ミイラの作り方

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    B級ホラー映画でミイラが出てきますが、全て古代エジプトのミイラ男です。インカ文明にも、また日本にもミイラはあるのですが、包帯グルグル巻き姿のインパクトが強いせいで「ミイラと言えば古代エジプト」のイメージが定着しているようです。古代エジプトでは、人間だけでなく、犬、猫、ワニ、ワシ、牛などの神聖と考えられていた動物もミイラにしていました。

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    ミイラの作り方
     B級ホラー映画でミイラが出てきますが、全て古代エジプトのミイラ男です。インカ文明にも、また日本にもミイラはあるのですが、包帯グルグル巻き姿のインパクトが強いせいで「ミイラと言えば古代エジプト」のイメージが定着しているようです。古代エジプトでは、人間だけでなく、犬、猫、ワニ、ワシ、牛などの神聖と考えられていた動物もミイラにしていました。
     古代エジプト人は人間には「カー」という霊魂があり、人間が死ぬと「カー」は一旦、肉体から離れるが、後に再び元の体に戻り、死んだ人間が甦ると信じていました。これと冥界のオシリス信仰と結びつけて紀元前30世紀頃から死体を人工的にミイラにして保存しておくようになり、製造技術の確立は第18王朝(紀元前15世紀)になってからです。
     ミイラの作り方は、「特上・上・並」とその製作費用によって色々ありました。特上の場合、遺体から脳と内蔵を抜き取り、炭酸ナトリウム又は塩の粉末の中に数週間置かれ、遺体を充分に乾燥させた後に防腐剤をつめて、亜麻布の包帯で全身を巻いて、その上に生前の姿を描きました。並の場合、内蔵は抜き取られず、水で洗浄した後、直ちに天然炭酸...

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