連関資料 :: 自閉症

資料:18件

  • 自閉症とは
  • 「自閉症」は「広汎性発達障害」にあてはまるものとされている。広汎性発達障害とは、平たくいえば行動や認知、情緒、あるいは言語といった各領域に、多岐にわたる問題をしめす障害群を総称するグループ名ということができる。特にこの障害群に共通する問題は、行動の異常と社会性の問題、コミュニケーションの問題である。  自閉症は先天性の脳障害である。生まれつきの障害で、育てや環境の問題ではない。3つ組みの障害とも言われ、3歳以前からその特徴があらわれる。 自閉症の診断基準をまとめると以下のようになる。 1、全体的な精神発達に相応しない社会的相互関係の発達障害―対人関係の障害 ・他人への関心が乏しい ・視線が合わない(アイコンタクトができない) ・相手とのやり取りが一方的(人の表情や感情を読み取るのが苦手) ・喜びを共有できない 2、言語を含むコミュニケーション能力の質的異常―意思伝達障害 ・指差し、ジェスチャー、喃語などの発達の遅れ ・話し言葉の発達の障害 ・言葉の質的異常 (知的の遅れだけでは説明できない言葉のやりとりのちぐはぐがみられる) ・話し言葉だけでなく身振り手振り等でも意思が伝わらない
  • レポート 心理学 発達障害 ABA 診断基準 介入法 対人関係の障害
  • 550 販売中 2005/07/26
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  • 自閉症について
  •  自閉症状が見られるものには、広汎性発達障害やレット症候群、小児期崩壊性障害 やアスペルガーなどが挙げられる。中でも、高機能自閉症やアスペルガーなどのように知的レベルの高い症状を除いた自閉症児には比較的類似した特徴が見られる。興味・関心の狭さや知覚過敏による耳ふさぎ行動、同一性の保持や反復行動、エコラリアがそれである。  特に顕著な特徴に、コミュニケーションの困難さ、人間関係を築く困難さがある。例えば、初対面であるボランテイアの学生が自閉症の子のもとへ遊びに来たとしても、その子は突然やってきた学生を受け入れたりはしない。だからと言って一方的なこちら側の意図だけでその子と遊ぼうとしてはならない。その子に、「危険な人」ではないことをわかってもらう必要があり、段階にそった接し方をしなくてはならない。その一つの手段として、プロンテイングを行う方法がある。一つ目のプロンテイングは聴覚にうったえることで注意を向けさせ、二つ目は視覚にうったえてモデルを示し、三つ目は身体動作の統制を行う。これは、三項随伴性において正の強化を行うための手がかりを与える。そのため、コミュニケーションを計ろうとする上で非常に有効な方法である。例えば、ボール遊びでコミュニケーションを計ろうとする場合には、初めは子どもに呼びかける。それでもこちら側に注意を向けないときは、これから行うべき行動(ボールをかごに入れるなど)を大人がモデルとなってやって見せる。それでもなお反応を示さないときは大人がその子の手を持って直接ボールをかごに入れさせる。尚、プロンテイングを行った場合は、大人が与える手がかりをなくしても自発的に行動をとれるようにフエイデイングを行うことも大切である。他にも、子どもがとっている行動を大人がまねをすることでその子自身がやっていることをわかってもらうコミュニケーションのとりかたもある。加えて、幼児期は養育者に愛着を示さず、相互的な行動よりクレーン現象のような道具的な形で一方的に欲求を満たそうとする行動も見られる。発話が増えてくると、少しでも会話的なコミュニケーションをとろうとするために、文の後半部をエコラリアすることが多いという特徴を用いて、大人が「お名前は○○君です。」と言った後、子どもに後半部の「○○君です。」を返させる相互的な方法をとることもある。  自閉症児は、コミュニケーションへの動機がほとんどないために、言葉の発達が遅れることも認識しておかなくてはいけない。したがって、ことばの概念形成が困難なこのような子どもたちは聴覚的な情報よりも視覚的な情報量の方が多い。そんな子たちに、言葉と行動を結び付けてもらうには、「ブラシを使って髪をとく」などのように、実際の「道具」と、それと関係のある「行動」を模倣する学習が効果的である。さらに、自閉症児の認知機能にはワンセット知覚が働くため、その子の行動範囲にはできるだけ同じようなものを置くといった般化も必要になる。  現在では一般的に行われている対応・治療として、子どもが望ましくない行動をとった時、あえて叱ったり注意・関心を向けたりせずに望ましい行動をとった時にほめるといった行動療法や、太田のステージによる認知発達治療、遊戯療法などが見られる。さらにそれらの様々な対応は自閉症の症状や程度・年齢に合わせて使い分けられるようになっている。また、一般に自閉症は完治しない障害であると言われている。そのため、環境自体を自閉症児に合わせるTEACCHプログラムが最も多く活用されている。このプログラムには、「物理的構造化」や、視覚的スケジュールがあ
  • レポート 心理学 高機能自閉症 アスペルガー 小児期崩壊性障害 レット症候群 広汎性発達障害
  • 550 販売中 2007/01/16
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  • 発達段階と自閉症
