参考程度にご覧ください。
「介護等体験(7日間)を終えて、強く印象に残った出来事(喜怒哀楽)。」
短いようで長く感じた初めての介護体験は、想像通りではあったものの、実際に体験して初めて認識できた部分が多かったというのが実情です。やはりインターネットや本からの情報だけでは理解することが難しく、このような経験の場を実際に体験して初めて納得できるものでした。
十年以上前に、遠くに住む祖母が介護施設に入ったというので様子を見に行ったことがあるのですが、そのときは何も意識していなかったので心に残るものは何もありませんでした。今回お世話になった特別養護の老人ホームは、小規模の民間運営の施設だそうですが、30名の入所者というのは私には多く感じられました。
実際に体験することによって得られた知識は、認知症には様々な症状があり、その程度は個人によって様々であるということです。しかも個人によっても泣き上戸の日があれば暴力的な日もあり、天候によってもそれが左右されることもあるようで、それらのことを全て考慮して対応するのは、至難の業であることを思い知らされました。
しかし、個人によって感じ方や考え方、好みに違いがあれども、相手は同じ人間です。個人を尊重し、意思や意見を積極的に汲み取ろうとする努力をすれば、“甘え”の部分には妥協しないことも介護には必要なようです。
レクリエーションでは、本職のラテンダンスを指導し、趣味のアロマテラピーを施すことができました。中には、ラテンのリズムをうるさいと感じられる方、植物由来の自然の芳香(精油)が苦手だという方もいらっしゃいましたが、そのような感想を聞くときに、相手を人間としての個性の存在であることを特に感じ取ることができました。
短い間でしたが、今は亡き祖母を懐かしむ気持ちと介護職の在り方、レクリエーションを率先して入所者たちを喜ばせることの楽しさを知ることができ、有意義に体験を終了させることができました。