美術史学は、美術作品の分類や解釈などを中心課題として扱ってきたが、その取り組み方は時代とともに変化してきた。伝統的美術史学は、時代と様式を強調し、西洋の美術的生産物に焦点を絞るものである。しかし、美術は様々な地域で生産されてきたのであり、時間軸は何本もあるといえる。このように、地域によっていくつもある美術史の中から、西洋の美術史だけを研究する学問であるとすれば、それは公平なスタイルとはいえない。美術作品を主題や時代のみによって分類することや西洋にのみ偏重することなく、非西洋の文化にも目を向けるためには、歴史の様々な時代、様々な文化の作品を見ることが大事だと考える。そこで、美術を見、それについて書くための新しい方法が模索される。
テーマ:「一冊でわかる美術史」(ダナ・アーノルド著)を読んでの感想を1200字程度でまとめる。
文字数:1150~1200文字
美術史学は、美術作品の分類や解釈などを中心課題として扱ってきたが、その取り組み方は時代とともに変化してきた。伝統的美術史学は、時代と様式を強調し、西洋の美術的生産物に焦点を絞るものである。しかし、美術は様々な地域で生産されてきたのであり、時間軸は何本もあるといえる。このように、地域によっていくつもある美術史の中から、西洋の美術史だけを研究する学問であるとすれば、それは公平なスタイルとはいえない。美術作品を主題や時代のみによって分類することや西洋にのみ偏重することな...