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連関資料 :: 心理学

資料:2,095件

  • 自殺の心理
  • 日本における自殺者数は1997年に年間3万人を超え最高となった。この年間3万人という数字は、交通事故で亡くなる人の2倍以上で、一日の自殺者数に直すと約70人となる。また自殺未遂をした人は実際に命を落とした人に比べ10倍以上であるとされている。さらに日本では自殺による死に大きな偏見があるため、書類上事故死となっているケースもあり、実質の数値は更に大きくなるであろう。今後この数値がどのような変化を見せるかはわからないが、自殺は大きな社会問題であることに違いはない。   自殺をする人は年齢には関係ない。青少年の自殺。中年の自殺、高齢者の自殺。統計では年齢を重ねれば重ねるほど自殺する確立は高くなるらしいが、自殺をする原因はさまざまな年代、様々な環境に沢山潜んでいるのである。青少年の自殺で多く取りざたされるのがいじめによる自殺である。精神的にも未熟な青少年にとっていじめというのは自殺、死を選ぶに余りある負担になる。また統計上死を選ぶ青少年には家庭における問題も多いとされている。さまざまな要因が絡み合い自殺にたどり着くのであるが、いじめだけでも死ぬ理由になってしまうのである。中高年に多い自殺の傾向は気が付かぬうちにうつ病を発症しその症状のひとつとして自殺をしてしまうである。責任の重い仕事を与えられ、家族をもち、家のローンに加え、経済の不況により、リストラの危機など多くのストレスや不安を抱え続け逃げることのできない状況がうつ病発症への道となってしまうのである。うつ病は本人自身も周囲の人間も気がつきにくい病気であると同時に、風邪と同様に誰にでも簡単にかかってしまう一般的な病気であり、心の風邪とも言われる。誰でもかかる可能性があるにもかかわらず精神科を受診している人の数は一握りである。なぜなら日本人にとって精神病というのは特別な病気であるという意識があり、精神科は敷居が高いところというイメージがつよいのである。
  • レポート 自殺 心理 心理学
  • 550 販売中 2005/07/30
  • 閲覧(4,032)
  • 不安の心理
  • 不安についての考え方については二つの大きな流れがある。その一つ根源不安説は、元々人間は自分の存在や日常について常に不安を感じている。それを普段は何かに打ち込むことによってその不安から逃げているのだというのが一つの考えである。もう一つの不安=甘え説は、人間は生きることに必死な時は不安など感じない。不安を感じているのは単なる甘えの状態なのだという説。特に前者の根源不安説はハイデガーが『存在と時間』の中でも「不安は、日常慣れ親しんでいる非本来的な自分のあり方から、本来的なあり方に自分を連れ戻そうとする。不安によって、自分の本来的なあり方の開示が可能になる。」と強く主張しているとして有名らしい。   実はこの有力な二つの説は不安というものに対してともに大きな見落としがあるとしているのが本書の主張である。まず、根源不安説に関しては「不安を感じるのと実際に存在することは同じ」という点と「言語表現が思考の中心的な役割を担う」という点に注目して「不安になったときに、偶然そうなったと考える場合と、自分の根本的な欠陥によって不安になったと考える場合とでは、不安に与える影響は大変違う。」として「不安は、自分の思考とは別に、独立して存在する不動の対象と考えて、その本質を求めたのである。ところが、不安を現時点でどのように捉えるか、その捉え方自体が不安を大きく変化させることを見落としていたのである。」「これは、不安に駆られて書物を読みあさる時に陥りやすい落とし穴である。」そして「根源不安説は、不安を、あたかも外部の対象であるかのように、行動や思考とは独立した不動のものとして扱うが、そこには大きな誤りがある。不安のような内的な減少は、行動や思考と離れて存在するものでは決してない。また、根源的不安を前提に不安を理解しようとする思考の構え自体が、実は不安を大きく規定する結果となっているのである。」
  • レポート 不安 心理 心理学
  • 550 販売中 2005/07/30
  • 閲覧(4,413)
  • 自殺と心理
  • 近年、自殺者は世界中で、そして日本で急激に増加している。2004年の日本における自殺者数は交通事故死の約4倍、3万2千人以上にのぼり、自殺未遂は既遂の20倍もいるといわれている。さらに、自殺に対する偏見から書類上は事故死と扱われているケース等も考えると、実質の数字はさらに大きいものとみられる。先進国で自殺者がこのように多いのは日本のみであり、東欧の小国などに次いで世界第10位の自殺率の高さとなってしまっている。
