連関資料 :: ペスタロッチ

資料:55件

  • ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について
  • 教育方法は段階的・漸次的なものである。その内容としては「直感と感情とは、子どもの内的な能力の所産としてすでに本源的に人間的で、精神的かつ道徳的であります。人間は直観と感情をまず最初に知覚し、まさにそのことによって直観と感情それ自体と人間の内的なるものとと知覚する外界の対象から分けて、純粋に自由に直観され、感ずるのです。直観と感情とは児童と人類の純粋に人間的な、純粋に精神的な、また純粋に道徳的な文化のすべての単純な、不変の要素となり、また要素であるのです」となっている。
  • レポート 教育原論 教育 原論 ペスタロッチー 教育学
  • 550 販売中 2006/10/05
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  • ペスタロッチーの教育学について考察せよ
  • ペスタロッチーの教育学(直感の原理など)について考察せよ  ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチーは、1746年スイス生まれで、父親は外科医であったが彼が5歳の時に死去し、その後は母親と家政婦によって育てられた。したがって幼年期を女性に育てられた事は、後年教育における女性の重要性を説いたことに影響していると考えられる。また祖父が貧しい人々の救済のために働いているのを見て、祖父と同じく牧師となり宗教的信仰を以て救済事業にあたることを生涯の使命としようと決意したが大学在籍中に貧民救済のためには宗教ではなく法学を学ぶことが重要と悟る。そして祖国への愛国心と政治改革に目覚め政治運動を行うが事件にかかわり投獄され農民となることを決意した。その後は農場で教育活動を開始し、上手くはいかなかったものの教育実践を新聞紙上で紹介し世間の好評を得る。その後フランス革命が勃発しスイスも巻き込まれて成立した新政府を支持することにより孤児院を任され、そこで半年で改善に成功した。しかし戦争で孤児院は閉鎖され、またもや政変、追放、開校を繰り返し1827年に亡くなるまでたくさんの素晴らしい書物を執筆した。  ペスタロッチーは「直感の原理」を教育法の重要な柱と考えている。直感はすべての認識の基礎であるので教育方法はまず直感的でなくてはならないとされる。しかし直感において受け取ったものはまだ曖味で混乱している。すなわち直感はまだ素材であり、概念的には不明瞭であるので、直感を分離・結合して秩序を与え、明晰判明な概念にまで高めることが求められるのである。認識が混沌、規定、明晰、判明へと進むゆえに段階的・漸次的な教育法でもあった。「もっとも容易なことからはじめて、先に進む前に、これを完全に仕上げ、次に順序を追って進むことによって、常に、ある僅かなものだけを、既習のものに付け加える」  ペスタロッチーは直感が三つの根本的要素から成り立っていることを発見し、その三要素の基礎的部分を学習することが重要であるとする。そしてその三要素とは①如何に多くの、また機種類の対象が、その眼前に漂っているか(=数)②どんなに見えるか、その形と輪郭は何か(=形)③どんなにそれは呼ばれるか。如何にして子どもは、その各々を、一つ一つの音により、語によって再現することができるか(=語)の三つである。ペスタロッチーによるとあらゆる事物はこの三つの要素を有しているゆえに子どもの教育においてはこの三要素から始めなければならない。この三要素の各々の領域において「暗い直感から規定された直感、明晰な表象、判明な概念を導くこと」が求められる。このように教育方法を根元的要素にまで遡って単純化し、その要素から確実性を有する合自然的な教育の実行が可能とされる。これが直感の「ABC」という考えである。  それでは三要素を更に詳しく見ていくと①数の教授では事物の数を数えることが可能になり、子どもがどれだけ多くの対象が目の前にあるのかを明確に学習することが目標である。単純化された要素から次第に複雑な計算へ進むことが主張されてます。つまり最初は足し算で1を足す事から始め次に2、3と数字を上げていきます。そして10までの足し算を理解したやすく言い得るようになると掛け算へ進み最後に10からの引き算を教えます。これは単なる記憶作業ではなく、理性的訓練によって行われるべきであり、一つ一つの数字を確実に感覚的に把握し、その上で理性的で算術を行う訓練をすることが求められている。②形の教授でもまず、事物を直感する事から始めなければならない。つまり、輪郭によって事物
  • レポート 教育学 ペスタロッチー 直感
  • 550 販売中 2007/04/09
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  • ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について