  • 1.Piagetの4つの発達段階とその特徴  Piaget.Jは自分の3人の子どもを観察した結果に基づいて、子どもの知的発達は4つの段階を踏んで成立するという内容をまとめた。その4段階とは順に感覚運動的知能の段階、前操作的知能の段階、具体的操作の段階、形式的操作の段階である。  まず感覚運動的知能の段階は、誕生直後から乳児期の終わりにかけての時期である。子どもが直接的な知覚や運動を通して環境を把握しているのがこの段階の特徴である。この下位段階としてさらに、反射の行使、最初の獲得性適応と第一次循環反応、第二次循環反応および興味ある光景を持続させる手法、二次的シェマの協応と新しい状況への適用・目的‐手段関係の成立、第三次循環反応と能動的実験による新しい手段の発見、シェマの心的結合による新しい手段の発明、の6段階が設定されている。シェマとはいわゆるスキーマのことであり、ここではある行動のパターンを意味して用いられている。  次の前操作的知能の段階では、幼児の思考は言語とともに発達し知的な適応行動の基礎を成すようになる。自己中心性、保存の不成立、前概念の登場、転動推理、アニミズムといった心的特徴が幼児に見られる。Piaget.Jは子どもの持つ前概念の表象形式として5つのタイプをあげている。遅滞模倣、心像、象徴遊び、描画、そして言語であり、これらはおとなの持つ概念とは性質の異なるものである。また、この段階に特徴的なのは強い自己中心性である。幼児は自分の立場から離れて物を見ることができないので、子どもが最も中心化しやすいのは自分自身とその行動である。ここから自分にとって親しいものを考えてしまい、転動推理やアニミズムが成立する。  前操作的知能の段階の後には、学童期の子どもの発達課題である具体的操作の段階へ移行する。この段階に入ると保存の概念が成立し、基本的な論理操作ができるようになる。
  • レポート 心理学 自閉症 アスペルガー 心の理論 ピアジェ 発達段階
  • 550 販売中 2006/01/14
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  • 自閉症児の心理
  • テーマ1 自閉症児の生きていく姿。行動特徴 三大行動特徴 社会的相互関係の障害・コミュニケーション能力の障害・反復常同的あるいは執着的行動 が生後3年以内に発現している。 自閉症の特性は「同一性の保持」(同じでなければ不安)「常同行動」(同じ行為を繰り返す)「固執性」(ある物に執着する)「エコラリア」(オーム返し)「クレーン現象」(自分で出来る事も、他の人の腕をあたかもクレーンを操縦するごとく使う行為・行動)など、「症候群」で捉えられます。http://www2.wbs.ne.jp/~souann/newpage4.htm その他の症状 水が流れるのを見入ったり、物を並べたり独自の動作や行動が特徴的 攻撃行動・自傷行為 機械的な暗記力や一部の視覚性の課題は優れている場合があるが、知能がよいというわけではない。 言語性知能指数は動作性知能指数よりかなり低い 知覚過程の障害 知覚過敏と意味認知の障害 物語の筋書きを読みとったり、そこにない事態を推理したりすることが困難 注意指向の障害  テーマ2 「心の理論」について 「心の理論」他者の信念やふりなどに関しての読み取りに著しい障害が認められた 「心の理論」を達成することで、学校のルール・周囲を考慮することはできた。 しかしこれまでにはなかった関係念慮や被害感、自己不全感が強くなった。 自分のユニークさにも始めて自覚するようになった。「心の理論」の障害が直接分裂病に結びついてはいないが、「心の理論」が正常な過剰状態によって一部の妄想が成立している可能性がある。 その他の仮説 「マインド・ブラインドネス(こころに関する盲)仮説」 「心の理論」、とくに「謝った信念」の課題における障害から導かれた仮説 表象に関する表象の認知の、心理化の欠陥。生物学的な障害が、「心の理論」の諒外という認知障害を形成し、それが自閉症の行動的な障害をつくるのではないか。
  • レポート 心理学 TEACCH 自閉症 心の倫理 行動療法
  • 550 販売中 2006/02/03
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  • 自閉症についての一考察
  • 1. 自閉症の定義 簡単に言うと、自閉症は発達障害で、特に対人関係に障害がある。  DSM−?の診断基準に基づくと、 ? 対人的相互作用の質的障害 ? 意思伝達の質的障害 ? 行動、興味、活動が限定され、反復的で常習的 2.自閉症の原因  神経系の異常、遺伝的要因、染色体異常、胎児期の環境的要因、ウィルス感染など様々なか説が考えられるが、まだよく分かっていない。 3.自閉症についての進化論的考察  自閉症者の割合は0.1%(1万人に10人)であるといわれている。「自閉症の人たち自身が子供をもつのは極めてまれなことです。」(自閉症者の謎を解き明かす、p138)だとすれば社会的に適応しているとは考えにくい自閉症者がなぜ常にこの割合で存在するのだろうか。本来ならば人類の進化の歴史の中で自然淘汰されていただろうが。ダウン症についても同じことが言える。ひょっとすると、今後のヒトゲノム計画の中で、自閉症の原因となる遺伝子が発見されれば、その遺伝子がどんな理由で存在しているのかわかるかもしれない。また、進化の過程の中で自閉症遺伝子がどのような意味付けをしていたのかがわかれば、人類の進化の道筋を明らかにする事ができるのではないだろうか。 4.ELIZAとの会話  「自閉症の人とロボットとの間には、象徴的な意味でのいくつかの表面的類似性があるだけではなく、自閉症の人と私たちとの会話には、AIと人との会話とある種の本質的類似性がある可能性が示唆される。」(p334)  言語プログラムであるELIZAと自閉症者の会話が少しにているというので、私は実際にELIZAとの会話を試みた。 E: Hello. I am ELIZA. How can I help you? J: Hello. I am Junpei. E: How do you do. Please state your problem. J: I want to hear your problem E: Why do you want to hear your problem? J: Because I want to know you more.
