参考文献の載せ方

参考文献とは

論文やレポートを作成の際、調べる時に参考にした書物や論文、資料などは必ず参考文献リストを作成しレポートの最後に記載する必要があります。論文やレポートを書く上で必須な参考文献ですが、表記の仕方が多様で意外と難しくもあります。また、引用・参考文献のリスト書式は、論文、指導教授、学校によって様々な形がありますし、学問分野や学術誌によっても規定が異なります。 ハッピーキャンパスで紹介する参考文献のリスト作成方法はあくまでも一例ですので、みなさんの学校や教授の書いている論文や学術誌を参考にするのも良いかと思います。また、学校ごとに学科や研究室、指導教授によって決められた書式があることがありますので、その際はそちらの書式に合わせて記載するようにしましょう。

参考文献とは書物や論文などを著述の際に参考にした書簡や文献や新聞記事、ネット記事の書誌事項やアドレスを記したものを参考文献といいます。参考文献リストをみると先行研究や完成した論文などのバックグラウンドも分かりますし、類似の論文を探すこともできます。

自分の考えだけではない場合、著作権上、参考にした書物や情報の著作者に関するきちんとした情報を掲載することがルールですので、論文やレポートを作成しながら参考文献の文献管理をしかっりとし後々何の参考文献を引用したのか分からないという状況にならないよう気をつけましょう。

- 書籍の場合の一般的な書き方 -

   著者名・発行年・タイトル・出版社(単行本は総ページ数)

・ 著者名はフルネームを性・名の順で記載します。その際に「著」はつけません。
・ 発行年は、西暦で書いて括弧でくくります。発行年が複数にわたるときは「(2001‐2012)」のように記載します。
・ 書籍名は二重カギ括弧でくくります『』。
・ 出版社は発行所や出版社として記されているものを書きます。
・ 末尾に.(ピリオド)をつけます。
   例) 中山信弘(2007)『著作権法』有斐閣

- 書籍の一部を書く場合 -

・ (その部分の)著者名・発行年・タイトル・出版社・ページの範囲ページの範囲表記方法pp.53-233
   ppを漢字の「頁」と表記する場合もあります。

- 副題がある場合 -

・ 題名と副題は「‐」か「:」で区切るといいです。

- シリーズ名 -

・ シリーズ名などはタイトルの後ろにかきます。(文庫や新書などもタイトルの後ろに記載します。)

- 共著の場合 -

・ 著者名を「・」でつないでかきます。(順番は書籍に書かれている順序です。)

- 共著の場合 -

・ 著者名を「・」でつないでかきます。(順番は書籍に書かれている順序です。)
・ 省略したい時は「著者名ほか」とかいてもいいです。
   例) 「著者名ほか」、「著者名・他」、「著者名(他)」、「著者名[他]」

- 翻訳書の場合 -

・ 翻訳書も著者名は性名の順番で書きます。
・ 翻訳書の場合は翻訳者名も書くようにします。
・ 訳者名は括弧でくくるか、コンマ(,)で区切ります。
・ 共訳の場合は書籍順に表記します。

- 編書の場合 -

・ 2人以上の著者がいてでも編者がいる場合は編者名を「~編」として書くといいです。
・ 編者が個人ではない場合、書籍に書かれている通りに書きます。
・ 編者が著者である場合は、「~編著」と書きます。

- 監修者がいる場合 -

・ 監修者はタイトルの後ろに書きます。
・ 区切りを明示するためには「,」で区切ります。
・ 編者が個人ではない場合も同じように監修者名を書きます。
・ 翻訳書の場合は、監修者名と訳者名と区別して書きます。

- ウェブの資料を引用する場合 -

・ 参照するテキストの最終更新日を発行年として書きます。
・ タイトルはサイト名やページタイトルではなくて文章のタイトルです。
・ タイトルはカギ括弧でくくります。
・ URLはアングルブラケット(<>)、または「[online]」と書いた後にURLを載せます。
・ アクセス年月日は、
   (2014年11月4日アクセス)、「2014年11月4日アクセス」、「(参照2014-11-4)」ます。

アクセスした日付を入れる理由としては引用した最終確認として記録するためです。
その日付の時点でネット上のリソースとして記事、ページが存在していたことを確認するための証拠になりますので必ず記入しましょう。

例) 畠山貴志 「オスマン朝と地中海」,
http://www.tufs.ac.jp:8080/st/club/turkiye1/hatakeyama.htm >2014年10月1日アクセス.
その他表記方法
例) ハッピーキャンパス「小論文の書き方」
http://www.happycampus.co.jp/guide/howto/?t=thesis_s&__a=intro >(アクセス日:2014/10/2)

- 新聞記事の場合 -

   新聞名・記事名・年月日・朝刊夕刊の別、版、面

・ 19版の5面→「14(7)」。
・ 記事名はカギ括弧(「」)でくくります。

- 雑誌記事の場合 -

   著者名・発行年・記事名・雑誌名・号数・出版社

・ 記事名はカギ括弧(「」)でくくります。
・ 雑誌名は二重かぎ括弧(『』)。
・ 月刊誌「2014年10月号」、週刊誌「2014年10月2日号」。
・ ページ数が1ページだけであったら「p.45」のように表記します。

- 外国雑誌の論文の場合 -

・ 論文のタイトルは、最初の1文字だけ大文字を用い、他は全て小文字です。
・ 雑誌名はイタリック体で接続し以外の単語は単語ごとに先頭を大文字で書きます。

- 翻訳書の場合 -

原著者英語名(原書の出版年). タイトル 原書出版社. (原著者カナ名 訳者(訳者の出版年).訳書のタイトル 訳書の出版社)

- 修士論文の場合 -

・ 学位の時点での論文を引用する場合は、未刊行資料であることを明示します。
・ 引用の最後に(未公刊)と書きます。

ポイント

参考文献リストの書式
リストでは著者名のアイウエオ順で表記します。
著者名のないものは最後にもってきます。
同じ著者名の参考文献が複数あるときは年代順に整理します。

ポイント

ウェブの参考文献を利用する際はウェブ上から削除されたり、移動したりすることもありえるのでプリントアウトや画面の切り取りなどをして別途に保存しておきますと後々に探し直しなどの手間が省けます。

ポイント

ひとつの文献が2行以上になる場合は、2行目以後は左端を全角2文字下げて書きます。