学校カウンセリング①ロジャース

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    資料紹介

    来談者中心カウンセリングによって提示されたカウンセラーの基本的態度は、カウンセリングの場を一方的な助言や指導の場にせず、できるかぎり対等な立場で、お互いの人格を尊重して対話を交わすことを大切にしているところに大きな意義がある。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ロジャースが提唱した来談者中心カウンセリングの基本原理を整理して述べよ。
    『来談者中心カウンセリング』は、ロジャースによって創始された非指示的な技法である。来談者中心カウンセリングによって提示されたカウンセラーの基本的態度は、カウンセリングの場を一方的な助言や指導の場にせず、できるかぎり対等な立場で、お互いの人格を尊重して対話を交わすことを大切にしているところに大きな意義がある。ロジャースは、ありのままの人間としてお互いを尊重し、共感的で受容的な対話を重ねれば、自然な流れの中で適応的・回復的な心理的変容や行動の変容が起こると考えた。人間はどんなに困難で苦痛な心理状態や生活環境にあっても、自分の内部に自分を回復させ成長させる傾向を持っているとし、この本来的な人間の性質を“実現傾向”と呼んだ。心理的な問題症状や不適応を生み出す原因を自分で根本的に解決する力を全ての人が持っていると想定したのだ(1)。ロジャースが、カウンセラーの基本的態度として掲げた幾つかの項目は、この“実現傾向”による成長や回復を促進するような態度のことだと言える。
    成長・回復を促進する基本的態度には、以下のようなものがあ...

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