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日本教育史「中世における『稽古』の意義と『型』の重要性」【玉川大学】
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※このレポートは、玉川大学通信教育部・科目名「日本教育史1」平成23年度課題の合格済レポートです。
教員による評価・批評は以下の通りです。
<評価>
A(合格)
<批評>
レポートの基本的な書き方はしっかりと身に付いています。
稽古と型の特質をよく理解できています。
また、テキストの学習結果をもとに、自分の意見を述べることもできていると思います。
ただ、考察の結果がテキストの内容に近いものになっています。
この辺りに独自の見解を示すと、さらに優れたレポートになります。
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このレポートでは、中世における「稽古」の意義と「型」の重要性について、教育的観点からその特質について述べる。
一般に、稽古とは古からの価値である型を学ぶものである。たとえば、武道や芸道の修練を稽古と言う。そして、型による稽古は心構えより身構えを先に学ぶ。それは心身一如の学びをするためである。
詳述すれば、稽古とは、価値高き古なるもの(型)と、自己の現実とを比較検討して、自己の未完成を悟ること。そして、古に近づくために修練を積むことである。そして、型とは、故人の業績や古人の成就、古人の到達した価値高きもの、他は年月と共に消えていったが消えなかった古である。
稽古の意義は自己の未完成を悟ることにある。また、型の重要性は二つあり、一つは、忘れがちな身学道を先行させていること。もう一つは、型を用いることによって、より高い次元に進むことができることである。以下に稽古の意義と型の重要性の特質について述べる。
まず、稽古の意義について述べる。稽古の意義は自己の未完成を悟ることにある。なぜなら、自分は足りてないと感じた時に、人は成長したいと願うものだからである。人が成長を心から望む時というのは、目指すものがあるが自分は足りてないと実感できた時である。稽古には、価値高き古なるもの(型)があるからこそ、古との比較により自己の未完成を悟りやすい。つまり、稽古は本当の意味で人を成長させやすい教育方法である。このように、稽古には残るべき古の価値があるからこそ、自己の未完成を悟り、その前では謙虚となり虚心となって修練に心身を打ち込むことができる。ここに稽古の教育的意義がある。
次に型の重要性について述べる。稽古は型によって心構えより身構えを先行して学ぶ。それは、人が身構えを忘れやすいからである。たとえば、あいさつは人間関係で重要な行動だと分かっていても、体調や気分に任せて、あいさつをないがしろにしたりしてしまうことがある。心構えはあるが身構えを忘れているのである。
型の二つの重要性のうち一つは、忘れがちな身学道(行道、行うこと、実践すること、実行すること)を先行させていることである。そうすることによって、心身一如の学びができることに型の重要性がある。…
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