病弱児童生徒の学習空白、学習の遅れとは何か、またそれへの具体的指導支援策や配慮事項を述べよ。
病弱の子どもは、病気の種類や症状、または病棟での日課(リハビリテーション・入浴など)や診察・治療など、個々の状態に応じた様々な学習の制約を受けることが多い。では、これらの制約は児童生徒にどのような影響を与えるのだろうか。
1.学習空白、学習の遅れ
入院することとなった児童生徒は、入院前まで通っていた学校を長期間欠席していることも少なくない。また、入院したあとも病状や治療などによって、授業時数の制約、学習の空白や遅れ、病気の不安などによる学習意欲の低下がみられる。
学習時間の制約による学習の空白は、学習の遅れのみならず、学習への興味・関心や意欲の低下に繋がるため、場合によっては、下学年の教育課程を用いながら、個に応じた学習を進めていくような柔軟な対応が必要となる。
2.具体的指導支援策や配慮事項
(1)個別の指導計画の作成
教科学習を進めるにあたっては、児童生徒の学習の空白、学習の遅れ、身体活動の制限、経験不足や偏りなどについての実態を把握して、指導計画を作成する必要がある。
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