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各論で検索した結果:116件
【参考判例】最判昭和31年12月7日(百選?58事件) 本件について、はじめにAに対する背任罪(247条)の成否を検討し、次に、詐欺罪(246条)の成否を検討する。 一 まず、XがAに対して根抵当権を設定した同一土地に、Bのために根抵当権を設定し登記を完了した行為につき、...
横領罪と背任罪の類似点および相違点 1、横領罪と背任罪の類似点・相違点 横領罪(刑252、253条)とは、自己の占有する他人の財物を横領した場合に成立する犯罪であり、背任罪(刑247条)とは、他人の為に事務を処理する者が、自己若しくは第三者の利益を図り、または本人に損害を加える...
売買契約と賃貸借契約の異同 諾成・双務・有償の型を有する契約類型として、売買契約と賃貸借契約を挙げることができる。 売買契約とは、当事者の一方(売主)がある財産権を相手方(買主)に移転することを約束し、これに対して買主がその代金を支払うことを約する契約をいう(民555条)。 賃貸...
【判例】最高裁昭和45年1月29日 被告人Xは、内妻A女がB女(当時23歳)の手引きにより東京方面に逃げたものと信じ、これを詰問すべく、アパート内の自室にB女を呼び出し、A女とともに、約2時間にわたりB女を脅迫し、B女が許しを請うのに対し、その裸体写真を撮ってその仕返しをしよ...
刑法 保護法益について 住居侵入罪の保護法益について考える。 学説では、A:誰を立ち入らせるかを決定する自由である住居権説とB:住居の事実上の平穏説がある。大審院時代の判例で、夫の不在中に妻の承諾で愛人を家に入れた場合、住居権説をとって住居権が戸主である夫にあるので夫の承諾が...
1 本件において、弁護士Xは被告人A以外のBが真犯人である旨確信をもち、その正当性を訴えるため、実名を挙げて単行本を出版し、記者会見を行った。弁護士Xの行為が、公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損したとして名誉毀損罪(230条1項)にあたるのかが問題となる。 そこで、「摘示」(...
一 Xの罪責について。 1 XはすでにA大学の代表権を失っているにもかかわらず、「A大学理事長X」という名義の職印を押印の上、同人の署名を付し、売買契約書を作成した。そこで、Xの行為が有印私文書偽造罪(159条1項)にあたるかが問題となる。 この点、偽造とは作成権限を有し...
一 Xの罪責について 1 本問において、Xは保険金を得る目的で、無人島にある自己の別荘を焼損させるため、Yを使って別荘に隣接するゴミ箱に放火したが、別荘の焼損には至らなかった。 以下、Xの罪責を明らかにするため、はじめにXの行為が放火罪のどの類型に該当するかを検討する。そ...
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又、行動の自由は行動を為し得る者に於いてのみ存在するが故に、行動不可能の状態に在る者は、本罪の客体となり得ない」(木村亀二・刑法各論)。 一方の②説によると、「もし被害者に自由剥..
売買契約と請負契約の異同について はじめに 請負は「請負人がある仕事を完成することを約束し、注文者がその仕事の結果に対してこれに報酬を与えることを約束することによって成立する契約」であるので、仕事の対象たるものを注文者に引渡すことが必要とされる場合にもなお、請負人の義務の主眼は仕...
刑事法総合演習Ⅱ(刑法各論) 最決平成元年7月7日判時1326号157頁 ≪事実の概要≫ 被告人は、鉄骨鉄筋コンクリート造12階建マンションのほぼ中央部に設置された9人乗りエレベータのかごに燃え移るかもしれないと...