検体検査
検体検査では、患者から採取した、尿、血液、便、喀たん、腹水などのほか、内視鏡や手術でとった組織片などをさまざまな角度から調べる
尿や血液の成分や性質を科学的に分析する物理化学検査、組織や細胞などを顕微鏡で観察する形態学的検査、血液中の細菌や抗原などを調べる免疫・血清学的検査などを行う。
排泄物:尿、便、喀痰
体液:血漿、血清、脳脊髄液
穿刺液:腹水、胸水、心膜液、関節液腔
分泌物:胃液、胆汁、膵液、唾液、汗、結石
組織検査:細胞
尿検査
尿色
健康な人の尿の色は、腎臓で作られるウロクロムにより淡い黄褐色をしている。排尿直後の尿は透明であるが、放置すると混濁することがある。植物性食品のをたくさん食べアルカリ性尿に傾くと、排尿直後から塩が析出して混濁することもある。疲労時や運動などで汗を良くかいたときには、少し濃い色の尿が出ることもある。
【検査の見方】
尿の色調や混濁の有無を調べる。尿は体内を循環する血液が腎臓でろ過・濃縮されている。黄褐色の場合はビリルビン尿、鮮紅肉汁色では血尿、乳白色では膿尿や脂肪球の混在が疑われ、混濁を生じる場合には、腎臓・尿路の病気や感染症...