連関資料 :: 記憶

資料:64件

  • 短期記憶記憶範囲測定における上下法と恒常法の比較
  • 問題と目的  心理学とは自然科学と異なり物理量でない概念を扱うので、ある心理的事象の量に対して、それを測定する為に必要な物理的事象との対応関係を知ることが重要となる。精神物理学的測定法(psychophysical method、心理物理学測定法ともいう)は、Fechner(1860)の考案した精神−身体間の関数関係を導く手続きが研究の末に洗練されたものである。現在使われている主な精神物理学的測定法には調整法・極限法・恒常法の3種類があり、おのおの長所と短所がある。本実験では短期記憶の容量を測定という同一の心理量の測定に、極限法の一種である上下法と、恒常法の2種類を用いてその特徴を比較・検討する。  短期記憶とは人間の記憶モデルに関する研究の中で考案された概念であり、元々はAtkinson & Shiffrin(1968)の提唱した二重貯蔵モデルで用いられた。このモデルは人間の記憶を短期貯蔵庫と長期貯蔵庫に分類し、外界からの情報はまず短期貯蔵庫に入り短期記憶となり、そこでリハーサルと呼ばれる情報の維持活動を経て、我々が必要な時に思い出して使用できる長期記憶へと変換されるとしている。更にこのモデルでは、長期記憶の容量は無限であるが短期記憶には容量の限界があるとされている。これに関して、Miller(1956)が提唱したチャンクという概念を用いた説明がある。これによると人間の短期記憶はチャンクという情報のかたまりごとに保持されており、短期記憶で保持できるチャンクは個人差を考慮しておよそ7±2であるという。この7±2という数をマジカルナンバーという。例えば無意味な数字列を記憶する場合、おのおのの桁が1つのチャンクで保持されるとすると10桁以上は記憶できないことになる。しかし「0810」という数字列を「オハイオ」のように語路合わせでひとまとめにして覚えれば1つのチャンクで保持されるため、必ずしも記憶できる数字列が9桁以下であるというわけではない。
  • レポート 心理学 短期記憶 マジカルナンバー 上下法 恒常法 精神物理学
  • 550 販売中 2006/04/12
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  • 短期場所記憶:レポート
  • 短期場所記憶についての実験 目的  人は普段さまざまな場面で記憶を使っている。電話をかけるときに電話番号帳で番号を調べ、その番号を押すまで覚えている。このよ記憶という。記憶を思い出すことを再生または想起という。再生には二種類あり、一つは手掛かりが与えられず、記憶の中から探し出して再生する「再生法」であり、もう一つは思い出す手がかりが与えられる「再認法」である。  本実験の目的は、数字の並べ方が整っている実験条件と整っていない統制条件に分け、整列しているかどうかが記憶の困難度に影響するか調べることである。整列しているという思い出す手がかりがある実験条件は再認法であり、なんの手がかりもない統制条件が再生法である。つまり、再生法と再認法では記憶の困難度にどのような影響があるか調べることが、本実験の目的である。仮説は、実験条件のほうが統制条件よりも記憶しやすい、つまり、再生法より再認法のほうが記憶しやすいというものである。 方法 被験者  大学生10実験に参加した。男子が3人で、女子が7人だった。被験者の平均年齢は19.4歳だった。 材料  本実験では、提示時間と再生時間を計るのにストップウォッチを使用した。数字を提示するために、四角の中に数字を書いて整って並べた画用紙7枚と、整わずに並べた画用紙7枚を使用した。はともに4個から10個まで増やして書いた。画用紙の大きさはA3だった。また、被験者が記憶したものを再生するのに、四角のみを書いたA4の画用紙を使用した。 手続き  被験者をランダムに実験条件と統制条件に分けた。まず、実験条件の被験者を実験室に入れて、を提示する実験者が見えやすい位置に座らせた。実験者は被験者に提示した数字を記憶して再生するように教示を与えた。べた画用紙を4秒間提示して被験者に記憶させ、直後の30秒間で記憶したものを再生用紙に書き込ませた。同様に、数字の個数を4個から12個まで順に増やして行った。次に、統制条件には整わずに並べた画用紙を使用して、同様の手順で実験を行った。 