  • レポート 自殺 心理学 予防 介入 ケア
  • 550 販売中 2006/02/04
  • 閲覧(3,427)
  • 心理
  • 「発達の概念や理論及び発達における諸問題について述べよ。」 発達は受胎から死に至るまでの時間の経過の中で、生理的、身体的、精神的に様々な変化である。人間は誕生から青年期まで、心身ともに大きく成長を続ける。また成人に至るまでの日常生活、学校での集団生活を通して、言葉やものの考え方、仲間、友人関係からの刺激を受けて、良好な人間関係を構築していく。このように発達とは、人間の身体に生ずる良質的な変化や成長のことをいう。 発達は内部環境である成熟と、外部環境である学習の影響を受けて進む。成熟とはすべての生物が備えている、遺伝的生物学的なプログラムに従い変化していく過程をいう。学習とは生まれた家庭・環境・時代など、生活を通した経験による変化をいう。発達には、「量的側面」と「質的側面」がある。 量的発達とは、何らかの量の増減を数量として表せ、視覚的に捉えることができる発達をいう。例えば身長の増加や体重の増加、語彙数が量的変化である。この変化は、ある程度の発達が進むと、著しい成長は見られなくなる。身長や体重が著しく増加するのは誕生後から幼児期、思春期であるが、語彙量や知識量は急激な発達ではなく、なだら
  • 環境 発達 子ども コミュニケーション 社会 学校 家族 人間 幼児 児童
  • 550 販売中 2009/08/17
  • 閲覧(1,423)
  • 教育 心理
  • 子どもの「不適応行動」につて Ⅰ、不適応行動の実際 ⑴子供の成長・発達をめぐる問題 ①心の問題が主に身体を通じて表れる。気管支喘息・発作・食欲不振・嘔吐・チック・点頭けいれん・高血圧・心拍増etc.②神経症的問題。偏食、拒食、過食、不眠・夢中遊行・夜驚・悪夢etc. ⑵家庭における問題 ①被虐待児の増加。被虐待児は、後に反社会的行動(犯罪や暴力行動)を起こす確立が一般児童よりも高いという報告が発表されている。(入所児童の約六割(不明・無回答を除く)が被虐待児を持っていることが明らかになる。平成12年3月国立武蔵学院が発表した全国の児童自立施設調査報告)母親が地域社会に仲間が少ないなど社会とのつながりの薄さ、母親になりきれない母親の増加や父親の育児不参加などから育児ストレスを溜め込み、発展すると幼児・児童虐待へつながる。 ②家庭に居場所がない子ども達。両親の共働きや母子、父子家庭の増加で、両親からの愛情を一番欲している時に得られない事や健全な家庭環境を構築できない夫妻の増加からくる、精神的・序著的に不安定な子供たちの増加。 ⑶学校生活における問題。不登校、学業不振、攻撃行動、薬物、性の乱れ、いじめなど。 ①性の乱れ;「10代の性が乱れている」と言われてどの位たっただろうか。特にここ数年で、子どもたちの性は商品化され、低年齢になるほど価値は高まり、それを知った子ども達がお金欲しさに自らを売る(援助交際・売春)、まったく性の知識のないまま、不特定多数の人間とコンドームなしのセックスを繰り返す、又性感染症にかかっても、ひどくならない限り病院で治療を受けることはない子ども達が急増している。その間に人間を蝕むウイルスは恐ろしいスピードで増殖していく。実際東京都が行った2001年の調査によると、10代の子どもの望まない妊娠は増え続け、全体の中絶数は減少しているのに、2001年は4万件を超えた。性体験率も高校3年の女子で性体験率が40%を超えた。 これが東京など都心だけで起こっているかと言えば、全く検討違いである。性の健康医学財団の2002年の調査によれば、10代の人口妊娠中絶率数で見ると、東京は驚くことに全国でも下位から六番目である。地方の鳥取や北海道、福島、長野は1000人の子供に対し20人以の経験者がいるが、東京は9.6と低い。この理由を考えると、東京には健全に遊べる場所が多くあるが、地方となると、遊ぶ場所も限られるし情報もない。だから、かれらにとって娯楽といえば性交渉になってしまう。今の教育現場では「性教育」がまだまだタブー視され、踏み込んだ教育が出来てない実情がある。これは、早急に改善し取り組んでいかなければならない課題である。 ②不登校、背景としては「不安など情緒的混乱」「複合(集合的な理由によりいずれかの理由が主であるか決めがたい)「無気力」、中学においては「あそび・非行」の割合が高い状況にある。また不登校との関連で新たに指摘されている課題として「学習障害(LD)」、注意欠陥」「多動性障害(ADHD)」などがある。これらの児童生徒は、周囲との人間関係がうまく構築されない、学習のつまずきが克服できないといった症状が進み、不登校に至るケースがある。さらに、保護者による幼児虐待、登校を困難にするような事例も含まれ、要因や背景は特定できないことも多い。 以下その具体的要因として考えられる背景と要因について考察する。 ⑴家庭と学校の教育機能  わが国の社会が大きな変動を遂げたのは、戦後の高度経済成長化以後のことといわれている。核家族、少子化、生産活動過程での