  • 「ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。」(第一設題) ペスタロッチーの教育学の特徴は、「直観」と言う言葉で言い表すことができるだろう。ペスタロッチーは「私は、むしろ、人間本性の本質の中にあって、すでにそれ自体真理であり、この人間本性そのものの自主性の作用である教育の出発点を認めております。」と述べているとおり、子どもには将来発展する資質が備わっており、この資質が子どもの内から発展するように助成するのが教育と考えている。子どもは生まれながらには未だ動物的であるにすぎず、この動物的衝動を根絶することが教育なのであると考える古い教育観に真っ向から反対する。真への認識、美の感情、善の力、これらは全て子どもが生まれながら有しているものであり、教育者は子どもの内的本性が自ら実現していくのを援助すること専念しなければならない。子どもにはすでに将来成長する能力を内的に有しており、この能力を自然に即した形で伸ばしていくことが重要であり、この教育法を「有機的、発生的」であると呼んでいる。子どもの内的素質を重視するという点で「有機的」であり、また自発的な成長を即している点で「発生的」でもある。人間を自然な形で道徳的状態にもたらすことが教育の目的とされている。 彼は「直観の原理」を教育方法の重要な柱に置いているのである。では直観の原理とはどのようなものであると述べると「直観と感情とは、子どもの内的な能力の所産としてすでに本源的に人間的で、精神的かつ道徳的であります。人間は直観と感情を、まず最初に知覚し、まさにそのことによって直観と感情それ自体と人間の内的なるものとを知覚する外界の対象から分けて、純粋に自由に直観され、感ずるのです。直観と感情とは児童と人類の純粋に人間的な、純粋に精神的な、また純粋に道徳的な文化のすべての単純な、不変の要素となり、また要素であるのです。」直観はすべての認識の基礎であるので、教育方法はまず直観的でなくてはならないとされる。しかし、曖昧な直観を明瞭な概念にすることが次に求められる。それは、直観において受け取ったものは、曖昧で混乱しているからだ。直観はまだ素材であり、概念的には不明瞭であるので、直観を分離、結合して、秩序を与え、明晰判明な概念にまで高めることが求められる。彼が言うには明晰判明な概念にまで、高めるという作業が必要になってくる。それゆえ、彼の教育方法は段階的・漸次的な教育方でもあった。それは彼の「我々の認識は混沌から規定へ、規定から明晰へ、明晰から判明へと進むのです。」ということからも明らかである。初等教育において「直観の原理」という彼の教育法を中心に沿えて考察することが求められるではないだろうか。 つぎに彼の理論の中で注目すべき点は「直感のABC」という学習の方法論であろう。上記に示したとおり、彼は直観の重要性を説いた。その中でさらに彼は直観が三つの根本的要素から成り立っていることを発見しその三つの基礎的部分を学習することが重要であるとした。三つとは、簡単に言うと「数」、「形」、「語」の三つである。それぞれを「如何に」「どのように」と考えることで根源的要素にまで遡って単純化し、その要素から確実性を有する合自然的な教育の実行が可能とされる。 「語」の教授のおいて、まず単純化された要素から順々に教育が行われている。親は子どもの注意力を刺激するために、簡単な音(バババ、ダダダなど)を発音して聞かせることで話のできない子どもたちは聞いた音を繰り返すようになる。これを発音教授という。次に親は子どもに物の名前を教える。名称
  • レポート 教育学 教育原理 ペスタロッチー 直観の原理 A評価でした。
  • 550 販売中 2007/07/15
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  • ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ
  • ペスタロッチーはスイスの大教育者であり、近代教育の父である。教育実践と思想は、ルソーや他の啓蒙思想家に影響を受けた深い人間愛・ヒューマニズムに立脚している。その生涯とはどのようなものだったのだろうか。1746年にチューリッヒに生まれ、父を早くに失い、兄妹とともに母と家政婦によって育てられた。幼少期に女性によって育てられたことによって、後年教育における女性の重要性を説いたことに大きく影響していると考えられる。牧師であり、貧しい人々の救済のために働いていた祖父の影響を受け、宗教的信仰を以て救済事業にあたることを生涯の使命とした。1763年大学入学のはじめに神学を学んだが、貧民救済の為には宗教ではなく法学を学ぶことが重要と悟り、法学も学んだ。1769年農業改革による人々の救済を目指して荒地を耕して殖産興業を志し、1771年農園「ノイホーフ」を開くも経営に失敗する。1774年には困窮のなか、貧しい家の子供や孤児のための学校・貧民院を設立するが、経済上の理由で閉鎖されてしまう。このときの教育実践を新聞紙上で紹介し、『隠者の夕暮れ』(1780年)、『リーンハルトとゲルトルート』(1781年)の二作品が世間で好評を得る。ここから彼の教育的省察が始まったのであった。
