(1)目的
鉄、銅、真鍮、角棒の撓みを測定して、ヤング率を求める。
(2)理論
ヤング率とは棒の材質の伸び縮みのしにくさの目安となる量である。図1のように厚さ 、幅 の長方形断面をもった細長い角棒を間隔 の2個の刃先F、Gの上に水平におき、棒の中央に質量 のおもりをかけたとき、棒が撓んで中央部が だけ下降したとする。このとき棒の上面(上層)は圧縮力を受けて縮み、下面(下層)は張力を受けて伸びる。もし棒の材質が伸び縮みしにくいものであれば、図1 おもりによる角棒の撓み上記の撓みによる下降量 は小さい。ヤング率を とすると の間には……………?
という関係が成り立つ。これを変形して、……………?
よって を測り、また を測定すれば、ヤング率 が求まる。
(3)実験方法
1) 試料角棒を、キャリパーを使用して厚さ 、幅 を計3回測定する。
2) 、 の平均値を計算する。
3) 7個あるおもりそれぞれを上皿天秤を使って正確に測定する。
4) ダイヤルゲージに試料を置く。
5) おもりを1個乗せて目盛を読み取る。
6) 次に2個、3個と7個まで乗せる。そのとき各目盛を読み取る。
7) 逆に7個から1個、0個までにして目盛を読み取る。
8) 試料を変えて同様の操作を行う。
9) 各試料角棒に対して、横軸に (おもりの質量)、縦軸に をとったグラフを書く。そのグラフから傾き (それぞれの平均値)を読み取る。
10)ヤング率 はこの実験では以下のようになる。
(1)目的
鉄、銅、真鍮、角棒の撓みを測定して、ヤング率を求める。
(2)理論
ヤング率とは棒の材質の伸び縮みの
しにくさの目安となる量である。図
1のように厚さ 、幅 の長方形断
面をもった細長い角棒を間隔 の2個
の刃先F、Gの上に水平におき、棒
の中央に質量 のおもりをかけたと
き、棒が撓んで中央部が だけ下降し
たとする。このとき棒の上面(上層)
は圧縮力を受けて縮み、下面(下層)
は張力を受けて伸びる。もし棒の材
質が伸び縮みしにくいものであれば、 図1 おもりによる角棒の撓み
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