1.目的
トランジスタの動作および特性、簡単な増幅回路の設計と製作、関連するパラメータや特性の測定法について学習する。これまでに学んだことを基に’’自分の’’回路を作り、部品、設計、組み立て、測定について広範囲におよぶ知識やトラブルなどを自力で解決する能力をつけることを目的とする。
2.原理
詳細は実験指導書にあるため省略。
3.実験方法
(ⅰ)静特性の測定
<実験準備>
1)ボード上の端子 に直流電源1を、端子 に直流電源2を極性指示通り接続する。
2)使用するトランジスタの足の接続を規格表で確かめ、ボード上の記号に合わせて、中
央の3ピンソケットに挿入する。
3) 側の直流電源1のスイッチをONにする。電流制限のつまみを全体の1、2割ほど
時計方向に回し、20~30mA程度の電流を流せるようにする。出力電圧を10Vに設定す
る。以後この電源には手を触れない。
4) 側の直流電源2のスイッチを入れる。電流制限のつまみを全体の1割ほど時計方
向に回し、20~30mA程度の電流を流せるようにセットする。
5) はボードのポテンショメータで調整する。 は直流電源2の電圧調整つまみで加
減する。
6)デジタルテスタのスイッチを入れ、直流電圧をオートレンジで測定できるように設定
する。
以上の準備が完了した後、各パラメータを次に示す1,2のように変化させて、トランジス
タの静特性を測定し、4枚の特性図を画く。
<出力特性及び帰還特性>
一定に保ち、それぞれ、 を0~1.5V変化させ、これに対する 及び の変化を求める。
<伝達特性及び入力特性>
=6V一定に保ち、 を1~20μA変化させ、これに対する 及び の変化を求める。 の小さい部分で間隔を細かくする。
1
(ⅱ)h定数の測定
<実験準備>
静特性の測定のときの結線に、次のものを追加する。
1)端子OSC に低周波発振器を接続する。非アース側の結線は測定するパラメータに従っ
て、左右どちらかに。接ぎ換える。スイッチを入れ、減衰器は0dB、出力調整は反時計
回りに一杯に回す。周波数は270Hzとする。
2)電子電圧計を作動させ、数Vの電圧レンジにしておく。
<測定手順>
1) と :発振器の非アース側をボードのOSC左側端子につなぐ。
2)動作点を設定する。直流値はデジタルテスタで読む。
3)電子電圧計をピンB’-Gに接ぎ、この間の交流電圧 が1Vになるように発振器の出力を調整する。
4) 電子電圧計をピンB-Gに接ぎ、 の交流電圧 を読む。
電子電圧計をピンC’-Gに接ぎ、 の交流電圧 を読む。
5)2)に戻って、新しい動作点の設定をし、4)まで繰り返す。
6) と :発振器の非アース側をボードのOSC右側端子へ接続する。
7)2)と同様にして、動作点を設定する。
8)電子電圧計をピンC-Gに接ぎ、この間の交流電圧 が1Vになるように発振器の出力を調整する。
9)電子電圧計をピンB-Gに接ぎ、 の交流電圧 を読む。
電子電圧計をピンC-C’に接ぎ、 の交流電圧 を読む。
の 測定では、電子電圧計のケーブルのシールド側をC’に接ぐ。
10)7)に戻って、新しい動作点の設定をし、9)まで繰り返す。
(ⅲ)トランジスタ増幅器の設計
設計の仕様のうち、電圧利得、最大出力電圧、負荷抵抗については指示に従う。
各自の測定した静特性、hパラメータを活用し、設計を行う。
抵抗、コンデンサの数値は、在庫しているE24系列、またはE6系列の数値の中から選
2
択す
1.目的
トランジスタの動作および特性、簡単な増幅回路の設計と製作、関連するパラメータや特性の測定法について学習する。これまでに学んだことを基に’’自分の’’回路を作り、部品、設計、組み立て、測定について広範囲におよぶ知識やトラブルなどを自力で解決する能力をつけることを目的とする。
2.原理
詳細は実験指導書にあるため省略。
3.実験方法
(ⅰ)静特性の測定
<実験準備>
1)ボード上の端子 に直流電源1を、端子 に直流電源2を極性指示通り接続する。
2)使用するトランジスタの足の接続を規格表で確かめ、ボード上の記号に合わせて、中
央の3ピンソケットに挿入する。
3) 側の直流電源1のスイッチをONにする。電流制限のつまみを全体の1、2割ほど
時計方向に回し、20~30mA程度の電流を流せるようにする。出力電圧を10Vに設定す
る。以後この電源には手を触れない。
4) 側の直流電源2のスイッチを入れる。電流制限のつまみを全体の1割ほど時計方
向に回し、20~30mA程度の電流を流せるようにセットする。
5) はボードのポテンショメータで調整する。 は直流電源2の電圧調...