  • レポート 教育学 ペスタロッチ 教育 直観の原理
  • 550 販売中 2006/06/28
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  • ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ
  • 『ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ』 ペスタロッチーはスイスの大教育者であり、近代教育の父である。教育実践と思想は、ルソーや他の啓蒙思想家に影響を受けた深い人間愛・ヒューマニズムに立脚している。 〔人間教育と直観教育〕 人間、子どもに基づいて教育を考え、子どもの「生活の要求ないし必要性」あるいは「わが事としての目的活動」に基づく主張をし、生きる働きの育成を目指したのがペスタロッチーである。ペスタロッチーの教育の特徴は、人間の主張にある。その人間の主張は生きることの問題であり、生きる働きの成長発展の問題のほかならない。生きる働きの成長発展は、内容的には社会的により良く生き抜くことのできる人間、自主的人間、創造的人間への成長発展である。しかし、このことは個性化され、創造的になることによってのみ可能となる。そして個性化、創造化は、他や外から作られるものではなく、自己改造ないし自己生産によってのみ可能となるのである。その意味において成長発展は自己改造、自己生産であると言えるだろう。このような立場に立つならば、人間教育の課題はより良く生きぬくことのできる人間へと自己生産することのできる基礎力の育成にあると言える。また、基礎教育が重視される理由がここにあるのである。そして、その人間教育を民衆に果たそうとしたところにペスタロッチーの教育の歴史的意味がある。さらに、彼は教育において子どもの全一な生きる働き、生命活動を重視し、その働きへと働きかけ、生きる働き、生命活動を働かせることによって、その育成を果たすことに全力を傾注したのである。そこで彼が、生きる働き、生命活動の教育的活用として取り上げたのが直観教育であった。
  • レポート 教育学 ペスタロッチー 直観教育 直観のABC 教育原論 直観の原理
  • 550 販売中 2007/02/05
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  • ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。
  • .『ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。』 ペスタロッチーは子供は生まれながらには未だ動物的で、この動物的衝動を根絶することこそが教育であるという古い考え方に反対し、ルソー同様に、子供には将来発展する素質が備わっており、この素質が発達するように助成するのが教育と考えた。 すなわち、真への認識、美の感情、全の力などこれらはすべての子供が生まれながら有しているものであり、子供の本性は白紙であるというロックのようなダブラ・ラサ説とは異なり、既に内的に能力を有しているのであり、これを自然に即して伸ばしていく、いわゆる「有機的・発生的」教育観を提唱している。「有機的・発生的」での、「有機的」とは子供の内的素質を重視するという点であり、「発生的」とは、自発的な成長を促しているという事である。 また、ペスタロッチーは人類の進化を自然的状態、社会的状態、道徳的状態にわけている。 まず無邪気さが現われ、次第に我欲のために粗暴になるにで、社会には我欲を抑える法秩序が求められる。さらに我欲が抑えられることによって、道徳的状態に到達するのである。つまりは、人間性が形成される時にこの道徳的状態に到達させることが教育の目的としているのである。 ペスタロッチーの教育方法の重要な柱として「直感の原理」があげられる。ペスタロッチーは直感はすべての認識の基礎であり、そのために教育方法はまずは直感的でなければ無くてはならないとしている。これは、ペスタロッチー自身が否定した、タブラ・ラサ説、特にロックも同様に最初になすこととして感覚的訓練を挙げているので、実は最初の団では煮ている部分もあるといえよう。しかし、この直感はまだ素材であり、この混沌とした素材に秩序を与え明瞭な概念にまで高めることが求められる。  つまり、もっとも容易なことから始め、先に進む時にこれを完全に仕上げ、順序を追って進んでいくことで、僅かだが確かなものが蓄積されていくという事である。  さらに、ペスタロッチーは直観が三要素から成り立っている事を発見しこれを「直感のABC」名づけている。「直観のABC」とはつまり、直感は、数、形、語の三要素からなっており、この三要素の基本的な部分を学習することが重要であるとしている。それゆえに、子供の教育においてはまずはこの三要素の学習から始めなければならないわけである  この三要素の各々の領域について、「暗い直感から規定された直感に、規定された直感から明晰な表象に、明晰な表象から判明な概念に導くこと」が求められる。