資料:640件
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学校教育課程論
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『教育課程とは何かについて、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめなさい。』
わが国は、これまで大きく3回の教育改革を行ってきた。1回目の教育改革は、明治の学制発布に伴う教育改革であり、国民に教育を受ける機会を保障することが大きな柱となった。2度目の改革は、戦後の義務教育及び民主教育の発足に伴う改革であった。これにより、子どもたちの進学率が大幅に上昇し、教育が大衆化された「大衆教育社会」が到来し、同時にいわゆる受験競争が過熱することとなったのである。そして3度目である今日に最も近い教育改革が、中央教育審議会や臨時教育審議会を中心として提唱された現行の教育改革である。学歴のインフレ化に伴って、学校の中で起こったいじめ、不登校、学級崩壊などいわゆる教育の荒廃の原因が、受験競争によって過熱化した学歴社会であると、学歴社会そのものを「悪の枢軸」としてつるし上げ、新しい学力観に基づく「ゆとり教育」への転換が始まったのである。このように「教育課程」は時代に合わせてその姿かたちを変えてきた。
教育課程を論ずるうえで、教育課程学習指導要領は必要不可欠である。ここで教育課程学習指導要領の変遷と教育内容の変化を見てみる。
教育基本法及び学校教育法の公布と平行して、昭和22年3月に最初の学習指導要領が制定された。だが、ここでの学習指導要領はあくまで「試案」であり、現場の裁量にゆだねられていたが、一定の基準は設けられていた。そして、教科教育中心の個人のための教育に転換し、修身の廃止も決定された。小学校では9科目を設け、修身・歴史・地理の代わりとして社会科、家庭科、自由研究が新設された。家庭科に関しては、戦前の家事科の流れを汲むが、男女共学の理念の下で女子だけでなく男子にも課せられるようになった。
しかし、昭和22年に作成された学習指導要領は、きわめて短期間で作成されたものであったため、昭和26年に学習指導要領の全面改討を行った。その結果、小学校では以前の9教科に代わって4つの領域という大まかな枠組みへと再編された。しかしながら、これらの経験学習的なカリキュラムは、児童生徒の基礎学力低下や青少年の非行などの問題の原因と見なされるようになった。
そのため、昭和33年に教育課程審議会は、「道徳教育」・「基礎学力」・「科学技術教育」に重点おくように方針を示し、学習指導要領の法的拘束力が強化され、特別時間「道徳」の設置を決定した。そして、道徳の独立が社会科は授業時間数を減少させ、内容上でも中学校・高等学校において4科目に文化され、系統学習的カリキュラムとなった。
しかし、1960年代経済界から経済成長を担う人材育成を教育に求める声が高まり、能力主義の徹底化が主張されたことで、教育目的の重要な柱である人間性育成が等閑視された。そのため学習指導要領において「調和と統一」が焦眉のテーマとして取り上げられ、教科以外の道徳や教科活動が重視された。
昭和52年には、以前までの能力差に応じて生徒に対し、別々に授業を行うという能力主義が導入され、結果的に教室内での競争を助長してしまうという反省点から、「ゆとりのある学校生活」という路線が導入された。体育や特別活動は、「知・徳・体の調和」「豊かな人間性の重視」の理由により授業時数はそそまま残され、各教科に関しては、授業時数・教育内容も減少し、ゆとり路線が実行された。
平成元年には小学校では、第1学年と第2学年における社会と理科を廃止し新たに生活科が創設された。
平成10年に完全学校週5日制が実施され、小学校・中学校はさらに年
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学校教育課程論
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教育課程とは何かについて、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめなさい
教育課程の編成の原理は、文部科学省の中学校学習指導要領によれば、学校教育の目的や目標を達成するために、教育内容を生徒の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画である」となっている。各学校が教育課程を編成する場合、前提としなければならない原則的事項があり、以下の4つにまとめて示される。①法令及び学習指導要領の示すところに従うこと。②生徒の人間として調和のとれた育成を目指すこと。③地域や学校の実態を考慮すること。④生徒の心身の発達段階と特性並びに能力・適性・進路等を十分考慮すること、の4つである。
教育課程の編成の原理は変化しにくいものにであるが、それに比べて教育課程の基準はその時代によって変化している。それは時代のニーズに応えているのであり、その時代、時代の社会変化によって、改訂されていくものである。時にはその時代の子供たちや保護者、家庭、社会問題そのものを表していると考えられる。
わが国は大きく分けて3回の教育改革を行ってきている。1回目の教育改革は明治の学生発布に伴う教育改
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学校教育課程論
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『教育課程とは何かについて、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめなさい。』
2008年3月の新学習指導要領の内容を踏まえた論文となっております。
本論が皆様のレポート作成の一助となれば幸いです。
2008年3月28日に公示され、2011年度の小学校を皮切りに全面実施される新学習指導要領は、教育基本法と学校教育法の改正を反映したものになっている。この中で教育課程を編成するための一般的な基準や方針を以下のように定義している。
(1)基礎的・基本的な知識・技術の習得
(2)知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等