結果 提示した数字の個数ごとに、数字の個数を1とし、正しく再生された数字の割合を算出して各被験者の正答率を出した。実験条件と統制条件それぞれで、提示する数字の個数ごとに被験者の正答率を平均化した。提示した数字の個数を横軸に、平均正答率を縦軸にとり、図を作成した(図1)。ただし、統制条件の提示した数字の個数が1個のとき、2られないため、無視した。  全体を通して統制条件よりも実験条件のほうが、平均正答率が0%から20%高いことが示された。実験条件では提示した数字の個数が9個のところまでは100%の正答率を示したが、10個のところでは76%と大きく低下していた。また、統制条件でも提示した数字の個数が9個のところまでは100%から80%の正答率を示したが、10個のところでは64%と大きく低下していた。両条件とも、提示した数字の個数が9個から10個にかけて20%から25%と大きく低下していた。 がることはなく、同じまたは下がっていた。しかし、統制条件では、全体的には提示した数字の個数が増えるにつれて正答率が下がっていたものの、6個と9個のところでは正答率が上がっていた。言い換えれば、5個と8ところが極端に低下していた。 考察 憶の困難度に影響しているかどうか調べることであった。全体を通して統制条件と実験条件の平均正答率に差が出たことから、整列しているかどうかが記憶に影響していると考えられる。全体を通して統制条件よりも実験条件のほうが、正答率が高かったということから、整列し
  • 心理学 短期記憶 記憶 学習 再認 再生
  • 550 販売中 2008/01/29
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  • 目撃者の記憶とその歪み
  • (4,364字) 事件や事故が起こった場合、当事者である被害者・加害者の供述と同様に重要視されるのが、目撃者の証言である。しかし、目撃者の誤った記憶によって引き起こされる、冤罪や誤判事件が数多く存在するのも事実だ。ここでは、目撃証言に関する記憶の歪みについて考えてみようと思う。  まず私が興味を持ったのが、人からの情報によって自分の記憶が塗り替えられてしまうということだ。このことを研究したのがロフタスである。彼女は、記憶の歪みを扱った研究の先駆けとなった。以下に示すのは、ロフタスの実験を要約したものである。  この実験では、歩行者を巻き添えにした交通事故のスライドが被験者に提示され、被験者は後でその内容について質問される。スライドの内容は、「歩道に沿って走っていた赤い車が右折しようとして、横断歩道を渡っている人に接触してしまう。そこへ緑の車が通りかかるが、止まらずに行ってしまった」というものだ。スライドの提示後、半数の被験者には、「事故現場を通り過ぎたのは青い車であった」という間違った内容を含む質問が故意にされ、残りの半数には、色についての表現がない同じ質問がされた。その後、色の再確認テストが行われた。質問の中に色の情報がなかった被験者は、通り過ぎた車の色としてほぼ正しく緑を選んだが、質問で「青」の情報を与えられた被験者は、青または青緑を選ぶ傾向にあった。つまり、自分の見たものと矛盾する情報が質問の中に含まれていただけで、被験者は自分自身が記憶していた情報を変容させていたのである。
  • 心理学 認知心理学 ロフタス 記憶 メタ認知
  • 770 販売中 2005/07/07
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  • 心理学実習 記憶
  • 私達は日頃からよく「書いて覚える」ということを行ってきた。小学校の頃の漢字の練習が良い典型例である。このように書くと良く覚えられるという認識は、広く流布しているが、英語圏では、書いて覚えることは一般的ではないという。果てして本当に書いたほうがただ眺めるだけの場合よりもよく覚えられるのだろうか。 1995年にNaka&Naoiは、日本人とアメリカ人に対して次の被験者内実験を行った。単語、発音可能な無意味綴り、発音困難な無意味綴り、無意味図研の4つの材料を用意し、書く場合と見る場合のどちらがよく覚えられるか、というものである。その結果、人種間で差はないが、無意味図形でのみ「書く」という学習方法の効果が見られた。 今回の実験では、Naka&Naoiの実験結果のように、書くことが記憶に及ぼす効果は図形に対してのみ現れるものなのかを検証したい。 ?.