2021年度 中央大学通信教育部 中大通教 哲学 第1課題 C評価

閲覧数268
ダウンロード数1
履歴確認

イメージを作成中です。
資料の閲覧が長時間できない場合、ヘルプにお問い合わせください。

  • ページ数 : 0ページ
  • 会員550円 | 非会員660円

資料紹介

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

1 まず、ミレトス学派の考えのどのような点がホメロスやヘシオドスらと異なり「哲学」的であったか検討する。
哲学の先駆者であったホメロスやヘシオドスという叙情詩人たちは「神話語り」と呼ばれていた。宇宙の大地、海、天空、太陽、月などの主役たちは伝統的に神々とみなされており、自然神崇拝の対象で、オリュンポス神信仰と何らかの宇宙論的な現象が同一視され、自然の神格化が生じた。そのため、宇宙の始まりを語ろうとすると、ゼウスを主神とするオリンポスの神々が権力をいかに奪取していったかという権力闘争史など神話的な話になっており、ここで語られた宇宙の起源に関する理論は、宇宙発生論は、実際には、神々の系譜に関する説話であり、血なまぐさい王位継承神話であったといえる(土橋「哲学」(2020)10頁)。 
これに対し、ミレトス学派の自然学者は宇宙を秩序ある全体として普遍的に観想し、ついで、そうした秩序ある全体がどのようにして生じたかを理解するための根拠として、その「原理」を考察していく。「原理」とは、それから成り立ち、それから生じ、それへと消滅する、あらゆる生成変化の基になるもののことである。また、「ミレトス学...

コメント0件

コメント追加

コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。