「幼児期(生後1年以降から6歳ごろまで)について」
日常生活行動について
食事
・幼児期の栄養の特徴・・・幼児期は生活習慣の基礎を確立する時期である。幼児期のエネルギー所要量は1~2歳の男児で1050kcal/日、女児で950kcal/日、3~5歳の男児で1400kcal/日、女児で1250kcal/日である。幼児期は乳児期に比べ成長率が低いので、体重あたりのエネルギー所要率は低値である。筋組織が発育する幼児期はたんぱく質の摂取が重要である。推定平均必要量は1~2歳で15g/日、3~5歳で20g/日である。幼児期は無機質のカルシウムと鉄の不足に注意が必要である。
・食行動の自立・・・1~1歳半頃の幼児は手先の運動が発達することに伴って自分の手で食べ物をつかんで楽しみながら口に運ぶようになり、1歳半頃からはスプーンやコップを使うようになる。3~3歳半ごろには箸を使うようになり、4歳頃になるとだいたい1人で食事ができるようになる。
・幼児期の栄養の世話・・・食欲のむらや偏食は幼児期によく見られるが、食事時間を決めて規則的に食事を与えることで食生活を身につけ、生活リズムを整えることを...