【課題】
上代から近世までの国文学の展開を、韻文中心に説明しなさい。
※丸写しで不合格になった方がいらっしゃいます。”参考”にしてください。
国文学史
上代から近世までの国文学の展開を、韻文中心に説明しなさい。
まず、上代とは古代文学の前半期のことであり、日本文学が誕生してから奈良時代までの時代区分で
ある。中国から漢字が伝来するまで日本人は文字をもっておらず、口述によって神話や伝説、歌謡などを伝えてきた。これらの神話や伝説が文字として伝えられたのは、奈良時代の始め、8世紀初頭から中頃のことである。中国大陸から漢字が移入され、漢文と、自分たちの話し言葉に漢字を当てはめた万葉仮名が生まれ、奈良時代後期に大伴家持らにより「万葉集」が編纂された。
「万葉集」は、一貫した方針のもとに一度に成立したものではない。制作年代は400年にわたるが、古代からの伝誦歌を除く大部分の歌は、舒明天皇以降の130年間に詠まれている。天皇・皇族から無名の庶民層に至るまでさまざまな階層の、当時の大和政権の支配の及んだほぼ全域ともいえる地域の、和歌4500首を、全20巻に収録している。書名の由来は、万代に伝わる願いを込めたもの、多くの歌を集めた意など、古くから諸説あって確定しない。
隋・唐の文化が流入するにつれて、宮廷貴族の間で漢詩文の作成が盛んになり...