を動かして数理的体験を深める生活教学が重視された。 昭和16年、算術は算数と改められ理科とともに理数科の一科目とされた、「水色表紙教科書」が登場する。内容は、「緑色表紙教科書」と大きな差は見られないが、軍国調の強い内容になっている。特徴は、この頃から図形・幾何教育において直観力の育成の要素が現れ始めた。 昭和22年、理数科は解体され算数は再び単一教科になった。算数科の目的は日常の現象に即して数・量・形の観念を明らかにし現象を考察処理する能力と科学的な生活態度を養うことだったが、実際は生活経験中心の教育観に基づく「生活単元学習」が強調された。この教育のねらいは、社会を理解し良くし優れた文化を作り出すことだった。小学算数は生活指導が中心で社会科のような印象を受ける。この頃から学力低下などの問題が出始めた。 昭和33年、それらの批判を受けて文部省は、算数科を「生活単元学習」から「系統学習」へ移行した。その教科目標は、数学的な考え方の育成であった。 1960年代から1970年代にかけて世界的な「数学教育の現代化運動」(数学教育の内容の刷新を図る運動)が起こる。日本でも、昭和43年学習指導要領が改訂され生活を基本とした題材は「現代化」によってほぼ姿を消した。系統学習の方向はさらに強まり集合・確立の内容が取り入れられたが算数・数学の教育内容のレベルが高く難しくなり、生徒が授業についていけない等の問題が起こり批判される。昭和52年、「現代化」の反省を踏まえてゆとりと基礎基本がテーマとなる。現代数学の多くが整
  • レポート 教育学 算数科 黒表紙教科書 緑表紙教科書
  • 550 販売中 2007/09/20
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  • 幼児教育における遊びと援助
  • 私は『保育方法論』を読み、第七章を取り上げて、遊びの援助と遊びの環境について考えたい。つまり、遊びは子どもにとってかけがえのないものであるが、その環境に保育者はどのような配慮をし、また、遊びにおいて保育者のどんな援助が必要なのかを考察する。 幼児期は、心身の成長発達の極めて著しい時期であり、人間形成の基礎が培われる時期でもある。この時期に行われる遊びは、子どもが心身共に豊かに成長し、発達していくために重要である。しかし、現代では急激な都市化によって遊び場が減少し、その影響は遊びの内容や質にまで及んでいる。かつての遊び場であった道路や空き地、原っぱなどが減少し、テレビの普及に伴って室内で遊ぶ機会が増え、戸外遊びは幼稚園や保育園にほとんど頼ってしまっている状況である。また、子どもの数の滅少によって遊び仲間が減り、核家族化現象によって異年齢者同士の遊びが少なくなりつつあると言える。つまり、家庭での遊びは、戸外遊びから室内遊び、一人遊びへと移ってきたのが今日の遊びの傾向である。幼児期の遊びは環境と密接な関係があり、環境の変化によって遊びにも大きな変化が見られるのである。また、これは遊びが毎日の
  • レポート 教育学 遊び 援助 戸外遊び 保育者の配慮
  • 550 販売中 2007/10/18
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  • ペスタロッチーの教育学についての考察。
  • ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ ペスタロッチーは子どもをどのように捉えていたのかというと、将来発展する素質が備わっていると考えていた。そして、その素質が子どもの内から発展するように助成するのが教育と考えていた。つまり、子どもは生まれながらにして、真への認識、美の感情、善の力を有していると考え、これらの内的本性を子どもが自ら実現していくのを援助するのが教育であり、逆に内的本性に備わっていないものを、外部から押し付けることは教育とは言わないと考えている。この考え方から、子どもはすでに将来成長する能力を内的に有していると考え、子どもの内的素質を重視するという点で有機的で、自発的成長を促すという点で発生的なものとして教育を捉えている。  このような基本的な教育方法の重要な柱として「直観の原理」がる。直観は全ての認識の基礎となるので教育方法は直観的である必要がある。そして、その直観はまだ曖昧な素材であり、概念的には不明瞭であるので、それを分離・結合して、秩序を与え、明瞭な概念にすることが求められる。よって、直観を原理とした教育方法は段階的なものとなる。  この直観をペスタロッチーは三つの梱包的要素から成り立っていると述べ、その三要素の基礎的部分を学習することが重要である。その三要素は数、形、語の三つで、あらゆる事物はこの三要素を有しているためこれらから始め、根源的要素まで遡って単純化して、その要素から勝つ実性を有する合自然的な教育を実行する。このように、ペスタロッチーは、思惟能力を発達させるのに役立つ基礎的な要素を語、数、形に求め、これらを教授の三つの基本点としたことを「直観のABC」と呼ぶ。  これら三つの要素をそれぞれ見ていくと、まず語の教授は、発音教授、単語教授・名称教授、言語教授の段階があり、これらを単純化された要素から順々に教育を行っていく。まずは言語の要素である音を子どもに習得させる必要があるため、発音教授が行われ、聞いた音を繰り返すことができるようになれば次に者の名前を教える単語教授・名称教授を行う。この段階まで準備できると、次第次第に長い文章を表現できるように教育する段階へ進み、言語教授において直観が明晰な概念まで高まっているといえる。  形の教授も同様に曖昧な直観から明確な概念への移行を行うことがなされなければならない。まずは輪郭によって異なる事物を識別し、その中に含まれていることを心にうつし出すようにさせ、それを正確に表現できるようにしている。 数の教授では目標は事物の数を数えることが可能になり、子どもがどれだけ多くの対象が目の前にあるのかを明確に学習することになる。まず数の概念を直観できるようにし、単純化された数の概念から徐々に複雑な計算へ、明確な概念へ進むことを目標とする。  ペスタロッチーはこれらの根源的要素に単純化して徐々に複雑な概念へと教授していく方法は技術教育においても同様であるとしてる。例えば、複雑な技能・動作を必要とする作業であっても、「打つ」「運ぶ」「投げる」「押す」「引く」「まわす」などの基本的動作に分解して単純化することが、複雑な技能習熟につながるとしている。また、このような技能の陶冶は実生活に即して行われるべきだと主張している。単に知識を得るために学ぶのではなく、知識を自分の体験として行動することが必要となり、技能の陶冶を単なる身体の熟達に止めず、技術、実際的知識をもその目的としている。ペスタロッチーは「技術力の合自然的な形成に対する本質的な刺激は、身体の面から見れば、自ら自己を発展しよ
  • レポート 教育学 直観の原理 ペスタロッチー ロック 労作教育
  • 550 販売中 2007/11/05
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