連関資料 :: T細胞
資料:2件
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免疫におけるヘルパーT細胞の役割
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1.免疫について
T細胞の役割を理解する上で、免疫について少しふれておく事にする。
免疫とは、「疫病から免れる」という意味で、ラテン語の課役を免除される「immunitus」を語源に名づけられた。しかし、免疫反応が病原微生物だけでなく生体内に侵入してきたタンパクなどに対しても起こることが明らかになり、現在、免疫は異物(非自己)の侵入から自己を防衛する生体反応と位置づけられるようになった。つまり、免疫とは自己と非自己を認識・区別して自己以外のものを排除する機構である。
自己か非自己かを区別する時の指標となるのがMHC(主要組織適合性複合体)と呼ばれるタンパクで、ヒトではHLA(ヒト白血球抗原)と呼ばれる。HLAは全ての細胞にクラス?抗原として存在している。このクラス?抗原の有無や限られた細胞表面に発現するクラス?抗原の提示ペプチドを認識し自己と非自己を区別しているのがT細胞である。
2.免疫細胞について
免疫細胞には、役割分担があり、互いに連絡を取り合ってチームプレイで異物と戦っている。その司令塔として大きな役割を担っているのがヘルパーT細胞である。T細胞は、前躯体である幹細胞が胸腺にて自己のHLAを認識できるか、自己のHLAと強く反応し自己を排除してしまわないか等の選択を受け(レパトア選択)その約5%が分化できる。また、機能の異なるT細胞を形態によって分類することは困難な為、細胞表面のタンパク(細胞マーカー:CD)を利用して行われる。ヘルパーT細胞はCD4、キラー、サプレッサーT細胞はCD8を持っている。CD4T細胞に分化する細胞の分化方向決定はMHC非依存的に起こるのに対し、CD8T細胞への分化方向決定には追加的なクラス?MHC依存性の信号が必要である。
3.ヘルパーT細胞の役割
?細菌の感染や食物アレルギーの場合
細菌が体内に侵入した場合や食物由来のペプチドが腸から吸収された場合は、抗原抗体反応を用いた体液性免疫が働く。
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