資料:312件
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学校教育課程論
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「教育課程とは何かについて、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめなさい。」
日本は戦後の混迷から民主教育へと転換していくこととなる。そこで、テキストP13にあるように、昭和22年3月に最初の学習指導要領が制定された。この時点では、学習指導要領によって画一的な教育が意図とされていたのではなく、あくまでも手引書扱いに過ぎなかった。小学校の教育課程において注目すべき点は、修身・歴史・地理の代わりとして社会科が新設されたこと、及び家庭と自由研究が新設されたことである。
次にテキストP17にあるように、昭和26年に学習指導要領の全面改訂が行われた。この改訂以降、教科課程に替わって教育課程という語が、考査に替わって評価という語が用いられるようになった。小学校の教育課程をみると、以前9教科に代わって4つの領域という大まかな枠組みへと再編された。4つの領域とは、「主として学習の技能を発達させるに必要な教科」(国語・算数)、「主として社会や自然についての問題解決の経験を発展させる教科」(社会科・理科)、「主として創造的要素を発達させる教科」(音楽・図画工作・家庭)、「主として健康の保持増進を助
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学校教育課程論
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我が国は、これまで大きく3回の教育改革を実施してきた。1回目の教育改革は、国民に教育を受ける機会を保障することが大きな柱となった、明治の学制発布に伴う教育改革であった。2度目の改革は、戦後の義務教育及び民主教育の発足に伴う改革であった。これにより、子どもたちの進学率が大幅に上昇し、教育が大衆化された「大衆教育社会」の到来であり、同時にいわゆる受験競争が過熱することとなったのである。そして、3度目である今回の教育改革が、中央教育審議会や臨時教育審議会を中心として提唱された現行の教育改革である。学歴のインフレ化に伴って、学校の中で起こったいじめ、不登校、学級崩壊などいわゆる教育の荒廃の原因が、受験競争によって過熱化した学歴社会であると、学歴社会そのものを「悪の枢軸」としてつるし上げ、新しい学力観に基づく「ゆとり教育」への転換が始まったのである。
教育基本法及び学校教育法の公布と平行して、昭和22年3月に最初の学習指導要領が制定された。教育課程の上でも、「それぞれの学校で、その地域の社会生活に即して教育の目標を吟味し、その地域の児童青年の生活を孝へて、これを定めるべきものである」と述べられ、教科教育中心の個人のための教育に転換し、修身の廃止を決定した。これをふまえて小学校の教育課程で大きく変化したのは9科目設け、修身・歴史・地理の代わりとして社会科、家庭科、自由研究が新設されたことである。家庭科に関しては、戦前の家事科の流れを汲むが、男女共学の理念の下で女子だけでなく男子にも課せられるようになった。
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子供
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学校教育課程論
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『教育課程とは何かについて、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめなさい。』
教育課程とは、望ましい学習が展開されるように配慮してつくられる、学校の教育内容の組織である。学習指導要領を基準とし、教科・科目など指導領域を設け、教材を選択・配列することによって編成される。しかし、その基準となる学習指導要領は常に一様であるわけではなく、その時代に求められるニーズが盛り込まれ、それが教育課程として現場に反映されていく。
指導要領の内容を左右するのは、「見る・聞く・話す」を中心とした「経験主義」か「読み・書き・計算」を中心とした「系統主義」のどちらを重視するかである。
戦後の学習指導要領制定以前は、カリキュラムや教科書の制定は生徒の興味から出発すべきで、国家が規定すべきではないと考えられていた。
昭和22(1947)年の学校教育法の制定に平行して、手引書的なものとして『学習指導要領 一般編(試案)』が制定された。その際にも、教育課程に関しては一定の基準が設けられていたが、主に現場の裁量にゆだねられていた。
昭和26(1951)年、学習指導要領の前面改訂が行われた。その内容はきわめて柔軟なカリキュラムであり、生徒の自主性を重視する路線は引き継がれ、経験主義色が強かったといえる。
しかし、この経験主義的カリキュラムは、児童生徒の学力低下、青年の非行や規律の低下などの問題を引き起こした要因として批判されるようになる。そして、その対応策として教育課程において系統学習的要素を取り入れられる試みがなされた。
