犯罪学:児童虐待

閲覧数2,416
ダウンロード数30
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    日本では近年、児童虐待の相談件数が増加して社会問題化し、2000 年には児童虐待防止法が成立した。
    児童相談所における相談件数(実質的には通報件数)は、年々明らかに増加し、10 年で20 倍以上になっている。ただし、これは本当に実体として激増したのかどうかについては、疑問である。
    なぜ近年において日本では児童虐待が増えているのであろうか。まず、人々の意識の変化が挙げられる。従来、他人の家には口出しすべきではないという意識が強かったが、現在では他人の家のことだからといって放置すべきではないという意識が強い。この意識が通報の増加につなが
    り、暗数が明数化したものと考えられる。
    次に、家庭関係の複雑化が挙げられる。例えば、再婚して双方に連れ子がいるような場合である。このような場合においては一般家庭と比べて家庭内の問題が起きやすいといえる。さらに、未熟な育児方法が挙げられる。これは、親が育児のしかたが分からず、虐待につながってしまう
    というものである。最後に、地域社会の崩壊である。これにより家庭の中の問題は家庭の中で処理されるようになり、地域社会が虐待の歯止めとならなくなってしまった。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    犯罪学 過去問研究レポート 1
    児童虐待
    ① 児童虐待の種類としては以下の 4 つがある。1 つめに身体的虐待である。これは身体的外傷を
    与える暴力と定義される。例えば、子どもの腕にたばこの火を押しつける行為などである。2 つ
    めに心理的虐待である。これは心理的外傷を与える暴力と定義される。例えば、子どもに「おま
    えを生むのではなかった」と言うなどである。
    3 つめに性的虐待である。これはわいせつな行為またはわいせつな行為の強要と定義される。例
    えば、性行為を強要するなどである。4 つめにネグレクト(放任、無視)である。これは減食・放
    置などの監護の懈怠と定義される。例えば、食事を作らない不作為などである。
    ② 日本では近年、児童虐待の相談件数が増加して社会問題化し、2000 年には児童虐待防止法が成
    立した。
    児童相談所における相談件数(実質的には通報件数)は、年々明らかに増加し、10 年で 20 倍以上
    になっている。ただし、これは本当に実体として激増したのかどうかについては、疑問である。
    なぜ近年において日本では児童虐待が増えているのであろうか。まず、人々の意識の変化...

    コメント1件

    matt1128 購入
    参考になりました。
    2006/11/28 23:12 (18年前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。