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日本語教育学で検索した結果:43件
口蓋化とは、ある子音を発音するとき、前舌面が硬口蓋に向かって盛り上がる現象のことである。日本語では直音のイ段の音が口蓋化する。 日本語の母音[i]の舌は、舌先は下を向き、あるいは下歯に接触し、舌面は硬口蓋へ向かって高く盛り上がり、前舌面の傾斜が急になっている。そのため[i]の前...
摩擦音は、口のある部分と他の部分を近づけて狭い隙間を作り、そこを息や声が通るときにできる音である。日本語ではサ行音と語中・語尾のザ行音、そしてハ行音が摩擦音である。なお[f] [v] [θ] [ð]は日本語の発音にはないものである。 [s] /サ、ス、セ、ソ/ 無声歯茎音。舌...
本稿では日本語学習者にとって日本語とはどのような言語か、音韻・語彙・文字・文の構造・表現の特徴を述べる。 音韻 日本語の母音音素は/a/, /i/, /u/, /e/, /o/の五つのみである。子音音素は/k/, /s/, /t/, /n/, /h/, /m/, /j/,...
本稿では話し手の気持ちを表す表現について、まずモダリティを5つのグループに分けて述べ、次に終助詞について述べる。 (1)判断 ある事柄の正否や成立の可否についての考えは、断定を避ける「だろう」、「まい」、「と思う」、「のではないか」など、確信を表す「はずだ」、「に違いない」、...
1895(明治28)年の下関条約の締結から1945(昭和20)年の第二次世界大戦終了まで、日本語教育は同化政策の主流であった。多くの日本語教育者はその流れに抗えなかったが、松本亀次郎は自身の信念を貫き通した。本稿では日本語教育における松本亀次郎の業績について述べる。 松本の最...
複文の前件(X)と後件(Y)の意味関係には、条件・対比・理由・目的・付帯・時間に関わるものがある。 条件の表現には、XとYの関係が社会通念どおりになる順接と、社会通念に反する逆接がある。順接条件には、仮定・反事実・確定・事実を表す形式がある。 もし時間が{あれば/あったら}...
私達は言葉を使用するとき、意識の有無に関係なく語を選択している。選択する語は個人により差があるが、それが使用された場面にいる人間の間では語についての共通の理解があるので、コミュニケーションが成立する。 玉村文郎(1984)は「使用語彙を、個々人が潜在能力として持っている使用でき...
とりたて助詞「も」「だけ」「しか~ない」「ばかり」「は」「くらい」「こそ」「さえ」「すら」「だって」「でも」「など」「なら」「なんか」「のみ」「まで」は、物事に対する話し手の捉え方を表す。 1、「は」「なら」は主題を表す。「は」は事態の対比を表すときにも使い、典型的に2回現れる...
社会言語学における規範とは言語行動における個人や集団のルールや基準のことであり、音声・表記・語彙・文の構造・運用といった言語の側面や、言語そのものが規範となる。 規範には一般原理という高いものから個人ルールという低いものまでの優先順位があり、言葉が使用されるとき、いずれかが選...
はじめに 日本の文化を学ぶことの一つに、「助数詞」というものがある。この助数詞というものは名詞の一つであり、高校の現代文の分野で取り扱う内容となっている。この助数詞は他の国ではほとんど見られない表記であり、授業の導入などにも利用できる授業ではないかと考える。 助数詞とは ...
本稿では、まず教育評価の機能を述べ、次に相対評価・絶対評価・個人内評価について比較検討する。 杉原一昭(2005)は教育評価の機能を四点挙げている。第一は教師の指導である。教師は適切な指導をするために、学習者の現状を正確に理解する必要がある。指導前は学習のレディネスや前提条件を...
本稿のタスクシートは中級前半クラスの授業で使用するもので、全部で三種類ある。 1は聴解を目的としたものである。はじめにシートを配布し、質問内容がわかるようにしてからMP3を聞かせ、わかったことをシートに記入させる。 <スクリプト> A:劉さん、ちょっといい。 B:あ、村松さん。何...