上智大学の開講科目中東欧地域研究入門の期末レポートです。評価はBです。
中東欧地域研究入門2 期末レポート
トピック:「チェコにおける表現の自由」
現在、世界で多くの国で表現の自由が保障されている。一方で、まだ北朝鮮など言論統制されている国もあり、同様に数十年前のチェコスロヴァキアでも自由に意見をいうことが難しかった。そのような状況で、彼らは音楽やアニメなどを用いて自らの意見を表現し、自由のために闘った。
そもそも、表現の自由とはなんなのだろうか。1789年8月26日に出された「フランス人権宣言」の第11条では、「思想および主義主張の自由な伝達は、人間のもっとも貴重な権利の一つである。」と記されている。また、日本国憲法第21条1項には、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。」と記されている。これは、人間には自由に物事を考え、自由に発言する権利があるということである。
第二次世界大戦後の冷戦下において、東欧諸国はソビエト社会主義共和国連邦の影響で、社会主義化していった。1968年にチェコスロヴァキアで共産党第一書記にアレクサンデル・ドゥプチェクが就任すると、彼は共産主義の体制を改革するため、「人間の顔をした社会主義」を掲...