法哲学レポート 3 道徳上の平等

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    法哲学

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    道徳上の平等について
    法的・政治的・社会的・経済的平等への要求は主要な社会制度を構想することへと導かれている。それらの制度的要求とは別個に、そしてもしかしたら刺激を与えていると言えるものが、道徳上の平等である。
    道徳上の平等は、各国民が平等の価値を保障されていることを謳う。社会制度を構想するに当たり、各人の自由・財産といった道徳的に重要な利益を平等に扱うべきだと考えられている。各々の利益は同量として算出される。これは社会が各人の平等な利益を必ず保障せねばならないという意味ではないが、不平等もやむを得ないと考える者に、その不平等が各人の平等の価値と矛盾しないことを説明させる効果を促す。Ronald Dworkin(1931~)は、これを国家-ひいては法に対して責任を有する我々-の義務と言い、次のように提唱した。
     例え国家が栄えていても、その富が非常に不平等に配分される時、その国が平等な配慮をしているかどうかは疑わしい。富の配分の仕方の多くは法に依るものだから、政府がそうした法を制定・維持する時、選択によってはある市民の生活を悪くする可能性が高い。政府が福祉政策を削減または拡張しなかった...

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