今回は、長女の骨髄移植のために子供(次女)をもうけることについて、親(夫婦)と子供(次女)の立場から、議論した。夫婦が「最後の手段」として、第2子のHLA型にかけたということからも分かる通り、このような問題が起こる原因の一つに、骨髄移植バンクがまだまだ充実していないということが挙げられる。
そこで、まとめとして骨髄バンクの問題点をいくつか挙げておきたいと思う。
まず、ドナーの側の負担について、特に時間的な負担と経済的な負担が大きい。例えば、病院に行く時間はドナーの都合だけでは決められない。一応考慮はされるようであるが、結局は病院側・担当医師の都合に左右されている。この理由は骨髄バンクに認定されている医師は、やはりそれなりの経験と地位を持った人が多く、診察はもちろん、会議や学会などで飛び回り、なかなか時間の融通がきかないのが現状だからだと考えられる。
また、HLA型が適合したとして、実際に入院して骨髄の一部を取り出す際には、4・5日の入院が必要となる。この点について、休業補償などは何もない。入院準備金として5000円が支給されるだけである。当然ながら、それだけでまかなえることはできず、入院に際してはそれ
なりの経済的負担を負ったというドナーの方が多い。この「時間」と「経済」の負担は、ドナーとしてそれなりに覚悟しなければいけないことなのであろう。
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ディベート論題「骨髄移植のための子供」まとめレポート
今回は、長女の骨髄移植のために子供(次女)をもうけることについて、親(夫婦)と子供(次
女)の立場から、議論した。夫婦が「最後の手段」として、第 2 子のHLA型にかけたという
ことからも分かる通り、このような問題が起こる原因の一つに、骨髄移植バンクがまだまだ充実
していないということが挙げられる。
そこで、まとめとして骨髄バンクの問題点をいくつか挙げておきたいと思う。
まず、ドナーの側の負担について、特に時間的な負担と経済的な負担が大きい。例えば、病院
に行く時間はドナーの都合だけでは決められない。一応考慮はされるようであるが...