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  • 「もし私が15後にNPOを立ち上げるとしたら」
  • 1)15年後の社会やコミュニティの要請  日本は少子高齢化社会の真っ只中におかれるとともに、生産年齢人口が減少し、経済状態も不安定な状況に陥っている。そのなかでとられた政策は、出産奨励ではなく「量より質」という考え方に基づいた教育の充実化であった。文部科学省は今までと方針を変え、義務教育である小学校・中学校のうちにできるだけ知識を詰め込もうとし現在よりはるかに多くの分量を教科書に取り入れて、国民の学力向上をもくろんでいた。そして学力の高い少数精鋭部隊が、日本の経済を復興させてくれることを望んでいるのである。 2)15年後に私が置かれた立場  今から三年後、22歳で大学を卒業した私は、在学中に取得していた教員免許で見事中学校の国語の教員として採用され、10年余りが経過した。子供は小学校4年生になる息子と、2年生になる娘が一人ずつである。仕事も順調で、家庭も特に問題なくそれなりに幸せにくらしている。 3)NPOをたちあげることになったきっかけとNPOの活動内容  NPOをたちあげるきっかけとなったのは、息子が言った一言だった。「お父さん、僕、学校行きたくない。」息子からそんな言葉がでてくるなんて思いもよらなかったので、学校でいじめられているのかと聞いてみると、どうもそうではなく、学校の勉強についていけないことが原因のようだった。小学校ってそんなに勉強させたっけ?と疑問に思いながらも「教えてあげるよ。」と言って教科書を持ってこさせた。数分後、息子が持ってきた教科書を見て私は驚愕した。教科書の厚さが、自分の子供の頃の3倍近くあったのだ。驚いて息子に学校のことをいろいろと聞いてみると、現在学校では体育は週に一回しかなく、図工や音楽などは月に一回しかないと言う。友達は皆塾に行っていて、学校で友達と遊んだり部活をしたりすることなどほとんどないといった話だった。しかも学校での勉強はペースが速い上に量が多い。
  • レポート 総合政策学 リスク NPO 社会情勢 教育 問題
  • 550 販売中 2006/03/01
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