[目的]
記憶には、短期記憶が存在することを立証するとされる、系列位置効果について確かめる。同時または継時に呈示された一定量の記名材料を再生する自由再生法における、記名材料のリストを呈示直後再生と系列位置曲線に与える影響について検討することを目的とする。
[方法]
実験装置
パーソナルコンピューター(Microsoft WindowsXP IBM ThinkPad)
使用ソフトSuperLab Memory.xpt RUN Experiment
記名材料
検査項目は、清音2文字音節の無連想価分類表Ⅰ~Ⅲ(梅本ほか、1995)から無連想価40~50%の範囲の物を60項目を選び、ランダムに15項目ずつ4組のリストがパーソナルコンピューター内にセットされていた。
リハーサルを防ぐために、保持時間中には挿入作業を行った。挿入作業用の項目は、2桁と1桁の数字加算作業を30秒間(あらかじめ15課題のプリントを配布する)で行った。
記録用紙
自由再生用紙1人4枚の人数分、合計44枚
計算用紙1人3枚の人数分、合計33枚
実験群
実験者
被験者 3年女子大学生11名。
直後再生群 記名材料呈示の直後に再生した。
[手続き]
実験者はパーソナルコンピューターにセットされた記名リストをセットし、被験者に再生用紙を与えた。被験者への教示は次のように統一した。
直後再生群に対して「これから画面に2秒間隔でカナ2文字の刺激材料が次々に15項目呈示されるので、それを声に出して読みながらよく覚えてください。呈示が終わったらすぐに覚えた項目を順序に関係な
く思い出し用紙に書いてください。これを4回別のリストを使って行います『3,2,1,はい』の合図で同時に始めます。それでは始めます。3,2,1,はい」
装置を始動させて実験を開始
した。
その後、リハーサルを防ぐために2桁と1桁の数字加算作業を30秒間行い、この作業を4回繰り返した。
[結果] 結果は全て誤反応を無視した。また小数点は第一位で四捨五入した。
表1 11人分の第1試行再生結果
系 列 位 置 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 1 6 8 3 2 1 3 2 3 1 2 3 4 4 6 5 1 3 3 2 5 1 5 3 6 2 6 2 3 4 1 7 2 3 1 8 5 2 2 1 9 5 2 1 10 1 3 5 4 11 1 中央値 1.5 5.0 5.0 1.0 3.0 5.5 0.0 3.0 3.0 0.0 4.5 3.5 0.0 2.0 1.0 正答数 8 2 1 3 5 2 0 2 3 0 2 2 0 3 7 正答率 73% 18% 9% 27% 45% 18% 0% 18% 27% 0% 18% 18% 0% 27% 64%
図1より、初頭部の正答率と、終末部の正答率が上がっているのが分かる。一番最初の実験だったためか、初頭部の正答率の方が高いことが、表1より見る
[目的]
記憶には、短期記憶が存在することを立証するとされる、系列位置効果について確かめる。同時または継時に呈示された一定量の記名材料を再生する自由再生法における、記名材料のリストを呈示直後再生と系列位置曲線に与える影響について検討することを目的とする。
[方法]
実験装置
パーソナルコンピューター(Microsoft WindowsXP IBM ThinkPad)
使用ソフトSuperLab Memory.xpt RUN Experiment
記名材料
検査項目は、清音2文字音節の無連想価分類表Ⅰ~Ⅲ(梅本ほか、1995)から無連想価40~50%の範囲の物を60項目を選び、ランダムに15項目ずつ4組のリストがパーソナルコンピューター内にセットされていた。
リハーサルを防ぐために、保持時間中には挿入作業を行った。挿入作業用の項目は、2桁と1桁の数字加算作業を30秒間(あらかじめ15課題のプリントを配布する)で行った。
記録用紙
自由再生用紙1人4枚の人数分、合計44枚
計算用紙1人3枚の人数分、合計33枚
実験群
実験者
被験者 3年女子大学生11名。
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