このように教育方法を根源的要素にまで遡って単純化することで、その要素から確実性を有する合自然的な教育の実行が可能になるとされている。  では、この三要素の教授はどのように行われるべきなのであろうか。まずは数の教授から見てみよう、この目的はどれだけ多くの対象が目の前にあるのかを明確に学習することである。  算術の基礎は1から10までの数の概念をはっきりと直観し得るように子供に見せることからであり、その上で足し算や掛け算、引き算に進むことができるとしている。 ここで注目したいのが、足し算の次に掛け算し、その後引き算をするという順番である。我々が受けてきた初等教育では、従来足し算の後に引き算をまなんでいる。しかし、ぺスタロッチーがここで掛け算を持ってきているということは、つまり数を増やすということを学んでしまった後、数を減らすということを学んでいるのである。 ペスタロッチーの教育論の根底にある単純な事象から、順序を追って複雑な事象へ進むということがここでも主
  • レポート 教育学 教育原論 ペスタロッチー 直観の原理
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  • ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ
  • 『ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ』 ペスタロッチーはスイスの教育家である。その生涯を見てみると、ペスタロッチーの思想性がわかるように思われる。 1746年にチューリッヒで生まれ、幼くして父を失い、母と家政婦によって育てられた。幼年期の女性によって育てられたことが、後年教育における女性の重要性を説いたことに影響していると考える。 また、貧しい人々の救済のために働いていた牧師である祖父の影響で、宗教的信仰を以って貧しい人々の救済事業にあたることを決意する。1763年神学を学ぶために大学に入学したが、貧民救済のためには宗教ではなく法が重要であると考え、法学に魅了される。農業改革での人民救済を目指し、1771年「ノイホーフ農場」を設立するが失敗する。そんな中、1774年に貧民院(貧民学校)を設立し、教育活動を開始するも、親たちの理解が得られず、経済的困窮もあり閉鎖に追い込まれる。この頃の教育実践を友人の勧めから、新聞紙上で紹介し『隠者の夕暮れ』(1780年)、『リーンハルトとゲルトルート』(1781年)の二作品が世間で好評を得る。その後『人間の発達における自然の歩みについての私の探求』(通称『探求』)が1797年に出版され、ペスタロッチーの思想が体系的に述べられている。 ペスタロッチーの教育の原理は二つから構成される。「有機的・発生的教育方法」と「直観の原理」である。 まずは「有機的・発生的教育方法」を見てみると、ペスタロッチーの教育観は、ルソーと似通ったものがある。子どもには将来発展する素質が備わっており、この素質が子どもの内から発展するように助成するのが教育と考えている。ペスタロッチーはこの教育観を「有機的・発生的」とよんでいる。子どもの内的素質を重視するという点で「有機的」であり、また自発的な成長を促している点で「発生的」であるのである。心の中には生まれながらに刻み付けられた観念や原理などはなく、子どもの本性は白紙である、とするロックのタブラ・ラサ説のような教育観とは異なるものである。 また、ペスタロッチーは人類の進化に関しても、①自然的状態、②社会的状態、③道徳的状態、に進化するという定義を示している。最初無邪気さが現れるが、次第に我欲のために粗暴になる。そのため社会には我欲を抑える法秩序が求められる。我欲が完全に抑えられて、人間性が達成される時、道徳的状態に達成するのである。 ここからも、人間を自然な形で道徳的状態にもたらすことが教育の目的とされているのがわかるであろう。 次に「直観の原理」について、ペスタロッチーは教育方法の重要な柱として考えている。直観は全ての認識の基礎であるので、教育方法はまず直観的でなくてはならないのである。ただし、直観で受け取ったものはまだ曖昧で混乱しているため、その曖昧な直観を明瞭な概念にすることが重要になる。 すなわち、直観は素材であり、概念的には不明瞭であるので、直観を分離・結合して、秩序を与え、明晰判明な概念にまで高めることが求められるのである。 「我々の認識は混沌から規定へ、規定から明晰へ、明晰から判明へと進むのです」とあるように、ペスタロッチーの教育方法は、段階的・漸次的なものである。  さらにこの直観は「直観のABC」といわれる三つの根本的要素から成り立つことを発見し、その三要素の基礎的部分を学習することの重要性を説いている。 ペスタロッチーによると、全ての事物はこの三要素を有しているため、子どもの教育においてはこの三要素から始めなければならないということである。 以下に各々の三
  • レポート 教育学 ペスタロッチー 直観の原理 直観のABC 佛大