昭和33(1958)年教育課程審議会は、道徳教育・基礎学力・科学技術教育に重点をおく方針を発表。経験主義から系統主義への転換が行われ、国語・算数・理科の授業時間が増加し、基礎学力の向上が目指された。
昭和43年から昭和44年にかけては、経済成長を担う人材育成を教育に求める声が高まり、能力主義の徹底化が行われた。それに伴い、学習指導要領の学習内容が膨大化し、系統主義が徹底された。
しかしながら、系統主義の徹底の下で行われた、過度の知識注入によって引き起こされた落ちこぼれ問題や、非行問題などの子どもたちの「荒れ」が深刻化していった。
昭和48(1973)年、多くの問題に対処すべく、また、能力主義への反省からゆとりのある学校生活が目標として掲げられた。昭和52(1977)年にはその流れを引き継ぎ、ゆとりのある学校生活という路線が導入された。そして、昭和43年学習指導要領の学習内容が膨大であったことの反省から、各教科の内容に関して削除が行われた。そして、ここから学習指導の中心が経験主義へと大きく動いていったのである。
平成に入り、選択教科の拡大や各学校において自主性を重んじた授業編成の推進など、自分自身で学び考えることのできる「学力」を養うことに力を入れるようになり、「総合的な学習の時間」が新設された。これは、従来の教科の枠を超えて、「生きる力」を身に付けるための時間として設定された。そして、こういった流れを汲んで、今日の指導要領は制定され、教育課程が編成されている。
先に述べたように、教育課程の基準となる学習指導要領の内容は決して同一であり続けることはない。その時代に必要とされている内容や、過去の反省を踏まえてつくり変えられ、子どもたちにより良い教育を提供することを目標としているのである。
しかし、時代の変化に伴って変わっていく基準の根底には、変わることなく存在している編成原理がある。では、その編成原理はどういったものなのか。
原則として
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子ども
問題
指導
課題
授業
人間
生徒
能力
非行
知識
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学校教育課程論
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教育課程とは、望ましい学習が展開されるように配慮してつくられる、学校の教育内容の組織である。学習指導要領を基準とし、教科・科目など指導領域を設け、教材を選択・配列することによって編成される。しかし、その基準となる学習指導要領は常に一様であるわけではなく、その時代に求められるニーズが盛り込まれ、それが教育課程として現場に反映されていく。
指導要領の内容を左右するのは、「見る・聞く・話す」を中心とした「経験主義」か「読み・書き・計算」を中心とした「系統主義」のどちらを重視するかである。
戦後の学習指導要領制定以前は、カリキュラムや教科書の制定は生徒の興味から出発すべきで、国家が規定すべきではないと考えられていた。
昭和22(1947)年の学校教育法の制定に平行して、手引書的なものとして『学習指導要領 一般編(試案)』が制定された。その際にも、教育課程に関しては一定の基準が設けられていたが、主に現場の裁量にゆだねられていた。
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レポート
教育学
編成原理
今日的課題
教育課程
総合的な学習の時間
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学校教育課程論
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学校教育は意図的・計画的に行われなければならない。そこで学ぶ教育内容は、子どもの心身の発達や興味・関心等を踏まえ、社会の要請や教育の目的に照らして体系的に構成される必要がある。このようにして、教育目標の達成のために意図的に教育内容を組織・配列したものを教育課程というのである。かつては、教育内容が知識や技能であると考えられ、教科課程といわれていた時期もあるが、現在では、教科内容としての知識や技能に留まらず、子どもの人間的成長に資するすべての教育活動がその内容であるとするのが一般的である。このことから、教育課程とは学校教育活動全体の計画であるということができる。現在の日本では、この教育課程の基準を国が示すことになっており、文部化学大臣が公示する学習指導要領によっている。
教育課程の意味について文部科学省は、平成元年の小学校指導書教育課程一般編において、「学校教育の目的や目標を達成するために、教育の内容を児童の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画」としており、基本的な考え方は変更されていない。
教育課程の編成には、教育の過程における子どもの心理・認識発達の筋道と文化財や知識体系の論理との結合・統一の視点が求められる。
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