資料:19件
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中小企業論分冊2 中小企業経営における金融問題の核心
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中小工業金融の問題のひとつは、長期不況の中での物価下落という現象に基因していることである。企業者は価格の下落による利益減少分の雇用削減、賃金引下げを行うので、総体として需要増加に結びつかない。価格下落は輸出増大により景気回復するが、世界的な不況と相まった物価下落と需要不足で輸出増大に繋がらない困難な状況下では、金融機関は先行きを警戒して貸出を抑え、債権の回収を急ごうとする。更に担保価格の下落もあり、担保の積み増しを要求するので債務者の負担は増すばかりである。一般に中小商工業は担保が小さい為信用も得られず、新規中小工業生成チャンスにおいても企業化と商品化までに期間が必要である。商業銀行の貸出方式は既存の能力と信用、担保力を中心にする為、産業構造の変化や需要構造の変化にあたって中小商工業が新規参入する場合にもその貸付ノウハウがなく、融資方法がそれらに適しない場合が多い。ここに中小商工業金融機関が配慮させねばならなくなる理由がある。
次に、昭和2年の銀行法施行による最低資本金の底上げにより中小商工業者に対する資金供給源を断ったことがあげられる。地域金融機関が中小商工業に対し地縁・人縁的強化に
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中小企業
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中小企業論-分冊2 合格リポート
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現在の日本経済における中小企業の景況感は一段と悪化している。中小企業は過去に、金融不安による貸し渋りによる影響で、多くの中小企業が破綻した苦い経験が存在する。現在でも中小企業の経営は金融問題の影響を受け続けている。
前述したが中小企業は大企業の調整弁の役割を強いられており、日本経済の弱者と言って過言ではないだろう。それは金融面から見ても同様である。中小企業の金融的特徴を以下のように挙げることができる。
1)自己資金調達力が低く、外部資金の依存度が大きい。
2)短期不安定資金の割合が高い。
3)企業間信用に強く依存し、銀行信用への転化能力が低い。
4)長期資金の
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日本大学
通信教育部
0848
中小企業論
分冊2
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中小企業論 分冊2 通信教育部H23・24
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中小企業は、株式や社債の形で資金市場から資金調達を行うことは難しく、
必要な資金は金融機関からの借入に頼ることを常している。
ところが、中小企業への融資はその経営上の特質性から、
大企業に対する融資よりも不利な立場に置かれているのが実情である。
近年、大企業の金融機関離れや金融の規制緩和、低金利化などで中小企業の金融難は
緩和されてきているものの、中小企業と大企業の金融のギャップを認識しつつ、
中小企業の金融円滑化をいかに進めていくかが課題である。
この中小企業金融の問題点と、中小企業金融支援の今後の方向性を述べる。
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日本大学
通信教育
日大
商学部
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