  • レポート 心理学 自閉症 ELIZA コミュニケーション 障害
  • 550 販売中 2006/01/11
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  • 自閉症児の行動療法について
  •  TEAACHをはじめとする行動療法は行動重視で、行動が良くなることで本人や周りを困難から開放しようという療法だが、私は完全ではないと考える。  なぜなら、好ましい行動の時には褒めて、好ましくない行動の時にはそれとなくすというのは、確かに自閉症児にとって解りやすく混乱をまねかないのだが、悪い表現だが私にとっては「犬のしつけ」のように感じるような点がある。  自閉症児が問題行動を起こすのには「不安・恐怖」などそれなりの理由があるからだと考えられている。その「不安・恐怖」を取り除かずに行動療法を行えば、「何をどうしたらいいのか解らない」という恐怖は取り除けるだろうが表面上だけの解決にしかならないのではないだろうか。  応用行動分析を「ヒトはなぜそのようにふるまうのか(行動するのか)」という問いかけに対する答えを(つまりヒトの行動の原因を探るわけですが)、「心」等の内的説明概念を排除して、環境の中に行動の原因を求めるという学問(*1)  と定義すると、私はまず応用行動分析をするべきだと考える。そして問題行動の原因を明らかにし、環境を操作することで行動を改善すべきだ。極端な表現になるが、「自閉症児が健常者のやり方に合わす」のではなく「健常者が自閉症児のやり方に合わす」のだ。彼らは日ごろ私たちには想像しがたい恐怖と不安と共に過ごしている。その上、まだ健常者の常識に合わせろというのはあまりにも負担が大きすぎるのではないだろうか。  しかし応用行動分析についての批判もある。  学校入学前の児で,再現性を調べた研究では,15人の児に無作為に一週間に25時間の個別応用行動分析を受けさせ,1年から3年経過をみたところ,知性,視覚的空間スキル,言語,学術において有意な改善がみられたが,適応機能や適応行動には改善はみられなかった。(*2)
  • レポート 心理学 自閉症 内的剥奪理論 TEAACH 精神分析的 応用行動分析
  • 550 販売中 2006/02/07
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  • 広汎性発達障害児(自閉症)の心性と対応
  • 広汎性発達障害(自閉症)児・者の心性と対応を述べなさい。 自閉症に対して曖昧な知識しかなく、保育士として働くことになったとき、しっかりと知識を持った上でないと正しい援助ができないと思ったので、こと設題を選び自分なりに調べ、考えてみた。 自閉症とは、広汎性発達障害の中の一つとされている。 広汎性発達障害とは、3歳以前に社会的相互交渉、コミュニケーション、想像力・創造性の3つの行動特徴をもつ生まれつきの発達障害である。 第1に、社会的相互交渉については、顔の表情や身振りを用いない、理解しない。仲間関係を作り上げることに関心がない。楽しみや興味を共有することができない。 第2に、コミュニケーションについては、話言葉が遅れる。会話が一方的で自分の興味・関心だけを話す。ごっこ遊びやふり遊びに関心がない。 第3に、想像力・創造性については、限られたものに興味を持つ。手順や道順などにこだわる。常同行動・常同発声がみられる。 広汎性発達障害には自閉性障害(自閉症)の他に、アスペルガー症候群、レット障害、小児期崩壊性障害、その他に特定不能な広汎性発達障害がある。 上記すべてに典型的に当てはまるものを自閉
  • 環境 子ども コミュニケーション 発達 社会 保育 障害 言葉 自閉症 行動
  • 550 販売中 2009/02/17
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