工学基礎化学実験 無機定性分析 無機陰イオンの分析
実験目的 Cl-,CO32-,PO43-,SO42-のそれぞれについて、Ag+,Ba2+との沈殿生成を観察する。その結果をもとに、これら4種類の金属陽イオンを同時に含む混合試料からCl-,PO43-およびSO42-を検出する方法を修得する。この方法を無機陰イオン未知資料(CO32-に加えてCl-,PO43-,SO42-の内から2種類の合計3種類を含む)の分析に応用する。 ※使用するCl-,CO32-,PO43-,SO42-の溶液は全てナトリウム塩から調整する。
実験操作
各無機陰イオンの沈殿生成
Ag+との反応
4本の試験管それぞれにイオン交換水約1cm3(試験管の深さの1/6程度)と6M硝酸を1滴と1M硝酸銀を1滴とり、よく振り混ぜる。
Cl-,CO32-,PO43-,SO42-の各試料溶液を1滴ずつ別々の試験管によく振り混ぜながら加え、沈殿生成反応を観察する。
Ba2+との反応(その1)
4本の試験管それぞれにイオン交換水約1cm3,6M硝酸を1滴と1M塩化バリウムを1滴とり、よく振り混ぜる。
Cl-,CO32-,PO43-,SO42-の各試料溶液を1滴ずつ別々の試験管よく振り混ぜながらに加え、沈殿生成反応を観察する。(この硝酸性でのCl-,CO32-,PO43-,SO42-の主要な存在種はCl-,HCO3-,HPO42-,SO42-である。)
Ba2+との反応(その2)
4本の試験管それぞれにイオン交換水約1cm3,アンモニア緩衝液(3Mアンモニア+3M硝酸アンモニウム)1滴と1M塩化バリウムを1滴とり、よく振り混ぜる。
Cl-,CO32-,PO43-,SO42-の各試料溶液を1滴ずつ別々の試験管よく振り混ぜながらに加えた後、それぞれの試験管の溶液に各々1分間程度窒素ガスを穏やかに通気する。
それぞれの試験管にまずアンモニア緩衝液3滴ずつを、次いで1M塩化バリウム1滴ずつをよく振り混ぜながら加え、沈殿生成反応を観察する。
Ba2+との反応(その3)
4本の試験管それぞれにイオン交換水約1cm3と6M硝酸を1滴とり、よく振り混ぜる。
Cl-,CO32-,PO43-,SO42-の各試料溶液を1滴ずつ別々の試験管よく振り混ぜながらに加えた後、それぞれの試験管の溶液に各々1分間程度窒素ガスを穏やかに通気する。
それぞれの試験管にまずアンモニア緩衝液3滴ずつを、次いで1M塩化バリウム1滴ずつをよく振り混ぜながら加え、沈殿生成反応を観察する。
各無機陰イオンの検出
Cl-の検出
試験管(A)にイオン交換水約1cm3,6M硝酸1滴と1M硝酸銀を1滴とり、よく振り混ぜる。
CO32-,PO43-,SO42-,Cl-の順序で各試料溶液1滴ずつを試験管(A)に順次加え、その都度よく振り混ぜる。
Cl-を加えた場合だけ沈殿が生成するので、この操作で沈殿が生成すればCl-を検出。
SO42-の検出
試験管(B)にイオン交換水約1cm3,6M硝酸1滴と1M塩化バリウム1滴をとり、よく振り混ぜる。
Cl-,CO32-,PO43-,SO42-の各試料溶液を滴ずつ試験管(B)に加え、その都度よく振り混ぜる。
SO42-を加えた場合だけ沈殿が生成するので,この操作で沈殿が生成すればSO42-を検出。
PO43-の検出
試験管(C)にイオン交換水約2cm3,6M硝酸2滴と1M塩化バリウム2滴をとり、よく振り混ぜる。
Cl-,CO32-,PO43-,SO42-の各試料溶液を4滴ずつ試験管(C)に順次
工学基礎化学実験 無機定性分析 無機陰イオンの分析
実験目的 Cl-,CO32-,PO43-,SO42-のそれぞれについて、Ag+,Ba2+との沈殿生成を観察する。その結果をもとに、これら4種類の金属陽イオンを同時に含む混合試料からCl-,PO43-およびSO42-を検出する方法を修得する。この方法を無機陰イオン未知資料(CO32-に加えてCl-,PO43-,SO42-の内から2種類の合計3種類を含む)の分析に応用する。 ※使用するCl-,CO32-,PO43-,SO42-の溶液は全てナトリウム塩から調整する。
実験操作
各無機陰イオンの沈殿生成
Ag+との反応
4本の試験管それぞれにイオン交換水約1cm3(試験管の深さの1/6程度)と6M硝酸を1滴と1M硝酸銀を1滴とり、よく振り混ぜる。
Cl-,CO32-,PO43-,SO42-の各試料溶液を1滴ずつ別々の試験管によく振り混ぜながら加え、沈殿生成反応を観察する。
Ba2+との反応(その1)
4本の試験管それぞれにイオン交換水約1cm3,6M硝酸を1滴と1M塩化バリウムを1滴とり、よく振り混ぜる。
Cl-,CO32-,...