2021年度 中央大学通信教育部 中大通教 哲学 第3課題 C評価

閲覧数248
ダウンロード数0
履歴確認

イメージを作成中です。
資料の閲覧が長時間できない場合、ヘルプにお問い合わせください。

  • ページ数 : 0ページ
  • 会員550円 | 非会員660円

資料紹介

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

1 すべての者が何らかの善を求める以上、究極の目的は最高善となる。人間にとって最高善とは幸福(エウダイモニア)である。アリストテレスは、人々の通年・見解を収集し、整理分類したうえで解決を見出すという仕方で議論を進め、「幸福とは最善のもっとも完全な徳(アレテー)に基づく活動である」と定義づけた。徳とは、卓越した能力のことだから、人間にとっての最高善である幸福とは、人間に固有な機能を徳に基づいて発見させることであり、その機能の完全な実現としての活動である。
 人間に固有な機能が、理性(ロゴス)に即した魂の活動であり、「理性に即した魂の善き活動」が「善い行いをなすこと」だとすれば、その徳は「倫理的徳」と「知性的徳」を包括した複合的なものであり、「人間的な徳」である。人間の能力から、知性的徳に基づく観想の生が最も幸福な生活であるとした。そうだとすれば、人間にとっての幸福とは、人間的な生、観想の生どちらか一方又は二つの生の何らかの統一であると解釈できる。
2 上述したように「徳」が、自発的に十分に良く活動できるような卓越した能力である以上、魂の諸部分にはそれぞれに固有の徳があることになる。学知を...

コメント0件

コメント追加

コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。