1.研究の背景
済州島は韓国で一番大きい島として韓半島の西南端の海上に位置しており、韓国を代表する観光地として脚光を浴びている。済州島を訪れる国内人の旅行形態をみると、表1で見られるようにその旅行形態も多様であることがわかる。
済州島は1970年から新婚旅行のメッカとなり、1995年まで新婚旅行市場の第一の占有率を占めており、1996年はじめて新婚旅行において海外旅行が済州島を上回ったが、1997年韓国の経済危機(I.M.F)によって、済州島に新婚旅行者が再び戻っている1)。そして、2001年には新婚旅行者の48.2%が済州島に行って新婚旅行地の1位を占めた2)。
旅行会社は済州島を目的地として、さまざまな旅行者に合わせてパッケージ旅行商品を作っている。そして、多様な旅行者をいくつかの類型化し、旅行形態に分けて済州島のパッケージ旅行商品を販売している。
旅行形態別のパッケージ旅行商品を分析することは、その旅行形態の違いからみられる観光行動の特徴をそのパッケージ旅行商品を通して理解することができると考えられる。
また、そのパッケージ旅行商品をインターネットから取り上げる理由として、韓国成人のインターネット利用率は、図1で見られるように1999年から急増し、ノルウェー(63%)、デンマーク(60%)、カナダ(60%)、アメリカ(57%)、オランダ(52%)に継ぐ世界6位(51%)である。2001年3月に韓国の統計庁が実施した「情報化実態調査」にようと、韓国のコンピューター保有率は58.3%であった。コンピューターを保有している家庭の74.1%がインターネットを接続していると表れた。インターネット利用においても、「ゲーム」、「E-mail」、「情報検索」の順であった。
理論研究演習1個人課題研究
済州島のパッケージ旅行商品を通してみる観光行動の特徴
-インターネットを中心とした一般商品と新婚旅行商品の比較-
1.研究の背景
済州島は韓国で一番大きい島として韓半島の西南端の海上に位置しており、韓国を代表する観光地として脚光を浴びている。済州島を訪れる国内人の旅行形態をみると、表1で見られるようにその旅行形態も多様であることがわかる。
表1.済州島の韓国人観光客の現況
旅行形態 1999年 2000年 一般団体 584,116人 627,033人 修学旅行 211,259人 311,795人 新婚旅行 316.506人 204,272人 家族旅行 1,678,677人 2,061,136人 個別旅行 629,313人 582,273人 総計 3,419,871人 3,882,509人 (2001,11 韓国観光公社の統計資料により)
また、済州島は1970年から新婚旅行のメッカとなり、1995年まで新婚旅行市場の第一の占有率を占めており、1...