資料:235件
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児童福祉の歴史的経過
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児童福祉から子ども家庭福祉への歴史的経過
1 日本の家庭の実情
ジュネーブ宣言等から、子どもは、保護や支援を受ける立場にあることを明確にしている。子どもが主体的に権利を主張・行使するには、親の協力は必要不可欠である。さらに、子どもは、家庭生活を基盤に自身の存在を成り立たせていると言われている。そして、家庭生活において、一番身近な存在である母親との愛着形成により、信頼関係を獲得し、他者を信頼できるようになり、社会生活を身に付けていく。しかしながら、核家族の進行と長引く不況により、家族関係が希薄化し、家族と家庭に大きな影響を及ぼしている。従来、家庭が持ち合わせていた機能が外部化され、残されている、生殖・子どもの養育・精神安定・家計の共同についても崩壊しかねない状況である。さらには、不況の影響により、リストラ・雇用形態の多様化・共働き等が常態化し、加えて、収入が減少し経済的困窮へ家庭を落とし入れている。この影響により、過度なストレスが慢性化し、夫婦関係もうまくいかない状況にあって、児童福祉も危ぶまれている事は言うまでもない。児童福祉の為に、その家庭福祉の実現は大前提となる。
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これまで
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虐待
核家族
愛着
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児童福祉論(設題1)
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『「少子化」の要因と児童に及ぼす影響について述べよ。』
わが国の少子化問題は、深刻化している。戦前は、1世帯あたり平均5人の子どもがいたが、合計特殊出生率をみると1990年に「1.57ショック」を生み出し、その後2004年には過去最低の1.28台を記録している。人口維持に必要な2.08を大幅に下回り続け、合計特殊出生率の水準は、欧米諸国と比較をしても低く、わが国は「超少子化国」となっているのである。この状況は、2100年には人口が半減すると推測され、日本経済をも縮小させるという、深刻な社会問題となっている。
このような少子化が進行した要因について、おもに次の2つの要因があげられる。
晩婚化・非婚主義
女性の高学歴化や社会進出に伴い、継続して安定した職業に就きたいという希望が増加した。その結果、婚姻時期が遅くなるという状況がみられる。厚生労働省の人口動態統計によると、1955年の平均初婚年齢は男性26.6歳・女性23.8歳であったが、2004年には男性29.6歳・女性27.8歳となり、特に女性の初婚年齢の上昇が明らかになっている。
また、ひとりの人間としての価値を尊重し、自由や社会的
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環境
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社会
女性
発達
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児童福祉論(設題2)
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『「児童の権利に関する条約」制定の背景と意義について述べよ。』
児童の権利を国際社会において保障しようとする動きは、1924年の「児童の権利に関するジュネーブ宣言」から出発した。当時、第一次世界大戦後に国際連盟が組織され、戦争であまりにも大勢の児童が無残にも殺傷された反省から、「児童のいない地球に未来はない」ということが強く自覚されるようになった。児童の存在を尊重し、戦争は児童にとって「最悪なもの」で、これからの国際社会における大人は、児童に「最善のもの」の平和を提供していかなくてはならないとした。つまり、不利な条件にある児童に特別な保護をしようという決意を宣言したのが、ジュネーブ宣言である。しかし、またすぐに第二次世界大戦が起こり、再び多くの児童が戦争の犠牲者となる結果となった。
1945年、第二次大戦が終わり、新たに国際連合が組織され、条約が制定される大きな経緯となった。それまでの「最善のもの」という抽象的な目標から一歩進めて、児童の具体的な権利を「人権」として社会的に保障していく必要のある10項目を協議し、1959年に「児童の権利宣言」が成立した。例をあげると、「名前、国籍を持
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人権
児童
子ども
社会
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発達
権利
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児童福祉から子ども家庭福祉への歴史的経過
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我が国初の児童救済事業は、聖徳太子が仏教思想に基づいて建立した四箇院の内の一つ、悲田院といわれている。室町から戦国時代にかけて、キリスト教宣教師のザビエル、アルメイダなどによる孤児、捨て子の救済が行われた。江戸時代に入ってからは、幕府は1690年棄児禁止令、1767年間引き禁止令を発布した。.........
保育事業では赤沢鐘美による託児所(1890年)が我が国初といわれている。プロテスタントの野口幽香、斎藤(森島)峰によって東京四谷のスラム街に二葉幼稚園(1900年)が設けられた。障害児に対しては、盲ろうあ児の教育が1890年小学校令において初めて制度化された。施設は1878年京都盲聾院、1880年東京楽善会が先駆的である。石井亮一が知的障害児のために滝乃川学園(1890年)を設立。濃尾大地震の折、東京に連れて帰った20余人の女子の内2名が知的障害であったことがきっかけとなった。.....
「福祉」の英訳は「ウェルフェア」と「ウェルビーイング」の二つある。「ウェルフェア」はアメリカのカドゥシンによる「3つのS」におおむね該当する。「3つのS」とは、「支援」児童の発達上の障害や問題の軽減、除去のための養育支援など。「補完」発達上の障害や問題のある児童の養育の補完など。「代替」発達上の障害や問題のある児童の養育の代替などである。
支援する対象も変化している。児童福祉では児童を対象とした福祉であった。現在「児童福祉」から「子ども家庭福祉」に転換している。それは子どものいる家庭全部を支援していくということ、安心して子どもを生み育てられるよう支援していくことに他ならない。
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レポート
福祉学
子ども家庭福祉
母子福祉法
児童救済
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児童福祉分野の社会福祉基礎構造改革
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1994年のエンゼルプラン、1997年の保育所を選択する仕組みの導入を盛り込んだ児童福祉法の改正あり、わが国の社会福祉の基礎的システムを改革する方向が打ち出された。この社会福祉基礎構造改革では、福祉サービスを必要とする人々の人権が擁護され、利用者本位のサービス展開が図られるようになる。
児童福祉分野に関しては、少子化対応に著しい立ち遅れが見られたことにより、福祉労働、教育行政などを含めた子育てと仕事の両立支援を柱とした政策となる。1997年の児童福祉法の改正では、「保育所に関する事項」「放課後児童健全育成事業の法令化」「児童相談所の機能強化」「児童自立生活援助事業」「児童福祉施設の名称及び機能に関する事項」「児童家庭支援センターの創設」があった。
保育所に関しては、入所の仕組みが従来の措置(行政処分)から情報提供に基づき保護者が保育所を選択利用する方法に改められた。また、保育料負担方式の見直し、保育所における相談援助業務が施行されている。女性就労者の増加に対し、特別保育事業、特に一時保育や時間延長型保育に対するニーズは顕著に増大している。特別保育事業の対応に積極的なのは民間保育所であり、公営保育所での推進は課題となっている。
放課後児童健全育成事業の趣旨は「昼間保護者がいない家庭の小学校低学年児童等の育成・指導」である。共働き家庭の増加による託児の必要や、地域での遊びの機会が失われている現状を補完する目的である。質的に子どもの健全育成に資するものであるかどうか留意しなければならない。
児童相談所は、複雑・多様化している問題に適切に処理するとともに、児童相談所長が入所措置の客観性の確保を図るため、法律の専門家、医師、教育関係者から意見を聞くこととされ、児童の意向を聴取する取り扱いとなった。この改正では,子どもの権利侵害への対応、権利擁護のしくみは十分ではなく、課題も多い。
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