『条件文句に用いられたwere to叙想法と叙想法未来(叙想法代用のshould +原型不定詞)とを比較考察しなさい。』
まず、条件文句とは何か、その定義付けから始めたい。
条件文句は条件の副詞文句とも呼ばれ、接続詞ifやunless(= if …not)のほか、群接動詞on condition (that), in case (that), suppose(= supposing)(that), provided (that), granted (that)などや、口語ではso only, so that, so long as(いずれもif onlyと同義)などに導かれる文章のことである。
・If you are tired, we will sit down.
(君が疲れたのなら、座ろうよ)
・I shall not go unless I hear from you.
(彼から便りがなければ行きません)
・Granted that he did say so, that is no excuse for your conduct.
(もし彼が事実そう言ったとしても、君の振る舞いの言い訳にはならない。)
以上に挙げた例文において、下線部が条件文句である。つまり条件文句とは、「もし~ならば・・・だ」という文章の、「もし~ならば」の部分であると捉えれば間違いはないであろう。
条件文句の述語動詞は、その帰結、つまり上の例文の下線部を引いていない部分である主文句の述語動詞と関連させて考えなければならない。条件文句と主文句からなる分を条件文というが、この条件文は以下の3種類に分類される。
(1)あることを事実として、または一般論として仮定して、そこから帰結を引き出す文。条件文句は叙実条件(=開放条件)であり、叙実法がとられ、未来時を表すのに現在時制になる点において「時」の文句と共通している。帰結(主文句)でも、叙実法または命令法がとられる。
・If you are right, I am wrong.
(君が正しければ、僕は間違っている。) [現在時]
・If it rains tomorrow, we shall stay at home.
(もし明日雨なら、私達は家に居ります。) [未来時]
・Don’t come unless I call.
(私が声をかけなければ来るな。) [未来時]
・If he did this, he sinned. [過去時]
(もし彼がこれをしたのだったら、彼は罪をおかしたことになる。)
(2)事実に反する仮定か、全くの仮定と想定されることを条件として、その帰結を引き出す文。条件文句は反実条件(=却下条件)であり、動詞は叙想法(現在時に関するものは叙想法過去、過去時に関するものは叙想法過去完了、未来時に関するものは「were to叙想法」または叙想法過去)をとる。帰結の動詞は条件法(過去形助動詞would, should, could, might, must, need等+(完了)(不定形)の形をとる。
・If you knew how I suffered, you would pity me.
(私がどれほど苦しんだかお分かりになったら、私に同情してくださるはずですが。(実際には分かってくれないので同情もしてくれない)) [現在時の反実仮想]
・If I had known, I