【課題】
学習要点事項4,5,6,8,9,10,11,12の中から一作品を選んで現代語訳し、その感想を述べる。その際、該当作品の全体像や文学史的背景を簡潔に説明すること。
(「奥の細道」を選択)
※丸写しで不合格になった方がいらっしゃいます。あくまで参考にしてください。
学習要点事項4,5,6,8,9,10,11,12の中から一作品を選んで現代語訳し、その感想を述べる。その際、該当作品の全体像や文学史的背景を簡潔に説明すること。
11の『奥の細道』(序)について読み解いていく。
奥の細道は、元禄2年(1689年)ころに成立し、元禄15年(1702年)に刊行された紀行および俳文である。芭蕉が崇拝する西行の500回忌である元禄2年(1689年)に江戸を立って、門人曽良とともに、奥羽、北陸の各地を辿り、大垣に至るまでの、六百里、約5か月にわたる旅について書かれている。東北各地に点在する歌枕や古跡を訪ねる旅の紀行文と発句で構成されている。
文学史的背景としては、近世の文学であり、近世は徳川家康が江戸に幕府を開いた慶応8年(1603年)から、15代将軍徳川慶喜が大政奉還した慶応3年(1867年)までの約270年間である。この時代の文学は、前期と後期に大きく分けられる。政治の中心は江戸に移ったものの、経済の中心は依然として上方(京阪)にあった前期は、元禄年間を最盛期とする俳諧・浮世草子・浄瑠璃に優れた作品を残した。政治ばかりでなく経済の中心が江戸に移った後...