歯肉癌患者の外来看護
Ⅰ.アセスメントの視点
歯肉癌は高悪性度の癌腫であり、手術による十分な腫瘍切除がされた場合でも、再発の有無、早期発見が予後に重大な影響を与える。そのため、定期外来受診は非常に大切になる。顎下・頚部リンパ節への転移を認める場合も早期の適切な処置であれば再び社会復帰は可能であり、家族と共に闘病意欲を高める働きがけを行っていかなければならない。 また、ターミナル期になっても患者が在宅療養を望み、それを可能にする条件が整うならば、患者および家族との十分なコミュニケーションをとり、患者が苦痛のない日常生活を維持できるよう支援が必要である。
Ⅱ.問題リスト
#1.継続療養に関連した不安
[要因]・疾患の予後、再発に対する恐れ
・日常生活の変化
#2.疾患による苦痛
[要因]・腫瘍そのものの痛み
・口内炎
・症状からくる精神的苦痛
#3.食事摂取困難に関連した栄養状態の低下
[要因]・腫瘍による歯肉の腫張、歯牙の動揺
・嚥下時の疼痛の増強
・口内炎による味覚異常
・不安、...