  • 子供の「不適応行動」 東京福祉大 レポート
  • 550 販売中 2008/01/07
  • 閲覧(2,173)
  • 児童 心理
  • 乳幼児の心理についてまとめなさい。  乳幼児期は、誕生から小学校入学までの5~6年間をさす。スイスの心理学者のピアジュは、子供は生まれた瞬間から知的発達が始まると言った。人の一生からみればわずか10数分の1と言う短い時期にその発達が活発であり、刺激に対する感受性が高いという事で、この時期にどういった育児をどういった親から受けるか、どういった環境で育つかによって、その子供の後々あらわれてくる人格、学習能力、情緒面などが変化してくると言われている。乳幼児期は3つの時期に分けて考えられている。第一に新生児期。出世後四週間未満を指す。母親の胎内で酸素や栄養を貰い、ぬくぬくと育っていたのが、ある日突然、陣痛や産道による圧迫と言う思いもしない衝撃を受けて、全く環境の違う外界の大気の中に放り出される。それが子供側からみた誕生の瞬間である。新生児期はそのショックから抜け出し、除々に下界に対応していく時期ともいえる。又一日約三分の二の17時間を眠って過ごす。眠りの途中で時々にっこりと微笑するが、それが快感の表れかどうかは確かでない。その他の時間は授乳及び排泄、入浴等に費やされるか、泣いているかである。わずかではあるが、一人遊びの時間も見られる。この様に寝たきり人任せの新生児だが、下界に適応、反応していく能力には驚くべきものがある。①聴覚は胎児の時より発達しており、体内で母親の声を聞いていたためか、母親の声で泣き止んだりする。②目前20センチメートル程の物をじっと見つめる事が出来、赤い玉の動きを追って首を回す事も出来る。大人の真似をして舌を突き出す模倣行動もある事が分かってきている。③母乳は飲むがミルクは飲まないと言う赤ん坊は多い。甘さや味の違いが分かる様子である。④母子の相互作用は、新生児のごく初期、驚く事に出生直後からである。出生直後の1~2時間、新生児は目覚めていて、母親が語り掛ければ眼球を動かして母親の方を見る。この瞬間がこの母子の「刻印付け」である。この人が親なのだと新生児が確認をする大切な瞬間である。 第二は乳児期である。新生児期に続く、生後一年間のまだ授乳が必要な時期を言う。五感に直接訴えることしか認識せず、何か考えるという行動が全く見られなかった新生児期に比べて、この時期には自分の周りの空間の位置関係や、時間の経過に従い状況も変化するというような簡単な因果関係も理解し、言葉を使って自らの欲求を表現するなどかなり高度な知的活動がみられる。人の一生の中で最も目覚しい発達を遂げる感動の時期である。①聴覚は出生直後より敏感であるが、乳児期になると単なる「音」ではなく、話の音、水の音、車の音、犬の鳴き声など、いわゆる生活音を識別するようになるし、人の言っている事は「音」ではなく意味のある「言葉」なのだと気づいてくる。②視覚は生後4ヶ月でほぼ一人前になる。(視野180度。視力1.0)又例えば赤ちゃんの目の前で床にボールを落とした時、生後3~4ヶ月ではボールが転がり、赤ちゃんの視界からボールがなくなると探そうとしないのが、10ヶ月を過ぎるとボールが落ちた後を追い、キョロキョロと見回して、物陰や家具の下などに落ちたボールがないか探そうとするなど、知的活動も活発化してくる。③乳児期にあらわれる言語表現は、生後3,4ヶ月頃から聞かれる喃語(あー、うー、ばばば、だだだ、などの意味不明音の反復)は、六ヶ月頃になると、音を模倣し、状況に合った音を出すなど、知的なものへと変化していく。これを特に後期喃語と言う。意味のある言葉を喋りだすのは、乳児期の最終期かそれ以降の幼児期である
  • 乳幼児の心理 東京福祉大 レポート
  • 550 販売中 2008/01/08
  • 閲覧(2,304)
  • 臨床 心理
