認知心理学 レポート課題(認知的不協和)
人がある認知(知識、経験、行動など)と矛盾した認知に遭遇した時に感じる不協和(不快感)を解決しようとする心理状態である。
不協和とは心理的な緊張状態のことであり、人はこれに耐えられない。自分の状態(気持ち、経験)に意図しない状況に置かれた場合、居心地の悪さが生じる。この居心地の悪さが認知的不協和である。
例えば、へビースモーカーであるという認知と、喫煙者は肺ガンになる可能性が高いという認知は認知的不協和状態である。
不協和を小さくし、自分自身を納得・安心させ、自身の状態(現状・過去・欲望)を正当化させようとして、以下のような作用が働く。
1、自己の認知を変える。
例:調査がずさん、証明されたわけではない、禁煙する
2、新たな認知情報を集める。
例:喫煙は会話の小道具、リラックスする
3、重要度を変える。
例:別の危険がいくらでも存在する、いずれ肺がんは治る
フェスティンガーは、つまらない単調な作業を行わせた被験者(報酬「1ドル」与えたグループと「20ドル」与えたグループ)に対して報酬を支払い、次に同じ作業をする被験者にその作業の楽しさを伝えさせ...