(3)主体的に学習に取り組む態度を養う、主体的に学習に取り組む態度を養い,個性を生かす教育の充実
新学習指導要領もこれらの学力観・学習指導観を踏まえた内容になっており、また今回の改訂においては上記の事項を実践しつつ、さらに生徒の発達の段階を考慮して、生徒の言語活動を充実するとともに,家庭との連携を図りながら,生徒の学習習慣が確立するよう配慮しなければならないとしている。学校現場においては、
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教育課程とは何かについて
その基準と編成原理
今日的課題についてまとめなさい。
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学校教育課程論
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学校教育は意図的・計画的に行われなければならない。そこで学ぶ教育内容は、子どもの心身の発達や興味・関心等を踏まえ、社会の要請や教育の目的に照らして体系的に構成される必要がある。このようにして、教育目標の達成のために意図的に教育内容を組織・配列したものを教育課程というのである。かつては、教育内容が知識や技能であると考えられ、教科課程といわれていた時期もあるが、現在では、教科内容としての知識や技能に留まらず、子どもの人間的成長に資するすべての教育活動がその内容であるとするのが一般的である。このことから、教育課程とは学校教育活動全体の計画であるということができる。現在の日本では、この教育課程の基準を国が示すことになっており、文部化学大臣が公示する学習指導要領によっている。
教育課程の意味について文部科学省は、平成元年の小学校指導書教育課程一般編において、「学校教育の目的や目標を達成するために、教育の内容を児童の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画」としており、基本的な考え方は変更されていない。
教育課程の編成には、教育の過程における子どもの心理・認識発達の筋道と文化財や知識体系の論理との結合・統一の視点が求められる。
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学校教育課程論
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『教育課程とは何かについて、その基準と編成原理についてまとめなさい』
学習指導要領は、第二次世界大戦後から現在にかけてほぼ10年ごとに改訂され、その時代が要請する教育目標と内容を示し、日本の教育の方向性を変化させてきました。最初に、改訂のそのときどきの社会情勢、教育問題、学力問題などを追っていきたいと思います。
第二次世界大戦後の教育課程の改革では、戦意高揚に関する記述をなくすことを目的として修身科を廃止し新たに「公民科」を設置しました。また、「社会科」や「強化外活動」の構想も考えられました。
昭和22年3月に最初に学指導要領が「試案」として制定されました。その頃はまだ、現場の裁量に委ねられていた部分も多くありましたが、一定の基準として以下のような基準を設けました。小学校の教育課程は、国語・算数・理科・社会・音楽・体育・家庭・図工・自由研究の9教科であること。着目点は民主主義的な社会形成のための良識や性格を一人ひとりが見につけるべく「社会科」「家庭」「自由研究」が新たに設置されたことです。また、中学校の教育課程は必修科目と選択科目に分かれ、必修科目には国語・習字・社会・国史・数学・理科・音楽・図工・体育・職業の10科目、選択科目には外国語・習字・職業・自由研究の4科目でした。高等学校は「高等普通教育を主とする学校」と「実業を主とする学校」に分けられました。
昭和26年、それまで「試案」という形で試行されていた学習指導要領が大幅に改訂されました。小学校の教育課程では、以前の9科目にそれぞれ大まかな4つの枠組みへと編成することにより、その枠組みでの合理的な授業を行うことが意図され、きわめて柔軟なカリキュラムが組まれていました。また、児童が学級活動・学校行事に参加して、協調性・社会性が培われることを目的に「自由研究」は「教科外の活動」に変更されました。中学校の教育課程は、体育が保健体育に、国史が日本史に、自由研究が廃止され特別教育活動に変更されました。必修科目は国語・社会・数学・理科・音楽・図工・保健体育・職業の8科目、選択科目は外国語・職業・その他の3科目でした。高等学校に関しては学習指導要領の改訂と同時に高等学校設置基準が設置されました、その中で「普通教育を主とする普通科」と「専門教育を主とする学科」とに分けられました。しかしながら上記のごとき経験学習的なカリキュラムはやがて批判にさられました。それは、経験学習によって児童生徒の基礎学力が低下したこと、そして青少年の非行、規律の低下などが問題となりました。そのため、教育課程において系統学習的要素を取り入れられる試みがなされるようになります。
昭和32年、教育課程審議会は答申を出し、道徳教育・基礎学力・科学技術教育に重点をおくように方針を示しました。そして翌年33年上記の経過を踏まえて学習指導要領の改訂が行われました。この改訂によって、教育課程は4領域に構成されました。4領域とは、各教科(国語・社会・算数・理科・音楽・図工・家庭・体育)、道徳、特別教育活動、学校行事です。最も着目すべきは、特設時間「道徳」の設置で、青少年の非行の増加などが社会問題化したため、その抑止に効果が期待されました。また、国語・算数・理科の教科では授業時間数が増加し、基礎学力の向上が目指されました。
昭和40年代から日本は高度経済成長期を迎え、経済成長を担う人材育成を教育に求める声が高まっていきます。「教育投資」の名の元、能力主義へと移り変わろうとします。科学技術の進展に伴い、知識量が膨大に増加したため、授業時間の増加や、とく
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教育課程とは何かについて
その基準と編成原理についてまとめなさい
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