  • 心理療法について  人の心を論理的に考え人間を理解しようとした実証的科学が心理学である。それは20世紀に入り人間の環境への適応という問題を解決するための理論及び技術を研究する臨床心理学と共に発達した。その臨床心理学を臨床の場で応用するのが心理療法である。  現在行われている心理療法にはさまざまな種類があり、その理論的背景や技法もさまざまである。ここでは、それらの技法を4種とその他に分けて考察する事で概要を理解する。  ⑴支待法   支待法は、不適応の状態にある個人に「支待的な援助」を与えるものである。この方法には、症状の軽い個人に対する助言や説得・元気づけ等から、暗示をかけ薬物を使うものまで幅広く行われている。臨床の場では、困難や不安を相談者が受容しながら、当面の症状の除去や軽減に主眼が置かれ、緊張の状態を安定に導くため「支持」がなされる。適応能力の回復と維持を可能にするための援助だけでなく、クライアントと治療者の間のコミュニケーション回路をつくるためのラポール(心を開いた信頼関係)を得るための、すべての療法の基本となると考えるべきである。 ⑵表現法  表現法とは、絵画・箱庭・遊戯等の言葉や動作・遊び・イメージ・作品などを通して,不適応の背景にある抑圧された不満や攻撃感情などを浄化させたり,自己治癒力を高めながら人格の発達を促そうとする技法である。一言で言えば非言語的(non verbal)な表現手段を用いた心理療法である。 ①絵画療法;詳細な実施方法は治療者により適当にアレンジして用いられることも多い。②箱庭療法;「自由にして保護された空間」を提供することを強調し、それにより自己治癒能力が発揮されるとした。③コラージュ療法;雑誌から切り抜いた写真や絵を画用紙に貼って作品にするという方法。この方法が本格的に心理療法として用いられる様になったのは、1980年代の後半からで、主に集団療法の場で導入されることが多く、絵画療法に比べて⒜絵を描くことに抵抗がある人でも導入しやすい。⒝技術的に簡単なので、適用の年齢を問わず、急性期を除く分裂症から精神遅滞児にも広く適用できる、などの特徴がある。④音楽療法やそのほかの芸術療法として詩歌療法(俳句、連句療法)、心理劇(サイコドラマ)や舞踏療法(ダンス・ムーブメント・セラピー)などがある。 ⑶洞察法 症状や不適応の原因について,クライエント自身が自己の病理性に気づき、その意味を納得し、人格の再統合と自己実現的に生きる構えを作り出すよう援助する心理療法が分析的心理療法とクライアント中心法で、この分野に入る。  ①精神分析的心理療法;精神分析的心理療法では、夢や自由連想の分析と解釈が行われる。フロイトは神経症やヒステリー患者の治療経験から、本人の意識にのぼらない「抑圧された無意識の層」が人間にはあると考え、この理論を発展させ,現在行なわれている心理療法にも多大な影響を与えた。そこには、抑圧されていた問題、例えば親子関係の中での不快な体験や、個人の受けとめることのできない出来事が現れ、それらが本人は気づかないが、本人を動かしているその無意識を意識化し洞察が深まれば、個人の問題は解決される、と考えられている。  ②来談者中心療法;「個人は客観的な刺激に規定されて行動するのではなく、行動を決定する基本的要素は自己である」として、現象学的立場から人間を理解したロジャーズが、創始し発展させた来談者中心療法の中心的な仮説は、「援助する人が『真実さ』『ケアリング』『断定しない理解』を体験しかつ伝える関係の中で、どのような潜在する個人
  • 心理療法 東京福祉大 レポート
  • 550 販売中 2008/01/08
  • 閲覧(3,149)
  • 心理:ガイダンス
  • 心理学のイメージ 近年は「心理学ブーム」であるとよく言われます。確かにテレビ番組でも心理学を取り上げるものは多く、カウンセラーの資格をとるためのセミナーや大学はどこも人気があるようです。では、この心理学人気はなぜでしょうか。心理学の講義を受ける学生は、心理学をいったいどの様なものだと思っているのでしょうか。高校までは、「心理学」という名前の授業はありません。したがって、自分の経験、見聞きしたものから心理学のイメージをつくりあげていると考えられます。まず、心理学という言葉から、物理学の「モノについての学問」に対比して、心理学は「こころについての学問」と考えると思われます。 また、世の中には心理学を読心術のようなものと思っている人がかなりいるように思われます。私自身も心理学科に所属しているというだけで、友人から「今、何を考えてるか分かる?」というようなことを言われることがよくあります。