資料紹介
【設題】本テキストで述べる社会科授業の基本構造について説明し、平成20年版学習指導要領における社会科の教科目標との関連を考察しなさい。また基本構造に基づく社会科授業のあり方について、幾つかの理論に触れつつ具体的な授業事例を挙げて説明しなさい。
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本テキストで述べる社会科授業の基本構造について説明し、平成20年版学習指導要領における社会科の教科目標との関連を考察しなさい。また基本構造に基づく社会科授業のあり方について、幾つかの理論に触れつつ具体的な授業事例を挙げて説明しなさい。
社会科誕生から50年以上が経過し、社会科の理論の蓄積は相当量に達している。それにも関わらず、「社会科の授業理論とは何か」と問われた場合、明確に答えることは難しい。これは、今まで社会科における理論の実態が明らかにされてこなかったからである。また、総合的な学習の時間との関係が曖昧になっており、社会科不要論まで出てきている有様である。では、社会科の授業とは、どのような観点から実施されるべきなのであろうか。
＜社会科授業で育てる子ども＞
ここではまず、認識内容と市民的資質の観点から社会科で育てる子ども像を考えてみたい。社会科は、生活科や総合学習のように「方法知」を主とする学習ではなく、「内容知」を主とする学習である。なぜなら、社会がわかるためには、体験や活動といった「方法知」だけではなく、生産・流通・消費といった社会構造の基本や政治の仕組みといった「内容知...