方法 被験者:京都大学の学生21名 実験計画:完全被験者内2要因計画:学習方法は、「書く」と「見る」の2通り。材料は、無意味綴りと無意味図形の2通りである。 材料:Naka&Naoi(1995)を参考に、無意味綴り、無意味図形をそれぞれ10個用意し、書く条件と見る条件に5個ずつ割り当てた。 手続き:A5サイズの冊子に、「書く」と「見る」の二種類をページごとに交互に用意した。各ページには、無意味綴りと無意味図形が一つずつ交互に配置されており、「書く」条件では、無意味綴り、無意味図形の横に5つの空欄を用意しそこに一つずつ書いていった。「見る」条件下では、無意味綴りまたは無意味図形を5つずつ用意し、見たことを確認するために順番に○をつけた。
  • レポート 心理学 記憶 書く 覚える 見る
  • 550 販売中 2006/06/09
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  • 心理学 記憶の変容
  •  記憶の過程には、記銘、保持、想起の3段階がある。記名とは、人や動物が、見たり聞いたりして体験した、人や動物、文字や情景、印象、気候など、記憶に残るような経験を記名という。その内容は、人や動物の名前、行動特徴など。文字には単語、熟語、文法などがある。情景には構図や場所などがある。印象にはそのとき楽しかったのかそうでなかったのかという感情的雰囲気などがある。保持とは、記名したことを保っておくことである。記名したことを保持しているかどうかは外部からはわからない。しかし、想起することによって確かめることができる。その想起とは、保持している記憶内容を意識に上らせ想い起こすことである。想起には3種類がある。1つ目は、再生。これは、記憶した内容を思い浮かべたり、口述や筆記などで再現することである。2つ目は、再認。前に経験したことに再び出会ったとき、それは以前に経験したと確認することである。3つ目は、回想。これは、「ああ、こういうことがあったな」と、過去の経験を想い起こすことである。 しかし、記憶は記名したときのまま保持されるわけではなく、変容するのである。このことを調べるために簡単な実験をする。そ
  • 記憶 動物 再生 種類 文字
  • 550 販売中 2007/11/16
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  • 欲求と欲求不満、記憶の過程について
  • 人間には様々な「欲求」がある。食欲や性欲、知識欲や出世欲、金銭欲等、実に色々ある。そのような様々な欲求の中で、食欲や性欲などのように、生命をもつものならばどんなものにも存在する生得的欲求の事を一次的欲求、知識欲や出世欲、金銭欲などのように、生後様々な経験を通じて学習された欲求の事を二次的欲求と呼ぶ。 一次的欲求には次の様な物がある。 1.「渇動因」 水を飲みたい、水分を体内に取り入れたいという欲求(動因)の事を言う。 2.「空腹動因(食欲)」 食物を食べたい、食物を体内に取り入れたいという欲求(動因)の事を言う。 3.「睡眠欲」 眠りたい、睡眠をとりたいという欲求(動因)の事を言う。 4.「性動因(性欲)」 性行動(求愛行動や配偶行動)を持ちたいという欲求(動因)の事を言う。性ホルモンの分泌等による生理的要因や、快体験や知識等の経験的要因によって生じる欲求であると考えられている。したがって人間の場合、純粋に一次的欲求であるとは言えず、二次的欲求との相互作用であると考えられている。 二次的欲求は「社会的欲求」とも呼ばれ、対人関係に関するものと、自分自身に関するものの二つに大別出来る。前者を「社会的欲求」、後者を「自我的欲求」という事もある。 対人関係の欲求は次の様な物がある。 1.「愛情の欲求」 愛し愛されたいという欲求である。親子、兄弟の愛情や友情をはじめ、他人と仲良くなりたい、動物を可愛がりたい等の欲求を言う。 2.「所属の欲求」 集団の一員でありたいという欲求である。皆から疎外されたくない、孤独を避けたいとい欲求を指す。 3.「承認の欲求」 他人から自分の行動を認めて貰いたい、尊敬されたい、賞賛を得たいという欲求で、自己顕示欲、支配欲等が含まれる。
  • レポート 心理学 一次欲求 二次欲求 記憶の過程
  • 550 販売中 2006/10/07
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