心理学はこころについての学問だから、心理学を学べば、人のこころを読むことができる様になる、と思っているからでしょう。もし、そうだとしたら心理学者は人のこころを見通すことができる恐ろしい存在になります。心理学者は、人間関係で何の煩わしさもなく、苦労することもなくなります。しかし、残念なことに、心理学を学んだからといって、人の心や性格はそれほど単純に分かるものではありません。  人は、学校や家庭などで様々な人間関係を持ちます。その人間関係の中で、なぜ自分はこんなことをするのだろうか、あの人はなぜあんなことをするのだろうか、自分のことをあの人はどう思っているのだろうか、などと考えをめぐらせます。このように、こころへの関心が高まって、こころについての学問、心理学の人気が高まったように思われます。  一方、雑誌などでは、心理テストなどが盛んに取り上げられ、自分の意外な面を発見したり、友人のことがよく分かったような気がしたりします。映画やテレビなどでは、善人役や悪人役がトラウマに悩んだり、カウンセラーがその悩みを治したりしているのを見ます。また、「催眠術」「読心術」などが取り上げられ、人をあやつったり、人のこころを見破ったりするのを見ます。本屋に行けば、心理学関係の棚にはフロイトやカウンセリングなどの本がかなりの部分を占めていたりします。  人間関係の中でこころへの関心が高まったところに、マスメディアからのこのようなこころについての様々な情報が加わり、心理学人気を高めていると思われます。しかし、マスメディアから流される情報は、こころの悩みに関する内容が多いようです。このため、心理学=こころの悩みに関する学問というイメージが植えつけられているように思われます。  しかし、こころの悩みに関する学問は、臨床心理学と言い、心理学の1分野に過ぎません。このため、こころの悩みを扱う学問を学ぼうと心理学を受講した学生は、心理学をしばらく学ぶと自分のイメージしていた心理学との違いに驚かされます。心理学の実験では、錯視の実験をしたり、ラットの実験をしたりし、そのレポートでややこしい計算をしたりします。人のこころを扱うのに、なぜ錯視の実験をしたり、ネズミの実験をしたりするのかと思うわけです。また、心理学科は、通常文学部にあるため、数学の知識はいらないと思っていたのに、統計といって、難しい数式が出てきて戸惑ってしまいます。  では、心理学とは何でしょう。心理学は、物理学など、自然科学の発達の影響を受け、自然科学と同じような厳密な研究方法を人間の心にも適応することで、近代科学としての独立を成し遂げました。
  • 心理学
  • 550 販売中 2008/01/16
  • 閲覧(1,990)
  • 臨床心理
  • 臨床心理学とはいったい何であるのか。簡単に言えば、悩みや心の病に苦しむ人々をその苦しみからどのように救えばいいかを考える学問と言っていいだろう。臨床心理学の実践には、心理療法家やカウンセラーと呼ばれる人々が携わる。カウンセラーといえば、今、人気の職種のひとつだ。現在、心理学ブームであるとも言われ、大学で心理学を専攻したいと考える高校生も多いと思う。実際、私の周りにもカウンセラーを目指すという友人が何人かいた。この臨床心理学が近年、急速に必要とされ、クローズアップされてきた背景にはさまざまな社会的問題等があるのだろう。しかし今回はその中でも特に、臨床心理学、または最近普及してきた「心の教室」のスクールカウンセラーと呼ばれる人々が、学校という教育現場において、子どもたちにいったい何ができるのかということについて考えてみたいと思う。 学校問題とスクールカウンセリングを考えたとき、真っ先に浮かぶのはやはり、いじめ、不登校、荒れなどの問題である。私自身の経験の中にも、類似の問題がまったくなかったとは言えない。中学時代には不登校の級友も一人いた。また、自分自身のことでは、「いじめ」に似た記憶を持っている。 それが「いじめ」に値するものなのかどうかは今でもわからない。小学校の頃、一番仲のよかった子から不当な仕打ちを受けていた。出来事的には暴力を受けたわけでもなし、些細なことだったのかもしれない。校庭で遊んでいるときにハメられて鬼にされる、靴を持っていかれる、罵声を浴びせられる、位のことだった。いつの間にか私の呼び名は「短足チビ」になっていた。確かにつらかったことがなかったわけではない。
  • レポート 心理学 臨床心理学 カウンセラー 心の教室
  • 550 販売中 2006/05/22
  • 閲覧(2,648)
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