  • 660 販売中 2007/09/14
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  • ペスタロッチーの教育学(直感の原理など)について考察せよ
  • ペスタロッチーの教育学(直感の原理など)について考察せよ。  まずはじめに、ペスタロッチーの生涯について少し述べておく。 ペスタロッチーは1774年貧民院(貧民学校)を設立し、教育活動を開始している。後、ブルクドルフの初等学校教師となったが政変によって二年後、学校から追放されるがその間に執筆をしている。  1804年には、イフエルテンで学校を開いた。高い評価を獲得したが、1825年には、学校が内部の紛争の末、閉鎖に追い込まれたのだ。  ここからはペスタロッチーの教育学について詳しく考察していきたい。  ペスタロッチーは子どもには、将来発展する素質が備わっており、この素質が子どものうちから発展するように助成するのが教育だと考えている。  子どもは生まれながらには、未だ動物的であるにすぎず、この動物的衝動を根絶することが、教育なのであると考える古い教育観に反対するのである。真への認識、美の感情、善の力、これらは全して子どもが生まれながら有しているものであるのだ。教育者は、子どもの内的本性が自ら実現していくのを援助することに専念しなければならない。子どもの内的本性に備わっていないものを外部から注入することは教育にはふさわしくないのだ。子どもの本性は、白紙ではなく、既に将来成長する能力を内的に有している。この能力を自然に即した形で伸ばしていくことが重要なのだ。ペスタロッチーは、この教育観を「有機的・発生的」と呼んでいる。子どもの内的素質を重視するという点で「有機的」であり、自発的な成長を促している点で「発生的」でもあるのだ。  また、ペスタロッチーは『探求』において、人類の進化を分類している。(1)自発的状態(2)社会的状態(3)道徳的状態である。最初は無邪気さが現れるが、だんだん我欲のために粗暴になる。社会には我欲を抑える法秩序が求められる。そして、さらに我欲が完全に抑えられ人間性が達成される時、道徳的状態に到達することができ、人間を自然な形で道徳的状態にもたらすことが教育の目的だといえるのだ。  ペスタロッチーは、直観と、感情とは子どもの内的な能力の所産として、すでに本源的に人間的で精神的かつ、道徳的であるということを、教育方法の重要な柱として、「直観の原理」として考えている。人間は、直観と感情をまず最初に知覚し、まさにそのことによって直観と感性、それ自体と人間の内的なるものとを、知覚する外界の対象から分けて純粋に自由に直観され、感ずる誘惑と感情とは、児童と人類の純粋に人間的な純粋に精神的に、また、純粋に道徳的な文化のすべての単純な不変の要素となり、また要素である。直観はすべての認識の基礎であるのだ。  教育方法は、まず直感的でなくてはならないが、しかし、直観において受け取ったものはまだ曖昧で混乱している。  すなわち、直観はまだ素材であり、概念的には不明瞭であるので直観を分離、結合して秩序を与え、明晰判明な概念にまで高めることが求められるのである。しかし、ペスタロッチーの教育方法は段階的、斬新的な教育法でもあったのだ。  さらに、ペスタロッチーは直観が三つの根本的要素から成り立っていることを発身したのだ。その三要素とは、如何に多くの、また幾種類の対象がその眼前に漂っているのか(数)。どんなに見えるか、その形とその輪郭は何か(形)。どんなにそれらは呼ばれるか。如何にしてその各々を一つ一つの音により語によって再現することができるか(語)。の三つである。  ペスタロッチーによると、あらゆる事物は三つの要素を有しているという。そのため、子どもの教育において
  • レポート 教育学 ペスタロッチ 教育原論 原論
  • 550 販売中 2007/09/04
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  • ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。
  • 1.有機的・発生的教育方法 ペスタロッチーはルソーと同様、子どもには将来発展する素質が備わっており、それが子どもの内から発展するように助成することが教育と考えていた。 ジョン・ロックの「タブラ・ラサ説」(子どもの心の中には生まれながらに刻み付けられた観念や原理などはない=白紙状態)などの古い教育観に異を唱え、子どもの本性は白紙ではなく、将来成長する能力を内的に有していると述べている。また、教育者は子どもの内的本性が自ら実現していくのを援助することに専念し、子どもの能力を自然に即した形で伸ばしていくことが重要であるとしている。
  • レポート 教育学 ペスタロッチー タブラ・ラサ説 直観の原理 教育原論
  • 550 販売中 2006/11/08
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