【課題】
学習要点事項1,2,3,7の中から一作品を選んで現代語訳し、その感想を述べる。その際、該当作品の全体像や文学史的背景を簡潔に説明すること。
(「竹取物語」を選択)
※丸写しで不合格になった方がいらっしゃいます。あくまで参考にしてください。
① 学習要点事項1,2,3,7の中から一作品を選んで現代語訳し、その感想を述べる。その際、該当作品の全体像や文学史的背景を簡潔に説明すること。
1の『竹取物語』(かぐや姫の誕生)について読み解いていく。
竹取物語は、日本の最古の伝奇物語であり、現実には起こりえない不思議な内容を描いた物語である。全三部からなる。第一部は、かぐや姫の竹中誕生から成長し大人になるまでの物語である。第二部は、成長したかぐや姫に対する六つの求婚譚である。第三部は、かぐや姫が養父母である竹取の翁夫妻に別れを告げる物語である。
文学史的背景としては、中古(平安京遷都から鎌倉幕府の成立したころ)の文学で、この時代はまず唐の文化の大きな影響を受けた漢詩文の隆盛の中で幕を開け、国風文化にとっては暗黒の時代であった。しかし、894年(寛平6年)、菅原道真の建白によって遣唐使が廃止され、次第に日本独自の文化が熟し始め、やがて宮廷生活を舞台とした和歌、物語、随筆などが作り出されるようになる。竹取物語は、9世紀末から10世紀初頭に成立されたと推定される。「物語の出で来はじめの祖」(『源氏物語』絵合巻)といわれ、古い物語の中...